オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、施術を避けた方が良い人とは

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、施術を避けた方が良い人とは

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オフィスホワイトニングは、短期間で白い歯が手に入れることができるホワイトニング方法です。接客や営業といったように、人と接する機会が多い人の中には、ホワイトニングを検討している人もいるのではないでしょうか?この記事では、オフィスホワイトニングがどんなホワイトニングか、メリット・デメリット、料金相場、施術の流れといった基礎的な部分を詳しく紹介しています。また、オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や、適さない歯の状態についても触れています。オフィスホワイトニングについて詳しく知りたい人、オフィスホワイトニングを検討している人はぜひ、参考にしてください。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.オフィスホワイトニングとは

1-1.オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングとは、歯医者さんでおこなうホワイトニングのことです。
自宅でおこなうホワイトニングよりも高濃度の、ジェルやペースト状といったホワイトニング剤(主に過酸化水素や過酸化尿素)を使用します。
そのため、1回の施術でも効果が出やすいといった特徴があります。

通院回数

元の歯の色や、どの程度の白さを希望するかといったことでも変わりますが、1回の施術時間は1時間程度、定期的に3~6回(※)ほど通院するのが一般的です。

※参考サイト:日本歯科医師会 テーマパーク8020

注意点

健康な歯でも、歯の質や厚み、ホワイトニング剤の濃度といったことが影響して、オフィスホワイトニングをしたあとに歯がしみることがあります。
一時的な症状であることがほとんどですが、しみる症状が強く出た場合や、翌日まで痛みが続くといった場合は、歯医者さんに相談しましょう。

事前に虫歯治療や歯のクリーニングが必要なことも

虫歯や歯石、着色などが見られる場合、オフィスホワイトニングを実施する前に治療や除去が必要になることがあります。
そのため、希望するタイミングでオフィスホワイトニングが受けられないこともあります。

まずは歯医者さんを受診して、オフィスホワイトニングが可能かどうか確認しましょう。

1-2.オフィスホワイトニング以外のホワイトニング

ホームホワイトニング

自宅でおこなうホワイトニングを、ホームホワイトニングといいます。専用のマウスピースにホワイトニング剤を流し込み、歯に装着します。
装着時間は、使用する薬剤の濃度や種類によって異なります。
1~2時間のものもあれば、寝ている間中(6~8時間程度)装着するものもあります。

装着時間を守らないと期待したような白さにならないため、患者さん自身で時間を管理する必要があります。

【関連記事】ホームホワイトニングは毎日やる必要がある?その理由と効果・注意事項

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行しておこなうことを、デュアルホワイトニングといいます。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングをそれぞれ単独でおこなうよりも、高いホワイトニング効果が期待できます。

【関連記事】デュアルホワイトニングの内容とその効果とは?デメリットと料金相場も

歯のホワイトニング

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングとは、サロンや専門店でおこなうホワイトニングのことです。
サロンや専門店は医療機関ではないため、歯科医師や歯科衛生士といった資格を持つスタッフがいない店舗の方が多いようです。
ホワイトニング自体は、患者さん自身でおこなうことになります。

オフィスホワイトニングやホームホワイトニングと比べると、ホワイトニング効果が劣りますが、費用を抑えられる点が魅力です。

【関連記事】セルフホワイトニングは医療行為?真っ白にならない理由とは…

2.オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、注意点

次のような点が、オフィスホワイトニングのメリット・デメリットとされています。

2-1.オフィスホワイトニングのメリット

  • 高濃度のホワイトニング剤と特殊な光線を使用するため、1回の施術でホワイトニング効果が得られることが多い
  • セルフホワイトニングではできない白さを手に入れられる
  • 歯科医師や歯科衛生士が施術してくれるため、ムラになる心配がほとんどない
  • 施術中にしみるといった症状が出ても、対応する処置を施してもらえる
  • 事前に虫歯のチェックをすることで、自分では気づかなかった虫歯の早期発見や治療につながることがある
  • 事前に歯石の除去をすることで、口内環境の改善や歯周病の予防効果が期待できる

ホワイトニングに共通するメリット

  • 歯が白くなることで、見た目に自信が持てるようになる
  • 健康な歯を削ることがない

自信を持つ女性

2-2.オフィスホワイトニングのデメリット

  • 自由診療(全額自己負担)のため、ホームホワイトニングやセルフホワイトニングと比べて費用が高くなることが多い(※費用相場は3章で紹介しています)
  • 使用するホワイトニング剤の濃度が高いため、人によってはしみるといった症状が出ることがある(※1)
  • 事前に虫歯の治療や歯石の除去を済ませなければならないことがあるため、希望するタイミングで施術を受けられないことがある
  • 短期間で白い歯を手に入れられるが、後戻り(※2)も早い場合がある

※1 ただし、ほとんどの場合、一時的なものです。
※2 後戻りとは、オフィスホワイトニングをした歯が、元の色に戻ってしまうことです。

ホワイトニングに共通するデメリット

  • ホワイトニング効果は永久ではないため、コーヒーやお茶、タバコといった食べ物、飲み物、嗜好(しこう)品によって再着色してしまう
  • 元の歯の色や質といった影響で、期待した効果が得られないこともある
  • ホワイトニングを避けた方が良い人や、適さない歯があるため、誰もが受けられるわけではない(※詳しくは5章で紹介しています)

2-3.オフィスホワイトニング施術後の注意点

オフィスホワイトニングの施術直後は、薬剤の影響で歯が「溶けやすい状態」「着色しやすい状態」になっています。
施術後1時間程度(※)は、以下の項目に注意した方が良いでしょう。

唾液には歯の再石灰化を促したり、酸性に傾いた口内環境を中和させたりする働きがあります。
歯の表面が唾液に触れることで、徐々に施術前の状態に戻っていくため、長期間気をつける必要はありません。

※歯医者さんによっては、「当日中」や「24時間」は注意してほしいというところもあります。その場合は、歯医者さんの指示に従いましょう。

酸性が強い飲み物は控える

レモンやオレンジといった、酸性が強い飲み物は控えるようにしましょう。
ホワイトニング剤の作用で、歯の表面を保護している膜が一時的に除去され、溶けやすい状態になっているためです。

色素沈着しやすい食べ物や飲み物、嗜好品は控える

コーヒー、赤ワイン、カレーなど、一般的に色素沈着しやすいとされる食べ物や飲み物、あるいは、タバコといった嗜好品は控えましょう。
歯が、色視沈着しやすい状態になっているためです。

着色しやすい飲物

歯が白く濁ることがある

オフィスホワイトニング後に、歯の表面が白く濁ることがあります。
これは、ホワイトニング剤の作用によって、歯の表面のエナメル質がごくわずかに荒れてしまうことが原因とされています。

通常は数日で自然に元に戻りますが、脱灰(だっかい※)していたり、石灰化が十分でなかったりすると、すぐに戻らないことがあります。
数日たっても歯の色が濁っていると感じる場合は、歯医者さんに相談しましょう。

※脱灰とは、口の中の酸の働きによって、歯の表面からカルシウムやリン酸といったミネラル成分が溶け出してしまうことです。唾液にもカルシウムやリン酸といったミネラル成分が含まれています。そのため、唾液が脱灰を起こしている歯に触れると、唾液中のミネラル成分が付着し、脱灰した部分を修復してくれます。これが、歯の再石灰化です。

3.オフィスホワイトニングの料金相場は?

オフィスホワイトニングは、自由診療のため全額自己負担となります。
そのため、料金設定は歯医者さんごとに異なります。
正確な料金はオフィスホワイトニングを受ける歯医者さんのHPや、事前に問い合わせて確認しましょう。

ここでは、オフィスホワイトニングの一般的な料金相場を紹介しています。

3-1.オフィスホワイトニングの料金相場

オフィスホワイトニングの料金相場は、20,000~150,000円程度(※)と、歯医者さんによって大きく異なります。

※料金相場は独自調査によるものです。自由診療の料金一覧表はこちら

なお、同じ歯医者さんでも次のようなケースでは料金が変わることがあります。

施術の回数

歯医者さんが用意しているコースや、元の歯の色、どのレベルの白さにするかといったことで、施術の回数が変わることがあります。
例えば、2回コースと3回コースでは、5,000~10,000円程度の差があることが多いようです。

施術をおこなう歯の数

オフィスホワイトニングの対称となるのは、基本的に「笑ったときに見える歯」です。

口を開く大きさといった個人差はありますが、上下6~8本、合計12~16本程度が一般的です。
希望すれば、最大20本程度まで施術してくれる歯医者さんもあるようです。
その場合、追加費用として1本あたり500~5,000円程度をみておきましょう。

オフィスホワイトニング対象の歯

デュアルホワイトニングにするかどうか

デュアルホワイトニングの場合、オフィスホワイトニング単独でおこなうよりも、5,000~30,000円程度、高くなる歯医者さんが多いようです。
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングと並行してホームホワイトニングをおこなう方法を指します。

3-2.1本あたりの料金相場

1本単位でオフィスホワイトニングをおこなってくれる歯医者さんもあります。
その場合の料金相場は1本あたり500~5,000円程度と、やはり歯医者さんによって大きく異なります。

  • 笑ったときに見える歯は20本あるが、歯医者さんのコースは16本までしかない
  • 数本だけ着色してしまっているので、周りの歯に合わせた色にしたい

このような人は、1本単位でオフィスホワイトニングを検討することもあるようです。

3-3.メンテナンスの料金相場

メンテナンスの料金は、1回あたり5,000~15,000円程度が相場です。
メンテナンスとは、定期的にホワイトニングを受ける、歯の状態をチェックしてもらうといった内容です。
主に、色の後戻りを防ぐことを目的としています。

メンテナンスは、必ず受けなければならないものではありません。
しかし、きれいな白い歯をできるだけ長く保つためには、定期的に受けることをおすすめします。

3-4.大切なのは歯医者さん選び

オフィスホワイトニングで大切なことは、歯医者さん選びです。
オフィスホワイトニングは自由診療のため、使用するホワイトニング剤や機械のほか、地域性やスタッフの人件費といったさまざまな要素が料金に関係してきます。

一方で、得られる白さの効果は、元の歯の色や質によって変わることがあります。

そのため、料金が高いからといって必ずしも希望通りの効果が得られるとは限りません。
また、施術後のケアや歯医者さんの対応によっては不満が残ることもあるようです。

自分の希望をしっかり聞き入れてくれる、元の歯の色や質から自分に合う色を提案してくれるといったように、事前に必要な情報を集め、自分にあった歯医者さんで施術を受けましょう。
歯医者さんを選ぶ際の条件としては、以下のものが挙げられます。

  • HPで料金やホワイトニングの流れがわかる
  • 設備が充実している
  • 口コミや評判がいい
  • 通いやすい時間や曜日に診察してもらえる
  • 先生やスタッフの対応が丁寧

事前にある程度わかる点、実際に行ってみないとわからない点がありますが、自分がどの要素を重要視するかで優先度を決めると良いでしょう。

4.オフィスホワイトニングの施術の流れ

ここでは、一般的なオフィスホワイトニングの施術の流れを紹介します。
具体的な流れは、歯医者さんや選ぶコースによって変わることがあります。

また、虫歯がある、歯石や歯垢があるといった場合、まずは虫歯の治療をしたり、歯石や歯垢の除去といったクリーニングをしたりすることがほとんどです。
口内に特に問題がない人や、虫歯の治療が終わった人、歯石や着色の除去が終わった人は、次の流れでオフィスホワイトニングをおこなうのが一般的です。

4-1.カウンセリングと事前説明

希望する白さのレベルをヒアリングしたり、オフィスホワイトニングの施術内容や注意事項を説明したりします。
このとき、不安な点や疑問に思う点があれば、確認しておきましょう。
なお、希望する歯の白さは、シェードガイド(※)を見ながら決めていくのが一般的です。

※歯の色見本をシェードガイドといいます。白さのレベルごとに、アルファベットや数字で分けられています。歯科医師や歯科衛生士が、日本人の平均的な白さ、芸能人レベルの白さといったように、分かりやすく説明してくれます。希望に近い色を指定しましょう。なお、元の歯の色や質には個人差があるため、必ずしも希望通りの色にならないことがあります。歯の質や色も含めて、歯科医師や歯科衛生士と相談しながら、納得のいく色を選びましょう。

シェードガイド

4-2.口を開き、目や歯茎を保護する

開口器(かいこうき)を使って口を開き、施術中に閉じてしまわないよう固定します。
また、目や歯茎、そのほか口の周辺に光線が当たらないよう、マスクやタオル、サングラスなどで保護します。

4-3.ホワイトニング剤を塗布する

歯科医師が、歯の表面にホワイトニング剤を塗っていきます。
このとき、歯茎にワセリンを塗って保護する歯医者さんもあります。

しかし、ワセリンを塗っていても、ホワイトニング剤が歯茎に付着してしまい、歯茎が白っぽく変色することがあります。
一時的なもので、自然に回復することがほとんどですが、一週間以上経過しても改善されない場合は、歯医者さんに相談しましょう。

オフィスホワイトニング

4-4.光線を照射して漂白する

歯科医師が、ホワイトニング専用の特殊な光線をホワイトニング剤を塗った歯に照射します。
ホワイトニング剤が光線に反応し、歯の着色を少しずつ分解していくことで、歯が白くなっていきます。

4-5.ホワイトニング剤を洗い流す

照射が終わったら、歯に塗ったホワイトニング剤をきれいに落としていきます。

10分3セットといったように、1日の施術で複数回照射する場合は、3~5の手順を繰り返します。
複数回照射するかどうかは、歯医者さんや選んだコースによって異なります。

4-6.開口器や保護具を外し、うがいをする

開口器、マスクやタオル、サングラスといった保護具を外したら、うがいをして口の中を洗い流します。

4-7.施術終了

施術後の歯の色、しみる、痛いといった症状がないかを確認します。
歯医者さんによっては、測定器を使って歯の色がどの程度変化したか、調べてくれるところもあるようです。
また、最後にフッ素塗布(※)をおこなうコースを用意している歯医者さんもあるようです。

※フッ素塗布とは、歯の表面にフッ素(フッ化物)を塗布する処置のことです。フッ素には歯の質を強くする効果のほか、歯の再石灰化を促すことで初期の虫歯を治療する、または虫歯を予防する、といった効果があります。

ここまでが、一般的なオフィスホワイトニングの施術の流れです。

ただし、ホワイトニング剤に含まれる成分の濃度や、使用している機械は歯医者さんによって違うことがあります。
また、希望するレベルの白さや、元の歯の色といったことには個人差があります。
そのため、施術を数日に分けて、少しずつ希望の白さに近づけていくこともあります。
こういった場合、1回目の施術から1~2週間後に再度歯医者さんを受診し、上記2~7の治療を繰り返すのが一般的です。

施術の回数については、事前に歯医者さんに確認しておくことをおすすめします。

5.オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や適さない歯とは?

オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や、オフィスホワイトニングが適さない状態の歯もあります。

具体的には、下記のような人や歯が該当します。

5-1.無カタラーゼ症(むかたらーぜしょう)の人

無カタラーゼ症(※3)の人は、オフィスホワイトニングを含むホワイトニングを、絶対に避けるべきとされています。
オフィスホワイトニングをはじめ、歯医者さんのホワイトニングに使われる薬剤には、過酸化水素が含まれています。
健康な人がホワイトニング剤を誤って飲み込んでしまっても、問題はありません。
しかし、無カタラーゼ症の人が誤ってホワイトニング剤を飲み込んでしまうと、分解できずに有害物質として体内に蓄積してしまいます。

その結果、口の中がただれ、細胞が死んでしまう進行性口腔壊死(しんこうせいこうくうえし)といった、危険な疾患を招いてしまう恐れがあります。
そのため、ホワイトニングにおいて、無カタラーゼ症は「絶対的禁忌症(ぜったいてききんきしょう※4)」とされています。

※3 無カタラーゼ症とは、過酸化水素を分解する酵素の一種、カタラーゼを体内で生成できない状態を指す病気です。
※4 禁忌(きんき)とは、絶対におこなってはいけないという意味です。また、その治療をおこなったことで患者さんが死亡する、あるいは治ることのない障害を招くものを絶対禁忌(ぜったいきんき)といいます。無カタラーゼ症は、「絶対にホワイトニングをおこなってはいけない症状」です。

5-2.妊婦さん・授乳中のお母さん

妊婦さんや授乳中のお母さんは、オフィスホワイトニングを控えることをおすすめします。

オフィスホワイトニングが原因で、妊婦さんや授乳中のお母さんに何か問題が起こったという例は、今のところ確認されていません。
しかし、薬剤や施術方法が確実に安全であるという裏付けがないことも事実です。
安全であると言い切れないことから、妊婦さんや授乳中のお母さんには、オフィスホワイトニングをおすすめしないという歯医者さんが多いです。

妊婦

5-3.18歳未満の人

18歳未満の人も、オフィスホワイトニングを控えた方が良いでしょう。

基本的に、オフィスホワイトニングに年齢制限はありません。
しかし、18歳未満の人は、歯が成熟しきっていないことがあります。

加えて、オフィスホワイトニングが、これから成長していく歯に影響を与えないという確証はありません。
そのため、18歳未満(歯医者さんによっては20歳未満)の人に、オフィスホワイトニングをおすすめしない歯医者さんは多いようです。

なお、18歳未満の人がどうしてもオフィスホワイトニングが必要な場合、親御さんが同意書にサインをするといった方法で施術してくれる歯医者さんもあるようです。

5-4.治療していない虫歯や歯周病がある人

治療が終わっていない虫歯や歯周病がある人は、治療を優先させることを検討しましょう。
ホワイトニング剤が虫歯や歯周病の患部に付着することで、症状を悪化させる危険性があるためです。

歯医者さんでも、オフィスホワイトニングの前に虫歯や歯周病がないかチェックし、見つかった場合は、先に治療をおこなうことが一般的です。

5-5.エナメル質形成不全症・象牙質形成不全症の人

エナメル質とは、歯の表面を覆っている半透明の組織です。
象牙質とは、エナメル質の下にある層で、歯の主体となっている組織のことです。
象牙質は、その人の歯の基本となる色を決める組織でもあります。

エナメル質形成不全症とは、何らかの原因によってエナメル質が十分に成長していない状態を指します。
同じく、象牙質形成不全症とは、象牙質の成長が不十分な状態をいいます。

こうした人がオフィスホワイトニングを受けると

  • ホワイトニング効果が期待できない
  • 歯の神経が刺激を受け強い痛みを感じる

といったリスクがあります。
自分がエナメル質形成不全症や象牙質形成不全症かどうか分からない人は、歯医者さんで診てもらいましょう。

また、エナメル質にひびが入っているという人も、ホワイトニング剤の影響で歯全体を傷めてしまうことがあるため、避けた方が良いとされています。

5-6.入れ歯やブリッジ、インプラントといった人工歯

オフィスホワイトニングを含むホワイトニングは、入れ歯やブリッジ、インプラントといった人工歯に対しては効果が見込めません。
これは、ホワイトニングが「神経が生きている天然の歯」に対して有効な施術のためです。

人工歯を白くしたい場合は、クリーニングをして着色の除去を試みるか、人工歯自体を白いものに作り替えるといった方法での改善を検討しましょう。

人工の歯

5-7.神経が死んでしまっている歯

神経が死んでしまったことで歯が変色している場合、たとえ天然の歯であっても、オフィスホワイトニングの効果はあまり期待できません。

神経が死んでしまっている歯を白くするには、インターナルブリーチ(ウォーキングブリーチ※)という方法があります。
歯を削らずに白くできる方法です。

※ウォーキングブリーチ(ウォーキングブリーチ)とは、漂白剤を歯の中に直接注入し、封じ込めることで白く見せる方法です。変色してしまっている象牙質に直接作用することから、高いホワイトニング効果が期待できるといされています。しかし、周りの神経が生きている歯と色を合わせるのが難しかったり、目的の色になるまで複数回、漂白剤を交換しなければならなかったりすることがあります。

5-8.上記に該当しなくても念のため確認を

オフィスホワイトニングでは、濃度の高い薬剤を使用します。
そのため、副作用が生じる確率はゼロではありません。

服用している薬がある、何らかの病気を抱えている、という人は、事前に歯科医師や歯科衛生士に相談することをおすすめします。

6.まとめ

オフィスホワイトニングは、早く白くしたい人や今よりも白くしたい人、自宅でのセルフケアが苦手な人などに向いています。
きれいな白い歯を手に入れることで、見た目や笑顔に自信を持てるようになる人も多いようです。

オフィスホワイトニングで白くなった歯を保つには、定期的なメンテナンスが大切です。
通いやすいと思える歯医者さんを探しましょう。

また、オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や、オフィスホワイトニングが適さない歯もあります。
中には危険な疾患を招くものもありますので、まずは歯医者さんを受診し、オフィスホワイトニングが可能かどうか、確認しましょう。

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監修医本部悠一郎先生

東葉デンタルオフィス 院長

1993年 明海大学歯学部卒業後、千葉県内歯科医院勤務
1995年 すまいる歯科分院長就任
1998年 あすか歯科クリニック分院長就任
2012年 東葉デンタルオフィスを開設

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