歯のホワイトニングには歯医者さんで行うものや、市販・通信販売等で購入したホワイトニングキットを使うものなどさまざまな方法がありますが、やはり歯医者さんのもとで行うものの方が安心感を得られます。
歯医者さんでのホワイトニングには、大きくわけて2つの方法があります。ひとつは歯医者さんが施術を行うオフィスホワイトニング、もうひとつは歯医者さんの指示のもと自分で(自宅で)行うホームホワイトニングです。この2つにはそれぞれに特徴があるので、どちらを選択すればいいか迷う人も多いでしょう。そこでこの記事では、2つのホワイトニング方法の違いをさまざまな側面からご紹介します。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
1.代表的なホワイトニング法
1-1 オフィスホワイトニングとは?
歯医者さんで施術を行うホワイトニング方法です。歯の色素を分解する過酸化水素を主成分とするホワイトニング剤を歯に塗った後、強い光をあてて薬剤の作用を高め、ホワイトニングをしていきます。
1-2 ホームホワイトニングとは?
歯医者さんの指示・管理のもとで、自分で(自宅で)行うホワイトニング方法です。まずは歯医者さんで歯型をとって、自分専用のマウスピースを作成します。そのマウスピースにホワイトニング剤を注入し、毎日一定時間装着することでホワイトニングをしていきます。使用するホワイトニング剤は過酸化尿素を主成分としており、自分でも扱いやすいものになっています。過酸化尿素は分解される過程で過酸化水素となるため、漂白成分はオフィスホワイトニングと同様です。
2.2つのホワイトニングを徹底比較!
2-1 効果を実感できるまでにかかる時間
◆ オフィスホワイトニング:1回の処置である程度の変化を実感できる
◆ ホームホワイトニング:2〜4週間ほどで変化を実感できる
オフィスホワイトニングは歯医者さんによる施術のため、ホームホワイトニングに比べて濃度の高いホワイトニング剤が使われています。さらに歯に薬剤を塗った後、薬剤の作用を高めるために光を照射するため、1回の処置で歯の色に変化を感じることができます。すぐに歯を白くしたい、毎日マウスピースを装着することは生活習慣上難しいというような人におすすめの方法です。
ホームホワイトニングは自分で扱いやすいよう濃度を低めた薬剤を使用するため、オフィスホワイトニングに比べて色の変化を実感するまでに時間を要します。しかしホワイトニング効果が徐々に進んでいくので、歯の色を自然に変化させていくことができます。
2-2 1回のホワイトニングにかかる時間
◆ オフィスホワイトニング:1回約1時間程度
◆ ホームホワイトニング:毎日約2時間マウスピースを装着する
オフィスホワイトニングの施術時間は、平均して約1時間程度です。2-1でご初回したとおり、1回の施術でもある程度の色の変化を感じることができますが、1〜2週間間隔で数回通院することで、ホワイトニング効果をより感じることができます。
ホームホワイトニングは毎日2時間程度、マウスピースを装着する必要があります。歯医者さんを受診する時間がなかなかとれない人は、ホームホワイトニングを選択すると無理なくホワイトニングをすることができますね。
2-3 ホワイトニング効果の目安
◆ オフィスホワイトニング:シェードガイド上、1回の施術で平均2〜3段階変化する
◆ ホームホワイトニング:シェードガイド上、2週間ほどのマウスピース装着で平均1〜2段階変化する
オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングに比べて濃度が高いホワイトニング剤を使い、さらに光を照射して薬剤の作用を高めるため、その分、色の変化も大きくなります。
ホームホワイトニングは、自分で扱いやすいよう濃度を低めたホワイトニング剤を使用するため、色の変化は緩やかです。
ここで注意すべきこととして、歯が白くなったという実感には個人差があるということです。そのため、ホワイトニング前の状態を写真に撮っておき、定期的に見比べることで、自分の歯がどれだけ白くなっているかを確認するとよいでしょう。
2-4 ホワイトニング効果の持続力
◆ オフィスホワイトニング:色戻りが早い
◆ ホームホワイトニング:色戻りが遅い
オフィスホワイトニングは短時間で効果が出るような施術方法のため、ホワイトニング剤が歯に深く浸透せず、色戻りを感じるまでの時間が短いとされています。
一方ホームホワイトニングは、じっくりと時間をかけて薬剤を浸透させていくため、オフィスホワイトニングに比べて色戻りまでの時間が長いようです。またホワイトニング剤を深く浸透させていけることから、色が変化しにくい歯にもある程度の効果が期待できます。
2-5 ホワイトニングにかかる費用
◆ オフィスホワイトニング:¥15,000〜¥50,000が目安
◆ ホームホワイトニング:¥10,000〜¥30,000が目安
オフィスホワイトニングは、使用する薬剤や光を照射するために用いる機械の種類、また施術する歯の本数によっても費用が異なります。
ホームホワイトニングの費用には、マウスピース制作費とホワイトニング剤の費用が含まれるのが一般的です。最初に購入したホワイトニング剤がなくなった後もホワイトニングを続けたい場合には、追加で購入できる歯医者さんもあります。
ホワイトニングは保険適用外であり、費用は歯医者さんによって異なるため、ホワイトニングを始める前に、何にどれくらいの費用がかかるのか、またその費用には何が含まれるのかを細かく確認するとよいでしょう。
3.2つを併用するデュアルホワイトニング
3-1 デュアルホワイトニングとは
2章でご紹介したそれぞれのメリット・デメリットを補うべく、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う、デュアルホワイトニングという方法もあります。
これはまず歯医者さんでオフィスホワイトニングを行った後、自宅でホームホワイトニングを行うというものです。1回のオフィスホワイトニングと、1〜2週間のホームホワイトニングを1クールとして、2クール繰り返すのが一般的ですが、求める白さに応じてさらに回数を重ねる場合もあります。
3-2 デュアルホワイトニングの効果
シェードガイド上、W3〜A1レベルまで変化させることができると言われています(日本人の平均的な歯の色はA3.5)。
3-3 白さを実感するまでにかかる時間と持続力
個別にオフィスホワイトニングやホームホワイトニングを行うよりも早く、白さを実感できると言われています。またじっくりとホワイトニング剤を浸透させるホームホワイトニングも行うことから、色戻りを感じるまでの時間も長いようです。
3-4 デュアルホワイトニングにかかる費用
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングと同様に保険適用外となり、¥60,000〜¥80,000が目安です。オフィスとホームを併用することから、セット料金を設定し、それぞれを別個に行うよりも割安になる歯医者さんもあります。
4.まとめ
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングには、効果や施術時間、費用などの面でさまざまな違いがあります。どれくらいの白さを求めるのか、どんな生活をしているかなどを含め、自分にあった最適な方法を選択できるよう、まずは歯医者さんに相談してみるとよいでしょう。
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監修医小川隆介先生
後楽園デンタルオフィス 院長
■院長経歴
2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る