ホームホワイトニングは毎日やる必要がある?その理由と効果・注意事項

ホームホワイトニングは毎日やる必要がある?その理由と効果・注意事項

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「自宅で施術が出来る便利さはあっても、毎日のメンテナンスが面倒…」なんて毎日のメンテナンスが面倒になってきてしまう方もいらっしゃいますよね。

この記事では、そんなお悩みをお持ちの方へホームホワイトニングを毎日行うべき理由と効果、その他注意事項をご紹介致します。理由を理解することで、毎日のメンテナンスが欠かせなくなるはずです。白く美しい歯をキープさせるためのポイント等の記載もありますので是非、参考にしてみてください。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

1.早く白くしたいなら毎日しなくてはならない


すぐには効果が出にくいため、基本的に毎日一定時間マウスピースを装着しなければいけません。早く効果を実感したいのであれば、毎日継続的に行いましょう。ホームホワイトニングは自宅で行うので、歯医者さんで行うものより、弱めの薬剤を使います。

薬剤の濃度が低いため、効果を実感するまでに時間がかかると思っておきましょう。「毎日装着しないと意味がない」わけではありせんが。効果が出るのに時間がかかります。装着時間は、薬剤の濃度や種類によって違いますが 2 時間~7 時間ほどです。もし、長い時間おかなければいけない薬剤であれば、夜就寝する前に塗布することが推奨されています。

2.ホームホワイトニングとは


ホームホワイトニングは、自宅で歯を白くしていく治療方法です。まずは、歯医者さんでホワイトニング専用のマウスピースを作ってもらい、マウスピースと薬剤を用いながら、家でホワイトニングしていきます。忙しい人にとって、毎日自宅でできるのは便利ですよね。では、ホームホワイトニングにはどのような特徴があるのでしょうか。

2-1 薬剤の刺激が少ない

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの薬剤の違いは刺激が少ないことでしょう。ホームホワイトニングで用いられる薬剤は、歯医者さんで施術されるオフィスホワイトニングと比べ濃度がおよそ 10 分の 1 になっています。(その種類にもよります。)「自宅で行う」ため安全性が考慮されているのが、薬剤を低濃度にしている理由です。また、オフィスホワイトニングは光やレーザーなどをあて、時間を短縮し効果的に歯を白くしていきます。

一方、ホームホワイトニングはそれらを用いず、時間と回数をかけることで徐々に白くしていくのが特徴です。どちらかというと歯や歯茎に対して刺激が少なく知覚過敏にもなりづらいといえるでしょう。

2-3 歯の内側から黄ばみを落とす

ホームホワイトニングは表面の汚れ(ステインやタバコのヤニなど)だけでなく、内側(歯の象牙質)の黄ばみ等も白くしていきます。薬剤を塗布しマウスピースを装着して時間をおくことで、象牙質まで薬剤が浸透し、黄ばみを落とします。期間はかかりますが、歯を象牙質から白くすることでいっそう白さが引き立ちます。個人差もありますが、20 代より30 代~40 代の方が効果を実感しやすいといえます。年を重ねることで象牙質がより黄ばんでしまうためです。

2-4 後戻りしにくい

効果を実感するには期間がかかるものの、ホームホワイトニングは後戻り(歯が元の色に戻ってしまうこと)をしにくくあります。オフィスホワイトニングであれば、早くて 3 か月ほどで歯の色が元に戻ってしまいます。一方、ホームホワイトニングは内側(歯の象牙質)から白くしていくため、半年~1 年ほどかけて徐々に後戻りします。どんな方でも毎日摂取している飲食物で少しずつ着色してしまいます。1 度だけでなく、定期的にホームホワイトニングをすることで白い歯をキープできるでしょう。

2-5 費用が安価である

ホワイトニングは、保険が利かず自費治療になります。そのため、歯医者さんによって治療費や薬剤代などに差がでてしまいます。ただ、ホワイトニングの中でもホームホワイトニングは比較的安価な治療といえます。以下は費用の目安です。

◆ホームホワイトニング ¥15,000~¥30,000
◆オフィスホワイトニング ¥15,000~¥50,000
◆デュアルホワイトニング ¥30,000~¥80,000
※デュアルホワイトニングはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する治療

2-6 毎日行っていても効果が出ない場合は?

「毎日行っていても効果が出ない」という人も、実は少しずつ効果が出ています。ホームホワイトニングというのはある程度の効果が出るまで期間がかかる治療です。少しずつ白くなっているものの、毎日鏡で見ていると気付きにくいと思います。施術前と施術後の写真を自分で撮っておくことで変化を実感しやすいでしょう。定期的に来院する際にシェードガイド(歯の色見本)をあててくれるところもありますのでそのような歯医者さんを選んでみるのもいかがでしょうか。ちなみに、神経を抜いてしまった歯や人工歯(被せものや詰めものなど)はホワイトニングをしても効果が期待できません。

2-7 効果と期間

◆効果の目安
個人差はあるもののホームホワイトニングを取り入れることで VITA 社のシェードガイド(歯の色見本)の A1 や B1 くらいの明るさにすることができます。日本人の歯の色はシェードガイドで平均 3.5 くらいとされていて、数値が少なくなるほどトーンは明るくなります。ホームホワイトニングを継続していくことで「明るい」と感じられる歯の色に変化するでしょう。

◆期間
人によっては 1 度で効果を感じる人もいるため、個人差はありますが、数週間~2 か月くらいで大きな効果を感じてきます。ホームホワイトニングの薬剤は濃度が低いため、白くなるのに期間がかかることを認識しておきましょう。最初の数日は部分的に白くなるところとあまり白くならないところでムラになることがありますが、心配は不要です。歯の状態にもよりますが、続けることでムラのない白く美しい歯になっていきます。毎日見ているとなかなか変化に気づけないため、施術前と施術後の写真を撮っておいてはいかがでしょうか。

2-8 歯医者さんで治療する流れ

① カウンセリング
まずはカウンセリングを受けます。どのくらいの白さになりたいか、今感じている悩みなどを相談して、ホワイトニングの種類や費用などの説明を受けましょう。クリニックによってはホワイトニングコーディネーター(美容診療学会が認定しているホワイトニングの知識や治療経験や技術がある歯科医師など)がいます。

②写真撮影
どのくらい歯の色が変化したか分かりやすいように治療前の状態を写真撮影します。

③型取り
自分専用のマウスピースを作るので歯型を取ります。

④マウスピース作成
マウスピースを作るのには時間がかかります。3 日ほどで完成するところもありますが数週間かかることもあります。

⑤やり方の説明・薬剤とマウスピース受け取り
マウスピースが出来上がったら歯医者さんに来院してホームホワイトニングのやり方を説明してもらいましょう。その際にホワイトニング薬剤も受け取ります。

⑥自宅でのホワイトニング開始
マウスピースと薬剤を受け取ったらいよいよ自宅でのホームホワイトニング開始です。マウスピースは大切に扱い、毎日洗浄などのケアをするようにしましょう。

⑦白さのチェック(2~4 週間後)
2~4 週間後に歯の白さがどれだけ変化しているかチェックしてもらいます。クリニックによってはその際にクリーニングもしてもらって治療完了です。

2-9 自宅でホームホワイトニングする手順

① 歯を丁寧に磨く
歯の表面や歯間に汚れが残っているとムラになるなど思ったような効果が得られないので歯磨きは丁寧にしましょう。

② マウスピースに薬剤を入れる
マウスピースの内側にホワイトニング薬剤を入れてください。薬剤の量ですが、1 歯につき米粒の大きさくらいが目安です。その際に唇側に入れると、外から見える部分を効率的に白くすることができます。

③ マウスピースをはめる
薬剤を入れたマウスピースを歯にはめましょう。

④ はみ出した薬剤はティッシュオフする
薬剤がはみ出したまま放置すると歯茎に刺激を与えてしまうので余分な薬剤はティッシュでオフしてください。

⑤ 決められた時間装着する
ホームホワイトニングは薬剤の濃度によって装着時間が決められています。装着時間は薬剤や歯医者さんによって差がありますが、時間を守らないと、効果が出ない、歯がしみる等の悪影響が出やすいので注意してくださいね。また、マウスピースを装着しているときに飲食や喫煙はできません。マウスピースは変形しやすいので装着中に強く噛みしめないようにしましょう。

⑥ マウスピースを外して洗う
時間がきたらマウスピースを外しぬるま湯で薬剤を洗い流しましょう。薬剤が残っていると雑菌が繁殖しやすいので優しく丁寧に洗い流すことがポイントです。

⑦ マウスピースを自然乾燥させる
マウスピースは風通しのよいところで自然乾燥させるようにしてください。洗ったマウスピースに水滴が残っていると雑菌の繁殖に繋がります。

⑧ 保管する
乾燥したら専用のトレーや入れ物などで保管するようにしましょう。

2-10 メンテナンスの頻度は?

黄ばみが気になってきたら、半年に 1 回、もしくは 1 年に 1 回など定期的に歯医者さんに相談してみましょう。
実はホワイトニングは 1 度白くなったからといって、ずっとその白さが長続きするわけではありません。ホームホワイトニングは後戻りしづらい施術とはいえ、多くの場合半年から 1 年後には元の歯の色に戻ってしまうものです。ホームホワイトニング用の薬剤を歯医者さんで追加購入すれば自宅でメンテナンスすることができます。

歯の色が気になってきたら、その都度薬剤を購入してタッチアップ(歯の色が元に戻らないように定期的にメン
テナンスすること)しましょう。

3.ホームホワイトニングの前に!注意点とは?

 

3-1 虫歯があると治療が優先

基本的にはホワイトニング前に虫歯や歯周病が見つかった場合、治療が優先となります。虫歯や歯周病があると薬剤の刺激でしみたり、痛みが出たりする場合もあります。中にはオフィスホワイトニングの際、虫歯部分に付着しないように薬剤を塗るクリニックもありますが一般的ではありません。まずは虫歯治療を先にしてその後ホワイトニングをすることが多いでしょう。

3-2 神経のない歯はホワイトニングできない

虫歯が進行して神経を抜いた歯はホワイトニングをしても効果が少ないので治療できません。健康な歯の中にそのような歯が並んでいるとホワイトニング後、色の差がはっきり目立ってしまうことも考えられます。神経のない歯は、セラミックのような被せ物にすることで白く美しい歯になります。

3-3 人工歯はホワイトニングできない

歯の内部の色が変わらない人工歯(銀歯・被せもの・詰めものなど)にはホワイトニングができません。ホワイトニングというのは基本的に、歯の内側(象牙質)の色素沈着を分解・漂白して歯を白く見せる治療です。人工歯は内側(象牙質)の色が変わらないので施術しても効果が期待できないでしょう。

3-4 痛みが出たら頻度を減らす

治療後に痛みが出た場合、無理をせず頻度を減らしてみてはいかがでしょうか。人によってはホワイトニング治療後に歯や歯茎がジンジン痛む、またはしみる症状があります。そのまま継続すると歯や歯茎、神経を痛めてしまうため、マウスピースを装着する時間を減らす、1 日おきに行うなどの配慮が必要になります。1 日~2 日で症状がおさまりますが、もし痛みが引かない場合は通っている歯医者さんに相談しましょう。

4.ホワイトニング効果をより得るためのポイント

 

4-1 治療後は食べ物に気を付ける

ホワイトニングの後というのは一時的に色が入りやすいので、着色しやすい飲食物に気を付ける必要があります。ホームホワイトニングをしている期間はなるべく以下の飲食物を控えましょう。

【着色しやすい飲食物】
・カレー
・コーヒー
・ココア
・赤ワイン
・ミートソース
・紅茶
・色の濃い調味料(ケチャップや醤油やソースなど)

4-2 歯磨きを丁寧にする

希望通りの白さにするためにマウスピース装着前の歯磨きは丁寧にしましょう。上の手順でも述べましたが、表面や歯間に汚れが残っていると薬剤が上手く浸透せずムラになってしまうことがあります。また治療後も、ホワイトニング作用のある歯磨き粉を使うことで飲食物による汚れが再付着するのを防いでくれますので取り入れてみてはいかがでしょうか。

4-3 使用方法を守る

マウスピースや薬剤の使用方法はしっかり守るようにしましょう。指示されたとおり使っていないと思ったような効果が得られないこともあります。例えば、薬剤には使用期限がありますのでそれを守ってくださいね。開封して何年も経ってしまうと歯が白くならない場合も考えられます。

5.今すぐ治療をやめるべきケースとは?

 

5-1 薬剤で痛みを感じる

薬剤を塗った後、数日経っても痛みがおさまらない場合や症状がどんどんひどくなる場合には歯医者さんに相談してくださいね。といっても、治療後、薬剤の刺激によって多少の痛みを感じることはあります。しかし、多くの場合は 2~3 日経てば症状が和らいでいくでしょう。

痛みがひかないのは何か理由があるかもしれませんので注意が必要です。また、通販でもホームホワイトニングの薬剤や簡易的なマウスピースを購入することはできます。しかし、通販で購入した薬剤により今現在痛みがでている人はすぐに使用をやめましょう。薬剤の濃度が高いと、歯や歯茎に刺激を与えてしまったり、虫歯の痛みがひどくなったりすることもあります。歯科医師に診てもらわずそのような薬剤を用いることはおすすめできません。

5-2 薬剤が合わない

「効果を感じられない」または「刺激が強すぎる」という場合には薬剤が合っていないのかもしれませんね。歯医者さんによって取り扱っているものは違いますが、ホームホワイトニングの薬剤には濃度が数種類あります。薬剤の濃度を変更してもらうことで解決できるでしょう。また、患者さんによっては薬剤自体が自分の体質に合わずに異変が出ることもあります。ホワイトニング治療後に何か気になることがあれば歯医者さんに相談してください。「ホームホワイトニングの薬剤が選べるか」という点も歯医者さん選びの決め手になります。治療前にいろいろなクリニックを比較してみてはいかがでしょうか。

 

6.まとめ


ホームホワイトニングは薬剤の作用が穏やかなので、できれば毎日ホワイトニングすることが望ましいです。しかし、何かの事情があって毎日ホワイトニングができなくても意味がないわけではありません。その場合、白くなるまでに期間がかかるリスクもあります。「期間が長くかかる」と聞くとデメリットのように感じますがその裏にはメリットもあります。ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比べて 1 回の効果は少ないですが、一旦、白い状態になれば効果が長続きするのがメリットです。後戻りの仕方もゆっくりなので、希望の白さになるまで焦らずゆっくり続けてください。治療の後は、半年に 1 度など、定期的なタッチアップをすることで白い歯を保つことができます。

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監修医小川隆介先生

後楽園デンタルオフィス 院長

■院長経歴
2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る

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