歯並びが悪い原因とリスク、歯並びを良くする治療法

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「歯並びが悪い気がする。」「年々歯並びが悪くなっている気がする。」と、子供の歯並びや自分の歯並びが気になったことはありませんか?歯並びが悪くなる原因はたくさんあります。

成長の過程で歯並びが悪くなってしまうことはもちろん、成人してから歯並びが悪くなってしまうことも…じつは、見た目以外にも歯並びが悪いことによって起きてしまうリスクがたくさんありました。

今回は歯並びを良くする方法についても特集しているので歯並びにお悩みの方はぜひ参考にして下さい。

1.歯並びが悪くなってしまう原因

1-1 遺伝が原因

・歯の大きさや形、上下のあごの骨の大きさやバランスが原因で歯並びが悪い
・歯が生まれつき少ない「先天性欠如」などが原因で歯並びが悪い

などが原因の場合は生まれてくるときに両親から受け継ぐ遺伝子情報の影響を受けて歯並びが悪くなっていると言われています。例えば、両親も祖父母も下顎前突(受け口)や前突(出っ歯)の場合などは生まれてくる子供も前突や下顎前突である可能性が高いと言えるようです。
また、両親が前突や下顎前突でなくても、両親から受け継いだ歯の大きさや形、上下のあごの骨の大きさやバランスの問題で歯並びが悪くなってしまうこともあります。

そして、先天性欠如ですが人間の歯の本数は乳歯で20本、永久歯は親知らずをのぞくと28本あるのですが、2007年から2008年に7歳以上の子供を対象に日本で行われた全国調査では歯科を受診した約15000人のうち0.5パーセントに乳歯の先天欠如、10パーセントに永久歯の先天欠如が確認されたそうです。(日本小児歯科学会学術委員会:日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査.小児歯誌,48(1):29-39, 2010)

もちろん、これらの歯並びを悪くする原因があっても歯並びに影響がなく治療が不要の場合もあるそうですので、不安なことや疑問がある場合は歯医者さんで相談してみましょう。

1-2 クセや習慣によるもの

・やわらかい物ばかり食べている
・気を抜くと口が開いたままの状態になっている
・指しゃぶりや爪を噛んだりする
・頬杖をつく
・下唇を噛んでしまう

などのクセや習慣などは知らないうちに歯並びに影響をあたえています。例えば、やわらかい物ばかり食べている人や、気を抜くと口が開いたままの状態になっている人は口の周りの筋肉が弱く、舌が歯を押す力と唇が押された歯を締め付ける力のバランスが取れず、気づかない間に歯が前に出る原因になります。
また、指しゃぶりや爪を噛んだりする癖なども一部の歯を一方向に押すことで少しずつ歯が動いて歯並びを悪くしてしまう原因になります。

頬杖をついたり下唇を噛んだりする場合も同様お口の中のバランスを悪くしてしまい少しずつではありますが確実に歯並びに影響をあたえています。

大人になってからも歯は動いており、歯並びが悪くなってしまうこともあるので気になる癖がある方は歯並びが悪くなってしまう前に原因となる癖を減らしましょう。

とくに歯周病が原因で骨が溶けてしまっていたりすると歯が動きやすくなっているので注意が必要です。

2.歯並びが悪いと発生するリスク

虫歯になりやすい

歯並びが悪いと虫歯になりやすいです。治療して虫歯を除去できても歯並びの悪い部分は細菌が残りやすいので再発する可能性が高く、ひどい場合は歯が折れてしまう事もあります。

歯周病が進行しやすい

30代になると歯周病になるリスクが高まると言われていますが、歯並びが悪い場合はさらに歯周病の進行速度も速いと言われています。ちなみに、歯周病は口臭の中で最も臭いが強いと言われています。

歯茎がさがりやすい

あごの中に歯がおさまりきらないと歯があごから飛び出し、その分歯茎が下がります。年を重ねるごとに歯茎の降下は激しくなり歯周病の悪化と共に歯が抜けてしまう事もあります。

顎関節症になりやすい

歯並びが悪いと、歯があごの中でいつも押し合っていて、かみ合わせが安定しません。若い頃なら、あご関節や筋肉も比較的柔軟なので、多少の変化にも適応できますが、年をとると共に、関節もかたくなり、かみ合わせの変化に順応できなくなり、あご関節症になりやすくなります。

見た目や口臭にコンプレックスを感じる

10代の頃は歯並びの悪さでハンデを感じることは少ないかもしれません。しかし、成人してから歯並びが悪いとその見た目や口臭によって恋愛や職場など様々なシーンで自分の印象が気になって人とうまく話せなくなったり、口臭が人に悪い印象を与えてしまったりするなど歯並びの悪さをハンデに感じることが増えます。

3.歯並びを良くする治療法

3‐1 ワイヤー矯正

歯並びを矯正する際に最も歴史が長くオーソドックな方法がワイヤー矯正です。歯にブラケットを取りつけてワイヤーでつなぎ圧力をかけて歯を動かしていきます。矯正が終了するまで装置は基本的に自分で取り外すことはできません。歴史が長いので症例も多く、治療の適用範囲が広いです。

治療期間の平均は1~2年で、基本費用の平均は小児矯正で30万円~60万円、成人矯正で60万円~100万円くらいです。それから、ワイヤーの調整費用が1~2ヶ月に1回のペースで3千円~1万円くらいかかります。期間や費用は歯の状態によって変わってきます。

ちなみに、ワイヤー矯正の相談料は無料~5千円くらいが一般的のようです。

3-2 金属ブラケット(ノーマルタイプ)

ワイヤーを固定する「ブラケット」という部分が金属タイプの物です。金属は薄くて丈夫にできており矯正の中でも最も低価格で利用できるのが魅力です。ただし、銀色なので目立ってしまいます。また、金属アレルギーの方は金属以外の素材のブラケットの利用をおすすめします。

3-3 審美ブラケット

ワイヤーを固定する「ブラケット」という部分を金属からプラスチックやセラミック、ジルコニアなどに変えたものです。白色や透明な素材にすることによって矯正が目立ちにくくなります。種類が豊富で目立つのが気になる方や、金属アレルギーのある方におすすめのブラケットです。
金属ブラケットにくらべると耐久性は少し弱く、費用も5万円~10万円くらい高くなります。適用範囲や通院頻度、通院期間はノーマルタイプとほとんど変わりません。

3-4 裏側矯正

その名の通りワイヤー矯正を歯の表ではなく裏側で行う方法です。周囲の人から気付かれにくいということはよく知られていますが、それ以外にも歯の裏側は虫歯になりにくいという特性があるので表側で矯正を行うより虫歯になりにくいことや、舌で歯を押してしまう舌癖が治りやすいという魅力があります。
表側で行う矯正に比べると発音しにくくなることと、表側で行う矯正より期間は長くなる傾向があり費用も約1.5倍かかります。

3-5 マウスピース矯正

歯に透明なマウスピースをつけて少しずつ歯を動かす方法です。ほとんど目立たないことや、いつでも自分で取り外すことができる点が最大の魅力です。ただし、歯医者さんに指導された装着時間を守らないと治療期間が長くなります。また、ワイヤー矯正と比べ治療の適用範囲が狭いです。

治療期間の平均は6ヶ月~2年くらいで、基本費用の平均は30万円~60万円くらいです。それから、マウスピースの調整費用が2週間くらいに1回のペースで3千円~1万円くらいかかります。期間や費用は歯の状態によって変わってきます。

ちなみに、マウスピース矯正の相談料も無料~5千円くらいが一般的のようです。

3-6 セラミック矯正

セラミック矯正は歯並びの悪い歯やそのとなりにある歯を削り、セラミックのかぶせ物をしてすることで歯並びをきれいにみせる方法です。審美性が高く、非常に短期間で治療が完了する点が最大の魅力です。矯正器具の装着をしたくない方や歯並びをきれいにみせたい方におすすめです。ただし、虫歯や歯周病の予防や噛み合せの改善などの効果は期待できません。

治療期間は通院頻度にもよりますが1ヶ月~3ヶ月くらいで、費用は使用する素材によって差が異なります。

4.セルフチェック

□ 口臭が気になる

□ 親知らずを除く永久歯が28本ない

□ 歯と歯の間に隙間が多い

□ 笑った時に歯茎が見える

□ 朝起きるとのどが渇いていることが多い

□ 口を開閉する際にあごが「カクカク」と音がする

□ 寝ているときに歯ぎしりをしていると指摘を受けたことが何度かある

□ 寝ているときにいびきをかいていると指摘を受けたことが何度かある

□ 口を閉じたときあごにしわができる

□ 気を抜くと口が開いた状態になっている、または、指摘を受けたことがある

3つ以下 気になることがあれば歯医者さんに相談してみましょう。
4つ以上 歯並びになんらかの問題があると思われます。

5.まとめ

インターネットで調べてみても矯正治療に一歩踏み出せず結局あきらめてしまう人も多いと思います。しかし、歯並びが原因でお口のトラブルに直面してしまい自分の大切な歯を失ってしまったり、口臭が原因で人に嫌われてしまったり…大きな後悔をしてしまう前に治療して予防することは長期的にみてメリットの方が多いと感じませんか。最近では、矯正治療に非常に力を入れている歯医者さんも増えています。不安や疑問を抱えたまま放置してしまう前に思い切って相談してみて下さい!

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