小児医療費助成は歯科でも受けられる

小児歯科 医療費助成

小児医療費助成は歯科でも受けられる

皆さんは、医療費の助成制度をご存知ですか?簡単に言えば、病気の治療にかかった費用を各地方自治体が負担してくれるというものです。ですので、それぞれが住んでいる場所によって、小児医療費助成の内容も多少異なってきます。

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この記事の目次

1.歯科治療でも医療費助成が受けられる?

歯科クリニックで受ける治療も、当然のことながら病気に対する治療ですので、この医療費助成の対象となります。さらに具体的に言うと、医療保険の適用となるような治療を受けた場合に、医療費助成の対象となるのです。

つまり、歯科における矯正治療や美容診療治療といった自費診療は、医療費助成の対象とはならないのです。

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2.子どもの医療費助成で受けられる治療とは

ではさらに、お子さんの歯科治療では、どういった処置が医療費助成の対象となるのかを考えていきましょう。本来、予防のための治療というのは、保険の適用外となりますが、お子さんの虫歯予防のためのシーラント処置は、子どもの医療費助成の対象となることが多いです。

また、どの程度の磨き残しがあるのかを判定するための染めだし液を用いた、お子さんへのブラッシング(歯みがき)指導も、助成の対象となり得ます。
その他、歯を強くするためのフッ素塗布や、3か月から半年に一度の定期健診でも、子どもの医療費助成の対象となり得るのです。

このように、子どもの医療費助成の対象となる歯科治療は、かなりのバリエーションがあると言えます。けれども、どれも虫歯(う蝕)予防に特化したような治療ばかりで、本当に健康保険が適用されるのか不安にもなりますよね?

歯医者

3.治療の目的が大事

保険が適用されるかどうかというのは、治療の目的に大きく左右されると言えます。

例えば、フッ素塗布に関しては、全く健康な歯に対しては、保険が適用されません。それが、年齢に応じた本数のすでに治療をしたことがある歯(歯冠修復終了歯)がある場合は、フッ素塗布によって虫歯予防することが重要であると判断できるため、保険の適用となり得るのです。
ですので、極端なことを言えば、子どもの医療費助成でできる歯科治療というのは、それぞれの歯科クリニックでも異なることがあります。

当然、自費診療のみを行っている歯科クリニックでは、助成を受けることはできません。その一方で、積極的に子どもの医療費助成を受けられるような治療を行ってくれる歯医者さんも沢山いらっしゃいますよ。
そうした点は、かかりつけの歯医者さんに相談してみても良いかもしれません。

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監修医 貝塚浩二先生

コージ歯科

院長

【経歴】
1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る
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