歯を失ったら…インプラントとブリッジどっち?2つの比較

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むし歯やケガで歯を失ってしまってブリッジとインプラント、どちらの治療にしようか迷っていませんか。ブリッジにもインプラントにもメリットデメリットがあります。どちらの治療を選ぶかで残りの歯に負担をかけてしまう可能性もあるのです。
「よく分からなかったけど言われるがままに決めてしまった」こんな治療の選び方では年をとった時に後悔しますよ。
今回の記事では2つを比較し、そのほかの治療も紹介するので自分に合った治療を選択してみてはどうでしょうか。歯医者さんに通う前にどのような治療があるのか確認しましょう。

■目次
インプラントとブリッジの比較
インプラントはこんな人におすすめ!
ブリッジはこんな人におすすめ!
インプラントやブリッジ以外の治療
まとめ

1.インプラントとブリッジの比較

1-1 ブリッジ

~ブリッジとは~

歯のブリッジは失ってしまった歯の前後にある歯を削り、まるで橋のようにつないで歯を作ることをいいます。そのため「ブリッジ」といわれます。

インプラントとブリッジの比較表

  噛む力 あごの骨 治療期間 耐用年数 費用
ブリッジ 元の歯の約60パーセントほど 骨が吸収されて痩せていく 1週間~2週間ほど 平均で8年ほど 保険3万円ほど・自費15万~30万ほど
インプラント 元の歯と変わりなし 骨が痩せにくい 3か月〜6日か月ほど 30年ほど 1本につき30万円~40万円ほど

 

~見た目の自然さ~

見た目はとても自然で違和感はほとんどありません。保険適応のレジンというプラスティック素材だとのちに変色する可能性があります。 費用は高くなりますが、自費のオールセラミック素材を用いることでさらに審美性が高くなります。

~噛む際の力~

元の歯の約60パーセントほどしか噛む力がありません。ただし、ブリッジを支える隣の歯の状態によって変わりますのでもっと低いこともあります。

~噛む際の違和感~

ブリッジをかける歯に特に問題がなければ、ブリッジの噛み心地は元の歯とそこまで変わりません。

~味覚~

入れ歯などの場合は味覚を感じづらくなることもありますが、ブリッジの場合は元の歯と変わりません。

~骨の吸収~

歯を失ってしまうと「あごの骨の吸収」が始まってしまい、骨が徐々に痩せてしまいます。ブリッジでそれを食い止めることは出来ません。

~治療の期間~

本数などにもよるが単純な作りのものであれば短期間で終わります。 大体1週間~2週間ほど、最短で2回で治療が終わるケースもあります。

~問題点~

ブリッジの場合、前後に支えるための歯がないと入れられません。支える歯を削らなくてはいけないのもデメリットとされています。 また治療後に歯茎の状態が悪くなってしまった場合、もしくは支える歯が悪くなってしまった場合にはブリッジを作りなおすこともあります。

~耐用年数~

個人差はあるが平均で8年ほどといわれています。

~費用目安~

保険適用であれば安価で3万円ほど(本数や歯の状態による)です。
見た目をキレイにしたい場のであれば自費になり、オールセラミックの歯で15万~30万(本数による)ほどです。

1-2 インプラント

~インプラントとは~

インプラント治療とは失ってしまった歯のかわりにインプラント(チタンで出来たネジのようなもの)を歯の根っことして入れ被せものをする治療です。 外科手術のひとつとなり、顎の骨にインプラントを打ち、それを土台としてその上に人工歯をはめ込んでいきます。
差し歯などと違い、根っこも残っていない歯のかわりとして用いられます。

~見た目の自然さ~

元の歯とそこまで変わりません。インプラントに被せる被せものにオールセラミックを用いることでよりキレイな歯に仕上がります。

~噛む際の力~

元の歯とそこまで変わりませんので自分の歯と同じようにものを食べたり飲んだりすることが出来ます。

~噛む際の違和感~

入れ歯のように外れたりズレることがないのでものを噛んだ時の違和感も元の歯とそこまで変わりません。

~味覚~

入れ歯などの場合は味覚を感じづらくなることもありますが、インプラントの場合は元の歯と変わりません。

~骨の吸収~

インプラントを入れたあと、骨の吸収を防ぐためあごの骨が痩せにくいという特徴があります。

~治療の期間~

ブリッジもしくは入れ歯と比べると治療期間がかかる傾向にあり3か月〜6か月ほど必要です。 ただし治療の回数(来院回数)はそこまで変わりません。

~問題点~

治療期間はすこしかかるが、インプラントとあごの骨がくっついてしまえば非常に安定し長期間長持ちします。 保険が効かない治療のためとても高額になるケースが多いです。

~耐用年数~

歯周病に気を付けてメンテナンスを続ければをおよそ10~30年でも持ちます。ただし、土台や被せものの素材にもよります。

~費用目安~

保険が効かず自費のため、ほかの治療に比べて費用が高くなります。 クリニックにもよるが1本につき30万円~40万円ほどかかります。

2.インプラントはこんな人におすすめ!

2-1 ほかの歯を削りたくない人

インプラントはそれ自体が独立しているのでほかの歯を削る必要がない治療です。 ブリッジのように隣の健康な歯を削ることはないのは大きなメリットです。ブリッジであれば失ってしまった歯の両隣がたとえ健康な歯であっても削らなくてはいけません。
その点インプラントであれば隣の歯を気にすることなく治療が出来ます。

2-2 残った歯に負担をかけるのがイヤな人

歯が抜けたり抜歯した場合、インプラントを入れることで噛む力の90パーセントを回復することが出来るといわれています。 普通であれば、奥歯には60キロ(体重)ほどの力が加わり、もし奥歯を1本失うだけでその60キロほどの負担が周りの歯にかかってきます。
インプラントにすることでほかの歯の負担を軽くし、歯全体の寿命を長くしていくことが出来ます。

2-3 再治療やメンテナンスを簡単にしたい人

インプラントは1本1本がつながっていなく、独立しているため再治療やメンテナンスが簡単になります。 もし被せ物の割れややり直しをする時でも気になる歯だけを治療することが可能です。
ブリッジだと独立していなくほかの歯とつながっているので全てをはずす必要があるのです。 インプラントは費用が高いのでためらいがちですが、メンテナンスのしやすさなどを考えるとコストパフォーマンスは高いのかもしれませんね。

3.ブリッジはこんな人におすすめ!

3-1 外科手術がイヤな人

ブリッジ治療というのは隣の歯を支えとして歯を入れるため、インプラントのような外科的な手術をしないで歯を作ることが出来ます。 インプラントは外科手術といっても痛みや腫れを感じづらい治療ではありますが、歯茎を切ったり骨を削ったりします。
外科手術に抵抗がある人にとってはブリッジはおすすめ出来ます。

3-2 治療期間をかけたくない人

歯が抜けてしまったあと、もしくは抜歯後に歯茎が治ればすぐに治療ができるのがブリッジです。 インプラント治療はインプラントと骨がくっつくのに期間がかかるためおよそ3か月〜6か月ほど期間が必要です。
ブリッジであればそこまで期間は必要なく1週間~2週間ほど、最短で2回で治療が終わるケースもあります。

3-3 見た目にこだわらず費用をかけたくない人

費用をそこまでかけられない人は保険対応のブリッジがよいです。 白い歯(硬質レジン前装冠)が保険で対応できるのは前から3番目(犬歯)までで、4番目からは銀歯となります。 保険が効く分、インプラントと比べるとはるかに安価です。

3-4 歯を削りたくない人には接着性ブリッジを

奥歯や力が加わる歯に対してはおこなえないですが、前歯など比較的力がかからない場所で使えるのが「接着性ブリッジ」です。 接着性ブリッジは失ってしまった歯の両隣の歯に貼り付けるような形で固定されます。隣の歯を削ることがなく、ただ貼り付けるだけなので麻酔をかける必要もありません。
普通のブリッジやインプラントと違い、無理に力をかけると欠けたり割れたりしますので固いものは気を付けて食べる必要があります。 セラミックを貼り付けることが出来るため見た目がとてもキレイです。

4.インプラントやブリッジ以外の治療

4-1 部分入れ歯

一般的な部分入れ歯であれば歯に引っかける金属のバネが見えてほかの人に入れ歯と気付かれてしまいます。保険適用であれば費用はほかのものと比べて安いが、口を開けた時に外れたりすることもあります。
また噛む力が元の歯の30パーセントほどになってしまい、硬いものを噛みづらくなります。

4-2 スマイルデンチャー(目立たない入れ歯)

部分入れ歯の中でも、歯に引っかける金属がない入れ歯のことです。歯と歯茎の色をしているため、部分入れ歯の中では非常に自然でほかの人に気付かれません。
ただ、入れ歯には変わりがないため噛む力が元の歯の30パーセントほどになってしまい、硬いものを噛みづらくなるデメリットは残ります。費用は8万円〜15万円ほどで保険対応の部分入れ歯より高い傾向にあります。

4-3 親知らずの移植(歯牙移植)

まだ10代で歯を抜かなけてはいけない場合、インプラントもブリッジも適応できないことがあります。10代であれば親知らずの根っこがまだ育っていないため「歯牙移植」という方法で長期間歯を維持することがあります。
場合によっては保険対応が出来、3割負担で1万円ほどとなります。もし保険対応でなく自費治療であれば5万円~15万円ほどかかる治療です。

~保険が適用になる歯牙移植の条件とは~

◆移植する歯は親知らずか埋伏歯 保険で治療するための条件の1つが、移植する歯が親知らずもしくは埋伏歯(歯茎に埋まっている歯)ということです。そのためそれ以外の歯、たとえば八重歯などは適応外になります。

◆以前抜歯したところにも移植出来る 少し前までは、歯を抜歯してそれと同時に親知らずも抜歯・移植しなければいけませんでした。同じ日に抜歯と移植をしないと保険適応にならなかったわけです。
平成26年の4月から改訂され、保険適応で以前抜歯したところにも歯を移植することが出来るようになりました。

4-4 抜けてしまったところに親知らずを移動

歯が抜けてしまった部分に親知らず、もしくはほかの歯を移動させてくる部分矯正にて歯を補う治療法です。 矯正のため治療期間は6ヶ月から2年ほどかかります。 期間がかかるというデメリットはあるものの自分の歯の神経を残し、しっかり噛むことが出来るメリットもあります。
費用は15万円〜30万円ほどです。

5.まとめ

失ってしまった歯を補うためにはインプラントやブリッジや部分入れ歯などさまざまな方法がありますが、長期的に見ればインプラントをするのがおすすめです。 インプラントはほかの歯に負担をかけることなく耐用年数も長いのが魅力です。
ただしインプラントは外科手術なのでおこなう歯医者さんによって技術などの差が出ます。もし治療するなら納得して治療をすすめられるクリニックを選ぶべきでしょう。 見た目だけ改善するのであれば「接着性ブリッジ」というような方法もあります。
しかしその歯に力がかからないように気を付けなくてはならない分、ほかの残った歯を多くつかうので偏った左右どちらかに偏った噛み癖になってしまうことも考えられます。 それぞれの治療のメリットデメリットを考えた上で選択するようにしてくださいね。
まずは美容診療に対応している歯医者さんをいくつかピックアップして問い合わせてみましょう。

東葉デンタルオフィス監修医本部悠一郎 先生

千葉県船橋市本町7丁目23番地12号 東海神駅前ビル1F

■コメント

何事も、継続は力なり、という事につきますね。

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