子ども 矯正 種類

子どもの歯列矯正が知りたい!成長に合わせた治療の種類

親御さんの中には、「子どもの歯並びの悪さが気になる」という方も多いのでは?なかには、お子さんが「学校の歯科検診で指摘された」という親御さんもいるでしょう。子どもの歯列矯正は、一般的に早く始めたほうがいいといわれます。それは、治療期間が短く、治療費も比較的抑えられるからです。この記事では、子どもができる歯列矯正の種類を紹介していきます。歯列矯正は、成長段階によっても違い、お子さんの歯並びや噛み合わせの状態によっても治療法が変わります。まずはどんな歯科矯正の治療法があるのか、知ることから始めていきましょう。


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乳歯から始められる歯列矯正(第1期治療)

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第1期治療の目的とは

子どもの矯正には、第1期治療と第2期治療があります。
第1期治療は第2期治療に向けての準備段階です。第1期治療は、顎の成長を正しく導くために行われるもので、顎を広げて歯を生えやすい状態にするなど、治療がしやすい土台づくりりをしていきます。大人がする歯列矯正のように細かく調整していく矯正とは違いますが、この第1期治療をするかどうかで治療期間なども大きく変わってきます。
子どもの顎は、大人の顎に比べると矯正しやすいです。早めに治療を始めれば、大がかりな治療が必要となる可能性も低くなります。子どもが小さいから矯正はまだ…と思ってしまう親御さんもいるかもしれませんが、第1期治療の重要性は必ず知ってもらいたいところです。

第1期治療の特徴とは

第1期治療では、顎を拡張したり、永久歯が生える前の段階でバランスを整える治療をします。床矯正やマウスピースを使っての治療が多いのが特徴です。いずれの場合も子どもの歯並びや噛み合わせの状況によって治療法は変わります。使用する器具は、取り外しが可能な顎を広げるための拡大装置や、ヘッドギアなどが使用されます。舌や指しゃぶりで歯列に問題が出ている場合は、その癖を早期に正すことも治療の一環となります。

第1期治療ができる期間

第1期治療は、乳歯〜混合歯列期(乳歯と永久歯が入り交ざった状態)に行われます。一般的に6歳〜10歳の子どもに行うことが多く、一部、受け口などの不正咬合(噛み合わせに問題がある場合)などの場合は、3歳〜5歳からでも歯列矯正を行っていきます。治療期間は、1年弱〜1年半程度が目安です。

第1期治療の費用目安

第1期治療の大まかな相場は、30万円~60万円程度です。費用に幅があるのは、矯正は基本的に自由診療で、症状や使用器具、歯医者さんによって大きく変わるためです。
また、第1期治療には第2期治療の準備段階という意味合いもあり、そのまま第2期治療に移行することが多いです。継続して第2期治療を行う場合、いきなり第2期治療から始めるよりも費用を安く抑えられることが多いでしょう。これは、第1期治療で必要な土台づくりがすんでいるためです。
このように矯正は早めの治療に利点が多いため、お子さんの歯並びに不安があるようなら、できるだけ早い段階で歯医者さんで相談だけでもしておくのがおすすめです。

永久歯からの歯列矯正(第2期治療)

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第2期治療の目的とは

第2期治療は、永久歯に生え変わったころから始める治療です。顎の成長が止まったころにワイヤーブラケットなどの装置を使って、歯列を矯正していきます。第1期治療が土台づくりであるのに比べて、第2期治療では歯の凸凹な並びを整えたり、噛み合わせを深くするなど、こまやかな調整をしていく施術が中心となります。

第2期治療の特徴とは

第2期治療は、大人の歯列矯正と同じ方法が取られます。第1期治療を行わずに第2期治療から入る場合は、抜歯をするなど大がかりな治療を必要とするケースもあります。これは、第1期治療で土台作りをしなかったために行うひとつの例です。土台づくりがきちんとなされている場合や、簡単な歯列矯正をするだけの場合は、抜歯などの大がかりな治療は必要ありません。

第2期治療ができる期間

永久歯に生え変わったころが第2期治療の開始時期です。具体的にいうと、小学校高学年や中学生になるころです。歯にワイヤーブラケットをつける治療の場合、治療期間の目安は1年半〜2年半ほどが目安です。ただし、治療の進み具合によって、治療期間は長引く場合も、短くなる場合もあります。

第2期治療の費用目安

第2期治療の費用は、70万円〜100万円程度です。第1期治療から始めていれば、第2期治療の費用は25万円〜60万円程度ですむ場合もあります。前にも触れましたが、第1期治療から始めた方が、トータルの治療費は抑えられることが多いです。抜歯などの大がかりな治療が必要なだけ治療費は高額となってしまうのです。歯列矯正は自由診療ですので、最終的に必要となる治療費は歯医者さんによって違います。こちらも、事前に治療費の目安を尋ねておきましょう。

子どもの歯列矯正で使われる主な装置

拡大装置(拡大床)

拡大装置(拡大床)は、顎が成長している第1期治療の段階で使用する装置です。
小さく狭い顎の場合、歯が生えるスペースが確保できずに歯列が乱れてきてしまいます。まずは顎を拡大させて、歯が生えるスペースを確保するというのがこの装置の役割です。

◆メリット
取り外しがきくため、食事のときなどは外して不便なく食事ができます。歯みがきもしやすくなり、メンテナンスもしやいため、衛生面でも清潔さを保ちやすいです。また、床矯正の効果も発揮されやすいのもうれしい点です。のちのち抜歯をせずにすむ可能性が高まる、矯正治療後にもとに戻るのを防げるなどの利点もあります。

◆デメリット
自分で取り外せるため、子どもが嫌がって勝手に外してしまうこともあります。そうなれば効果が出にくくなるので、この装置を使うときには子どもに納得させて使用させる必要があるでしょう。また、簡単に取り外しができてしまうので、子どもが管理しきれずに落として壊してしまうなどのトラブルも起こりえます。壊れれば作り直しが必要ですし、ネジなどが緩んでしまえば、度々調整が必要となります。

ヘッドギア

出っ歯など、上顎が下顎に比べて前に出っ張ってしまっているケースでは、ヘッドギアを装着することがあります。ヘッドギアは就寝時につけるもので、日中の生活では装着する煩わしさを感じずにすみます。顎が成長段階である第1期治療で使用される装置です。

◆メリット
就寝時のみにつけるだけなので、普段の生活には支障がないのが一番のメリットです。ヘッドギアは効果も出やすく、費用も比較的かからずに行えるので、利用しやすい矯正法だといえるでしょう。

◆デメリット
就寝時に気になるお子さんは、ヘッドギアをつけることがストレスになる可能性もあります。たいていは慣れてしまうようですが、気になるかどうかはお子さんによって違います。神経質なお子さんにとっては不向きかもしれません。また、寝相が悪いと外れてしまう可能性もあり、望んだほどの効果が得られなかったり、ヘッドギアが壊れてしまったりすることもあります。

ワイヤーブラケット

大人と同じ矯正方法です。第2期治療から使われる装置で、歯の一つひとつにブラケットという装置をつけて、そこにワイヤーを通して装着します。一旦取りつけたら簡単には取り外せない装置です。

◆メリット
歯列矯正の効果が高く、歯並びを細かく調整することができます。

◆デメリット
費用が高いのが一番のデメリットでしょう。また、取り外しが簡単にできないため、手入れをするときも大変です。ワイヤーのテンションによって歯を動かしていく治療のため、歯の一つひとつに力がかかって痛みを感じることもあります。痛みが強く出ると、食事などに支障が出ることもあり、眠れなかったり、勉強に集中できないなどの弊害も出てきます。

マウスピース

取り外しがきくマウスピースは、種類が豊富なのが特徴です。第1期治療でも第2期治療でも使われ、さまざまな種類や形、目的のものがあります。
ワイヤーブラケットなどと比べれば見た目も気になりにくく、取り外しもきくため身体への負担も少なくすみます。費用はマウスピースの種類によりますが、安いものでは10万円から、高いものだと75万円以上するものもあります。

◆メリット
透明なマウスピースなどであれば、見た目から矯正をしていることがわかりにくく目立ちません。取り外しができるため、管理もしやすく衛生維持も楽なのがメリットです。また、種類によっては費用も安価ですむものもあるので、比較的手軽に矯正を始められます。

◆デメリット
ワイヤーブラケットなどと比べると、費用が安い分効果が出にくいことがあります。歯並びや噛み合わせの状況によっては、改善効果はあまり期待できないでしょう。歯を動かす力が比較的弱いため、治療期間が長引くこともあります。

まとめ

子ども 矯正 種類

子どもの歯列矯正は、矯正を始める年齢やお口の中の状態によっても違ってきます。早めに治療を始めたほうがいいケースが多いですが、大切なのは適切な時期に適切な治療を始めることです。それが判断できるのは歯医者さんしかいませんので、「歯ならびが気になるな」と思ったら、すぐに歯医者さんに診てもらうようにしましょう。
歯医者さんは、たくさんの治療法の中から、最適な矯正法を選んでくれるはずです。歯ならびが気になったら早めに受診するようにしてくださいね。

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監修医 高橋貫之先生

本町通りデンタルクリニック

住所
大阪府大阪市中央区本町2-6-5