ホームホワイトニングマウスピースが不適格だと効果半減?

ホームホワイトニングマウスピースが不適格だと効果半減?

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ホワイトニングをはじめたのにマウスピースがぶかぶか、歯に合っていない場合、効果が半減してしまうのをご存じでしょうか。せっかくお金を出してホワイトニングにチャレンジしているのに効果が半減だったら悲しいですよね。効果がでないままケアをしていたら、費用も倍かかってしまいます。損をしないようにこちらで勉強してからホームホワイトニングをはじめましょう。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.ホームホワイトニングではマウスピースが大事

歯医者

1-1 マウスピースが合わないと費用が2倍?

ホームホワイトニングにはマウスピースという型が必要です。歯医者さんで自分の歯型をとって作成してもらうのですが、マウスピースがぶかぶかで歯に合わないと、専用のジェルを多めにマウスピースの中に入れなければいけません。そのぶん無駄なジェルを使ってしまい、費用も2倍、物によってはそれ以上かかってしまいます。

歯医者さんでジャストフィットするマウスピースを作成することでホワイトニングジェルの費用を抑えることが出来ます。また薬剤が歯に密着することでムラにならず均一に白くすることが可能です。

1-2 唾液でホワイトニング効果半減!

ピッタリとフィットしていないマウスピースを作ると唾液がその中に入り込んでしまい、それにより薬剤の濃度は薄まります。結果、ホワイトニング効果が半減してしまいます。さらに、歯型とぴったりのマウスピースでないと外れやすく不安定といったデメリットもあります。ガタガタと揺れるようなマウスピースであれば話している最中に違和感があったり、取れたりすることもあるため、ストレスとなり、結果ホワイトニングのケアが面倒になってしまい、辞めてしまう方も少なくありません。

1-3 歯医者さんで作成してもらおう

通販などで売っている、型が決まっているマウスピースを購入すれば数百円で抑えることも出来ます。しかし、上記で記した通り、合わないマウスピースは、結果無駄に薬剤を消費してしまいます。

また市販のホワイトニングの中には自分自身でマウスピースを作るものもあります。作り方としては基本的に、まだ成型されていないマウスピース用の素材をお湯につけて柔らかく変化させ、自分の歯に一度圧着して歯型をとります。それによって歯型に合わせたマウスピースにするものですが、これもやはり歯医者さんで作成するもののようにぴったりはフィットしません。また、市販のものに比べ、歯医者さんで作成してもらうマウスピースはかなり薄くできているため、装着しているときの違和感が少ないのも特徴です。

精度の良さや、効果のことを考慮してもおそらくマウスピースは歯医者さんで作ってもらうのが良いでしょう。歯医者さんに歯型をとってもらい、きちんとフィットしたマウスピースを作成してもらうことでジェルの費用も抑えられ、ホワイトニング効果もアップします。長い目で見れば、こちらの方がお得なので、歯医者さん選びは大切です。なるべくホームホワイトニングの施術経験が多いクリニックを選んでください。
ホームページなどで事前に調べてから予約をするのが失敗しない歯医者さん選びに繋がります。

歯ブラシ

1-4 お手入れ・メンテナンスも丁寧に

◆マウスピースの洗い方

マウスピースはその後のお手入れ、メンテナンスも大事です。ジェルが落としきれていないまま放置すると衛生的ではありません。手入れといってもメーカによって異なるケースもありますが、基本的には歯ブラシを使用してマウスピースを磨きます。

マウスピースを磨く際は、マウスピースの形が変わらないよう気を付けてください。柔らかめの素材の歯ブラシがおすすめです。また、洗う際に熱湯で消毒してしまうとそれも変形の原因になるのでぬるま湯ぐらいで洗うと汚れも落ちやすく良いです。変形すると歯にフィットしないため、思った効果が得られないこともあります。

もちろん歯ブラシではなく小さいスポンジで磨いても問題ないです。気を付けるべきことは、研磨剤入りの歯磨き粉です。それを使用してしまうと研磨剤でマウスピースが傷ついてしまいます。傷の部分には菌が溜まり、繁殖しやすいため研磨剤入り歯磨き粉で磨くのはやめてください。世に言うデンタルリンスのような液体歯磨き粉であれば研磨剤が入っていないのでマウスピースの汚れを落とすのに好都合です。

◆洗浄液で細かい汚れを落とす

歯ブラシでマウスピースを磨いただけだと細かい汚れや細菌は取り切れません。そんな時はマウスピース専用の洗浄液を使って殺菌しましょう。大きめのボールの中に洗浄液を入れて洗いましょう。

◆保管をきっちり

マウスピースは専用のケースというものがあります。歯医者さんで購入出来る場合もありますが、なければ通販などで市販されていますので探してみてください。洗ったあとの水分はきちんと拭き取る、もしくは自然乾燥させてからしまいましょう。水分が残ったまま保管するとカビの原因にもなります。保管方法が雑で菌が繁殖したマウスピースを何度も使うと口内環境が悪くなってしまいます。

2.ホームホワイトニングをはじめる前に

歯のホワイトニング

2-1 マウスピースの作成方法

≪マウスピース作製まで≫

1 歯医者さんでカウンセリングを受ける
2 虫歯がないかなど口内環境をチェックしてもらう(必要であればレントゲン)
3 汚れがひどければクリーニングなどしてもらう
4 歯型をとってマウスピースを作る(大体1週間ほど)
5 マウスピースと専用ジェルを受け取って使い方など詳しく確認

ホワイトニングは虫歯や歯周病があった場合すぐには行うことが出来ません。それは薬剤によって歯がしみたり場合によっては虫歯や歯周病が悪化してしまうからです。まずは口内環境がどのような状態か検査することからはじまります。虫歯はレントゲンを撮ってみないと分からないことも多く、多くの歯医者さんはレントゲン撮影もします。

また着色汚れや歯石などがひどいとホワイトニングの効果が弱まってしまいますのでクリーニングでキレイにします。
その後歯型をとりマウスピースを作成することになります。歯医者さんやメーカーによって出来上がってくる期間はまちまちですが、おおよそ1週間ほどです。クリニックによっては、その日にマウスピースが出来上がってその日のうちにホワイトニングが出来るところもあります。ホームページで確認してみましょう。
マウスピースが出来上がったら、薬剤の塗布の仕方や時間、頻度、ホワイトニング後に気を付けることなど詳しく確認してください。

2-2 マウスピースなしで歯は白くなるか

ホワイトニンググッズは様々なものが販売されていますが、いわゆるホームホワイトニングというものはマウスピースを使って施術していきます。「マウスピースなし」ではジェルが口のいたるところに付いてしまったり、唾液で薄まってしまうので思った効果が得られません。
もし、1度作成したけれどマウスピースをなくしてしまった場合は歯医者さんにもう1度作成してもらえるか相談してみましょう。

2-3 マウスピースを販売している場所はどこか

ホワイトニングのキットであれば通販などで取り寄せることが可能です。マウスピース単体でも購入出来ますが、ホワイトニングの薬剤とマウスピースが付いている商品も手軽に、安く手に入れることが出来ます。デメリットとしてはマウスピースの形が自分の歯型に合わないので効果が十分出にくいという点があります。お試してやってみるのは良いかもしれませんがキレイにムラなく白くしたいのならマウスピースの作成は歯医者さんで行うのが良いでしょう。

2-4 マウスピースの値段・費用

≪歯医者さんでマウスピースを作成する場合≫

●ホームホワイトニングの相場 20,000円~40,000円
●追加の薬剤 5,000円~10,000円

歯医者さんによってホームホワイトニングの費用は様々ですが、相場は20,000円~40,000円ほどです。歯医者さんによっては1万円以下でできるところもあるので、価格の幅がかなりあります。
この中にはホワイトニングジェルやマウスピース作成代なども入っています。ホワイトニングは保険が効かないためそれなりに高い金額となってしまいますが、ホームホワイトニングであればジェルを追加購入するだけでマウスピースは繰り返し使えるため経済的です。

≪市販されているマウスピースを買う場合≫

●マウスピースのみ 相場 800円~2,000円
●キット(薬剤とマウスピースセット) 相場 2,000円~5,000円

市販品であればマウスピースの型はおよそ決まっています。自分の歯型にぴったり合うものはなかなかないですが、その分費用は安いです。薬剤つきでも5,000円以内で買えるものがほとんどです。

3.ホームホワイトニングで歯が白くならない原因

歯のホワイトニング

・マウスピースが合っていない
・薬の量が足りない
・装着時間が足りない
・歯磨きをせずにマウスピースをつけている
・直後に着色するような飲食物を摂取している

 

1章で触れたようにマウスピースが自分の歯型と合っていないと薬剤が均等に付着せず綺麗に白くならない場合があります。またホワイトニング薬剤の量が足りないと同じようにムラが出来てしまい思ったほど効果が出ません。

歯磨きをせず、歯の表面に汚れがついている、歯にひどい歯石や色素沈着があることもホワイトニングで白くならない原因となります。歯医者さんであればホワイトニング前に全てチェックして問題があればクリーニングなどしてくれますが自宅でホワイトニングする場合、自分では出来ませんよね。そのため希望の白さにならないのです。

またホワイトニング後というのは歯の表面を覆うペリクルという薄い膜が剥がれてしまいます。通常24時間以内でペリクルは再生するのですが、24時間以内は覆っている膜がなく着色しやすい状態なのです。その間着色するような飲食物を摂取すれば歯の色は簡単に戻ってしまうばかりか、もっとひどくなることもあります。

4.まとめ

いかにホームホワイトニングでマウスピースが大事な理由が分かりましたでしょうか。マウスピースが合わないだけでキレイに白くならないばかりか、薬剤の費用が2倍、3番とかかってしまいます。

またホームホワイトニングでも歯が白くならない場合は自分だけでは対処出来ない場合もあります。例えば歯石など歯磨きでは落とすことが出来ませんので歯医者さんで綺麗にしてもらうのがのぞましいです。虫歯や歯周病予防として考えても定期的に歯医者さんに通うことで口腔内を清潔に保つことが出来ますよ。

 

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監修医貝塚浩二先生

コージ歯科 院長

■院長経歴
1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る

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