人工歯の色・形・大きさってどうやって選ぶの?選び方基準

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せっかく人口歯を入れたあとに「色をもっと明るくすればよかった」「形が気に入らない」などの不満を口にしたくないですよね。 日本では人工歯を作る際に「シェードガイド」「モールドガイド」というものを使いながら歯の色や形や大きさを選んでいきます。
このシステムがなければ患者さんのイメージと実際に仕上がってきた人工歯が違う…といった問題点が出てきてしまいます。 今回の記事では歯医者さんでの人工歯の色・形・大きさの選び方を紹介しつつ、選び方の基準や色を決めるときに押さえるポイントなどを解説します。
これらの知識を頭の片隅に置いておくことで失敗しない人工歯選びが出来ますよ!ぜひ勉強してみてください。

■目次
人工歯の色の選び方
人工歯の形や大きさの選び方
人工歯の色を決めるのに押さえておくべきポイント
まとめ

1. 人工歯の色の選び方

1-1 シェードテイキング

人工歯を作る際に色を決めることを歯科の中で「シェードテイキング」といいます。また人工歯の色を決める時に用いるのが色見本で、その色見本を「シェードガイド」と呼びます。
インプラントや被せものなどの人工歯を作る際にはこのシェードガイドを使いながら自分の歯に合った色味を選んでいく歯医者さんがほとんどです。
人工歯を作る時には多くの場合、仮歯を作って形や大きさを決め、適合するかチェックしますが、その際に希望の人工歯の色を決めていきます。
シェードガイドの色見本と隣の歯などを見比べながら歯医者さんと相談し人工歯の色を決めていくのが普通の流れとなります。

1-2 自然な色味を選択

もし歯の色を白くしたいという希望があっても、隣合う歯に比べて人工歯の色が白く浮いてしまえば、とても不自然で飛び出しているような印象を受けます。 ただし隣の歯より暗いと、逆に人工歯が奥に引っ込んでいるような錯覚を与えキレイな歯並びに見えません。
色味の選択はとても難しく、人によってよいと思う感覚も違うのでしっかり歯医者さんと話し合って決めることをおすすめします。

1-3 シェードガイドの見方

歯の色見本としてよく使われているのが「ビタ・シェード」というものです。 多くの歯医者さんがこのシェードガイドを使っていて16種類ほどの色味があります。 その中でもAタイプ、Bタイプ、Cタイプ、Dタイプと別れていてそれぞれ色調が違います。大概はその患者さんの皮膚の色などを参考に決めていきます。

・Aタイプ→赤茶色がベースの色味。(日本人の中でも多くがこのAタイプに入る)
・Bタイプ→赤黄色がベースの色味。
・Cタイプ→灰色がベースの色味。
・Dタイプ→赤灰色がベースの色味。

この中でも色の明るさで番号がつけられています。 明るい順に並べると下のようになり、番号が若いほうから明るくなります。

・A1、A2、A3、A3.5、A4 ・B1、B2、B3、B4 ・C1、C2、C3、C4 ・D2、D3、D4

皮膚の色味から見て日本人の多くがAタイプに入り、Aには3と4の間に3.5があるのが特徴です。またDタイプのみD1からはじまらず、D2からはじまります。

2. 人工歯の形や大きさの選び方

2-1 モールドガイド

シェードガイドが色調だけを測るのに対して、人工歯の大きさや形を決めるのに用いられるのがモールドガイドというものです。 モールドガイドを基準に患者さんの顔の形や歯の形に合わせて被せものやインプラントや義歯などを作ります。
これを使うことによって患者さんの希望と実際に合わせた時のイメージのすり合わせが出来ます。被せものが出来上がった時に「こんなイメージじゃなかった」というズレが起きにくくなるのです。
人工歯の色だけでなく形や大きさがはっきり決まることで治療がすすんでいきます。

2-2 自然な形や大きさを選択

もし希望の大きさや形があっても、隣合う歯に比べて不自然だと歯全体のバランスがとれないこともあります。 1本だけを見ずに、必ず全体のバランスを見て形態を決めましょう。
仮歯をつけた時に一部分を見るのではなく鏡を離してお口全体の印象を確認するのがポイントとなってきます。 人工歯の形や大きさにおいても色味と同じように歯医者さんとしっかり話し合い選択することをおすすめします。

3. 人工歯の色を決めるのに押さえておくべきポイント

3-1 ホワイトニングは先にしておく

実は、人工歯を作る順番はとても大切です。 例えば歯を白くするためにホワイトニング治療をしようと考えているのであれば、人工歯を作った後にホワイトニングをしてしまうことで、天然の歯と人工歯に色の差が出てきてしまいますよね。
多少の明度差なら目をつぶれますが、明らかに色が違う歯が混じることで不自然さが出ます。
もし歯を白くしたいのなら人工歯を作る前にホワイトニングを完了しておき、その色が落ち着いてきたら、人工歯の色を合わせるようにしたほうがよいでしょう。
同じクリニックで施術をおこなうのであれば「ホワイトニングもしたい」という希望を早めに先生に伝えることも大事です。

3-2 自然光とライトの下では色味が変わる

歯の色ですが自然光で見た時とライトの下では見え方が違うこともあります。 例えば白熱灯の下だと白くて明るい歯に見えていたのに、外の自然光にあたると黄ばんで見えることがあります。
照明が白熱灯の歯医者さんだと本当の色味が分かりません。窓があって自然光が入ってくる診療室だと色味が分かりやすく完成した人工歯の色が想像しやすいです。
あまりに周りの歯と色がかけ離れていたり白過ぎたりすると不自然ですが、自分で決めるのが難しければ色の明るさなどを歯医者さんに相談してみましょう。

3-3 色だけでなく材質も考える

人工歯の素材にはさまざまなものがあります。例えばオールセラミック(全て陶器素材でできたもの)やハイブリッドセラミック(プラスティックと陶器素材の混ざったもの)やレジン(プラスティック素材)などがあります。
保険が効くものとしてはレジンがありプラスティック素材なので適度な柔らかさのために噛み合わせる歯にダメージを与えにくいですが、変色しやすく耐久年数が短いというデメリットもあります。
それに対してオールセラミックという素材はすべてが陶器素材ででできているので自然の歯に近く審美性が高く変色しにくいことがメリットです。 ただし、保険が効かないためほかの施術と比べると費用が高い、また被せものとして使ったりする場合には元の歯を大きく削る必要もあるなどのデメリットがあります。
レジンとオールセラミックの中間にあるのがハイブリッドセラミックです。これはプラスティックと陶器素材が混ざっているため両者のメリット、デメリットを合わせたような素材といえます。
これら以外にも素材があるが歯医者さんによって扱う材質は違います。扱っている材質の種類が多ければ自分の希望に合うものも見つかりやすくなるかもしれませんね。
人工歯を入れる場合には色や形や大きさだけでなく材質も考える必要があります。費用や審美面、耐久年数など照らし合わせて賢く選びましょう。

4. まとめ

1回、人工歯を入れると特に問題があったり壊れたりしなければそのまま使い続けることがほとんどですよね。 特に前歯の人工歯は人目につくので色や形や大きさが不自然だと気になってしまいます。
中には数年で変色したり劣化してしまうものもあるんですよ。 人工歯を入れてしまってから後悔しないように事前に歯医者さんに確認すること、相談することが大事ではないでしょうか。
歯医者さんに希望を伝えることはとても大切なのでカウンセリングをしっかりしてもらいましょう。

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東葉デンタルオフィス監修医本部悠一郎 先生

千葉県船橋市本町7丁目23番地12号 東海神駅前ビル1F

■コメント

何事も、継続は力なり、という事につきますね。

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