歯のクリーニングで歯茎から血!出血の原因や軽減法を知ろう

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歯のクリーニングをして、歯石を取る際などに、時にドバドバと出血することがあります。ちょっと不安になりますよね。この記事では、歯のクリーニング中の出血や痛みの主な原因をご紹介した上で、クリーニングの効果を示すさまざまな現象や、クリーニングでの出血や痛みを軽減する対策、歯茎の出血が示すさまざまな疾患について、詳しくご紹介いたします!

歯のクリーニング時の出血や痛みの原因は?

歯のクリーニングでは出血を伴ったり、強い痛みが生じることもあります。特に、口内環境が悪い方は、クリーニングで出血や痛みが出やすいといえます。歯茎に腫れや、強く固まった歯石などが、その主な原因となっているからです。出血や痛みの原因を詳しく見ていきましょう。

歯周ポケット深くの歯石

歯垢がミネラル分や血液などと混じることで、歯の表面に石のように強くくっついてしまうのが歯石です。つまり、セルフケアで歯垢が落としにくい部分には、歯石が付きやすく、歯の隙間や歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)などに歯石が固着します。特に、歯周ポケットが深くなり、その奥に歯石がある場合には、除去する際に出血や痛みをともなうこともあります。

長年放置していた歯石

歯垢が固まり、歯石となってから長年放置していた場合には、それを取り除く際に、エナメル質の表面を剥がしてしまうこともあります。損傷したエナメル質は、自然に再石灰化(ミネラル分の再生)されて、1日から数日程度で修復しますが、その間、しみるような痛みを生じることがあります。

歯茎の腫れ

歯肉炎(歯茎の炎症)や歯周炎(骨まで達する炎症)などがあると、歯茎に膿や血液が溜まって腫れてきます。こうした腫れがある場合には、歯のクリーニング時に出血しやすくなります。

歯茎が下がっている状態

歯茎が下がっていて、歯根付近の歯が露出していると、しみるような痛みを感じる場合があります。歯根付近は、神経に刺激が伝わりやすいからです。歯茎下がりは、歯周病や加齢などが原因となっています。

歯石除去装置によるもの

歯石を取る装置として、超音波スケーラーを使う場合には、強く痛みが出ることもあります。超音波スケーラーは、器具の先端が高速振動することによって、固い歯石を取り除くものですが、その振動や装置を冷却する水が、しみるような痛みをもたらすことがあります。

クリーニングの効果を示すもの

歯が健康で問題がない場合には、クリーニングを行っても、出血や痛みが少ないものですが、ある程度の出血や痛みは、クリーニングにはつきものです。いわばクリーニングの効果を示すものともいえます。具体的にご紹介しましょう。

出血

定期的にクリーニングを行っていれば、歯石はつきにくいものですが、長年固着した歯石が、歯周ポケットの深くにある場合には、時に大量の出血が見られることもあります。歯石は、細菌の温床となるので、それと戦うために周辺に血液が集中しているものだからです。一時的に出血しますが、歯石を除去すれば、こうしたうっ血も改善されます。

クリーニング後の歯茎の後退

特に、歯周ポケットの深くにある歯石を取り除いた後では、周辺の歯茎が緩んで弱くなる感じになります。これは時間とともに改善され、やがて歯茎が引き締まってきます。それに伴い、歯茎が後退したように見えることもあります。健康な状態の歯周ポケットは、深さが1ミリから2ミリ程度なので、歯茎が改善され歯周ポケットが浅くなると、歯茎が下がって見えることもあるのです。

一時的な知覚過敏症状

知覚過敏とは、エナメル質が薄かったり、欠損していることによって、神経の通う象牙質に刺激が伝わりやすくなる疾患です。強く固着した歯石を除去すると、エナメル質の表面も多少剥がれるので、知覚過敏の症状を引き起こす場合があります。エナメル質は時間とともにミネラル分が再形成され修復(再石灰化)されるので、知覚過敏の症状は次第に解消されてきます。

クリーニングの出血や痛みを軽くする方法

歯のクリーニングでは、ある程度の痛みや出血があるものですが、事前に準備をすることで軽減するできるものです。事前の対策に加え、クリーニング後に痛みが出た場合の対処法について、ご紹介します。

クリーニング前

・事前に歯の腫れを治す

歯茎に腫れがあったり、頻繁に出血するような場合は、クリーニング前に、あらかじめ歯医者さんに相談するのが得策です。自分で対処する場合には、炎症を防ぐ歯磨き粉や、デンタルフロスなどで歯間の隅々までしっかり磨くなど、歯茎を引き締めておくようにしましょう。

・歯石が柔らかいうちに取る

こまめに、歯医者さんでクリーニングをしてもらうことが、痛みや出血を軽くする最善の方法です。歯石は、歯垢がミネラル分と結びついて固まるもので、早い場合には48時間程度で形成されます。そのまま放置してしまうと、より強く固まるので、歯石が柔らかいうちに、定期的にクリーニングするのがベストです。

・腕の良い歯科衛生士さんに依頼

クリーニングの痛みや出血は、歯周ポケットの深さや歯石の強さによって、どうしても避けられない場合もあります。しかし、腕の良い歯科衛生士さんであれば、こうした痛みを少なくクリーニングできる可能性もあります。

・麻酔を使ってクリーニングする

歯周ポケットの深くに、たくさんの歯石がある場合には、除去する際に強い痛みを感じることもあります。歯根付近は、刺激を感じやすいところだからです。痛みが苦手であれば、事前に麻酔を使うことも可能です。歯医者さんに相談してみましょう。

クリーニング後

・歯茎の痛みの対処法

歯周ポケット内の歯石を除去した後は、一時的に歯茎が緩み、痛みがでる場合があります。刺激のある飲食物を避けて、やさしいブラッシングを心がけましょう。歯茎は次第に引き締まって、自然に痛みが和らいでくるものですが、強い痛みが長く続いたり、腫れや発熱が生じたときには、すみやかに歯医者さんに相談するようにしてください。

・知覚過敏の痛みの対処法

知覚過敏の症状は、クリーニングで一時的に損傷したエナメル質が、自然に回復してくることで、次第に解消されてくるものです。フッ素配合のジェルで再石灰化を促したり、知覚過敏用の歯磨きで症状を緩和することも可能です。

歯茎の出血は口内環境悪化のサイン

歯石などのクリーニング中に、大量の出血がある場合は、もともと口内環境が悪かったともいえます。クリーニング時以外でも、歯の出血は口内環境の悪化を示すサインでもあります。ここでは、歯茎の出血にどのような問題が潜んでいる可能性があるか、詳しくご紹介します。

出血の主な原因

・原因の9割は初期の歯周病!

歯周病は、口内に悪い細菌が増殖することで引き起こされます。細菌が歯茎に侵入すると、細菌と戦うために血液が集まり、血液内の白血球によって、細菌を排除しようとします。初期の歯周病では、こうした体の防御反応が、歯茎の腫れや出血を引き起こすことになります。歯周病が進行してくると、こうした自覚症状が少なくなりますが、自覚がないまま進行するのが、歯周病の怖いところです。初期の出血を見過ごさず、早期に歯医者さんに診てもらいましょう。

・ドライマウス

歯周病にもつながる疾患がドライマウスです。ドライマウスとは唾液の分泌が減り、口内が乾燥しやすくなるものです。唾液には、常に口内を洗い流したり、ペリクル(歯を保護するタンパク質の層)を形成したり、歯の再石灰化を行う大切な役割があります。唾液が減少することで、歯質が弱くなったり、細菌が増殖しやすくなり、歯肉炎による出血を招きます。

・歯ぎしりや噛合せ

歯ぎしりの癖があったり、噛み合わせが悪いと、歯の特定部分に大きな力が加わり、歯茎にも大きな負担がかかります。歯を揺らす力が継続的にかかることで、歯茎が炎症して出血を招くことがあります。

・強いブラッシング

歯を強く磨きすぎることによって、歯茎を損傷して出血を招いていることもあります。歯肉炎にかかっていなくても、出血がある場合には、日々の強すぎるブラッシングで、歯茎を傷つけている可能性もあるのです。

・喫煙

タバコのニコチンには、血管を収縮させる作用があります。歯茎の血行が悪くなり、うっ血しやすくなったり、歯茎が腫れて出血しやすくなります。

・ホルモンバランスの変化

特に、女性の場合はホルモンバランスの変化が、歯茎の出血を招くこともあります。更年期障害や妊娠などで、ホルモンバランスが変わると、歯茎への血流が増して、出血しやすくなることもあるのです。

・重い病気の兆候の可能性

歯に直接的な問題がない場合でも、歯茎から出血しやすくなることがあります。糖尿病や白血病、心臓疾患やがんなど、重い病気が根本的な原因となっている可能性もあります。上記のような原因に心当たりがなく、歯茎の出血が頻繁に続くようであれば、専門の医師に相談してみるのが懸命です。

歯茎の出血は口内環境悪化のサイン

歯石などのクリーニング中に、大量の出血がある場合は、もともと口内環境が悪かったともいえます。クリーニング時以外でも、歯の出血は口内環境の悪化を示すサインでもあります。ここでは、歯茎の出血にどのような問題が潜んでいる可能性があるか、詳しくご紹介します。

出血の主な原因

・原因の9割は初期の歯周病!

歯周病は、口内に悪い細菌が増殖することで引き起こされます。細菌が歯茎に侵入すると、細菌と戦うために血液が集まり、血液内の白血球によって、細菌を排除しようとします。初期の歯周病では、こうした体の防御反応が、歯茎の腫れや出血を引き起こすことになります。歯周病が進行してくると、こうした自覚症状が少なくなりますが、自覚がないまま進行するのが、歯周病の怖いところです。初期の出血を見過ごさず、早期に歯医者さんに診てもらいましょう。

・ドライマウス

歯周病にもつながる疾患がドライマウスです。ドライマウスとは唾液の分泌が減り、口内が乾燥しやすくなるものです。唾液には、常に口内を洗い流したり、ペリクル(歯を保護するタンパク質の層)を形成したり、歯の再石灰化を行う大切な役割があります。唾液が減少することで、歯質が弱くなったり、細菌が増殖しやすくなり、歯肉炎による出血を招きます。

・歯ぎしりや噛合せ

歯ぎしりの癖があったり、噛み合わせが悪いと、歯の特定部分に大きな力が加わり、歯茎にも大きな負担がかかります。歯を揺らす力が継続的にかかることで、歯茎が炎症して出血を招くことがあります。

・強いブラッシング

歯を強く磨きすぎることによって、歯茎を損傷して出血を招いていることもあります。歯肉炎にかかっていなくても、出血がある場合には、日々の強すぎるブラッシングで、歯茎を傷つけている可能性もあるのです。

・喫煙

タバコのニコチンには、血管を収縮させる作用があります。歯茎の血行が悪くなり、うっ血しやすくなったり、歯茎が腫れて出血しやすくなります。

・ホルモンバランスの変化

特に、女性の場合はホルモンバランスの変化が、歯茎の出血を招くこともあります。更年期障害や妊娠などで、ホルモンバランスが変わると、歯茎への血流が増して、出血しやすくなることもあるのです。

・重い病気の兆候の可能性

歯に直接的な問題がない場合でも、歯茎から出血しやすくなることがあります。糖尿病や白血病、心臓疾患やがんなど、重い病気が根本的な原因となっている可能性もあります。上記のような原因に心当たりがなく、歯茎の出血が頻繁に続くようであれば、専門の医師に相談してみるのが懸命です。

まとめ

歯のクリーニング中、特に歯石を除去する際の出血は、あまり神経質にならないことです。特に、歯周ポケットの深くに歯石がある場合には、そこで細菌が繁殖していて、うっ血していることが多いからです。また、歯石のクリーニング後の知覚過敏のような痛みも、ある程度はつきものです。こうした痛みは、自然な再石灰化によって、徐々に収まってきます。ただし、日常的に歯茎の出血が多い場合には、歯周病の初期症状である受け止め、すぐに歯医者さんで対処してもらうことが肝心です。

 

 

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松岡歯科クリニック監修医松岡浩司先生

愛知県名古屋市名東区西山本通2丁目12 エミナンス松岡1階

■所属学会

日本歯科麻酔学会

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