子どもの歯が抜けるのはいつ?抜ける順番・生える順番・注意点・ケア方法をチェック

子どもの歯が抜けるのはいつ?抜ける順番・生える順番・注意点・ケア方法をチェックのアイキャッチ

子どもの歯が抜けるのはいつ?抜ける順番・生える順番・注意点・ケア方法をチェック

子どもの歯が抜ける時期について、気になる親御さんはとても多いのではないでしょうか?「うちの子、もう歯が抜けたけど大丈夫?」と、心配する方もいるでしょう。子どもの歯が生え替わる時期には個人差がありますが、目安としては6~12歳前後です。この時期は永久歯と乳歯が混在するので、歯の磨き方にも注意が必要です。ここでは、具体的な歯の生え替わりの時期や、磨き方、歯が抜けることで起こりうるトラブルなどを、わかりやすく説明します。

787 View

子どもの歯が抜ける時期はいつ?

子どもの歯が抜けはじめるのはいつ?

個人差はありますが、6歳前後から12歳くらいまでに乳歯から永久歯へと生え替わります。
一般的に、一番早く抜けるのは下の前歯です。

下の前歯が生えるのと同じくらいの時期に、「6歳臼歯(きゅうし)」と言われる奥歯の「大臼歯(だいきゅうし)が生えてきます。
「大臼歯」は、乳歯の段階では存在せず、永久歯だけが生えてくるものです。
そして、親知らずを別にして、大人の歯(永久歯)が全て揃うのは14歳頃です。

子どもの歯の生え変わる順番

歯の生え替わりの順番は、まず下の前歯が抜け、永久歯が生えるところから始まっていきます。
生え替わりは、一般的に6歳頃に始まります。
同じ時期に、もともと乳歯のなかった部分にも「6歳臼歯」が生えてきます。

7~8歳になると、上の前歯が抜け、永久歯が生えます。
8~9歳では、前から後ろに向かって順番に、永久歯が生え始めます。

10~11歳では、上下ともに奥歯が抜け、永久歯が生え始めます。
12~14歳では、奥歯の永久歯が生えそろい、すべての歯が永久歯になります。

歯の生え替わり

歯の生え変わりは個人差がある

背の伸び方や、体重の増加、運動能力、言葉の発育などに個人差があるように、歯の生え替わりも、子どもによって差が見られます。

歯の生え替わりが始まる平均的な年齢は6歳ですが、4~8歳くらい(前後2年くらいの差)での生え替わりは、個人差の範囲内です。
特別、「早すぎる」「遅すぎる」と、心配することはありません。

乳歯が生えていても、永久歯は生える準備をしている

乳歯が永久歯に生え替わるときには、まず乳歯がぐらぐらと揺れ初め、抜け落ちます。
そのあとに、永久歯が生えてきます。

とはいえ、乳歯が抜ける前から、歯茎の中では永久歯に生え替わる準備がおこなわれています。

乳歯の抜けはじめる兆候

抜け始めの兆候は子どもによってそれぞれです。
一般的には、乳歯の根元の部分が小さくなり、ぐらぐらと揺れ始めます。

これは、乳歯の下にある永久歯が、乳歯を下から押してくるためです。
このときに、痛みを感じる子どももいるようです。

乳歯が抜ける時期に起こるトラブル

乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた

乳歯がぐらぐらしていれば、そのまま様子を見ます。
ただし、「痛みが強い」「いつまでも抜けずに残っている」「永久歯が生えてきたにも関わらず抜けずに残っている」といった場合は、歯医者さんで抜歯をしたほうがいいでしょう。

乳歯が全く揺れてこない場合は、骨の中で永久歯がずれてしまっていることがあります。
この場合も歯医者さんで抜歯をしてもらう必要があります。

乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない

乳歯が抜けてから、永久歯が出てこない場合があります。
半年経っても永久歯が生えてこなければ、乳歯の下に永久歯がない「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」や、余分な永久歯がある「過剰場(かじょうし)」の恐れがあります。

歯医者さんに相談をして、レントゲンで永久歯の状態を確認しましょう。

虫歯になりやすい

生えたばかりの歯は、「裂溝(れっこう)」という深い狭い溝があり、歯ブラシの毛先が届きにくい構造をしています。
そのため、シーラントという歯の溝をあらかじめ埋めてしまう予防処置をおこなってもらうといいでしょう。

乳歯が虫歯になると、次に生えてくる永久歯にまで影響を与えてしまいます。
しっかりと歯磨きをして、清潔な状態を保つよう心がけてください。

シーラント処置の効果のイメージイラスト

 

指しゃぶりをやめない

指しゃぶりを続けていると、親指が上下の顎に力を加え続けるため、上顎が前へ飛び出るように、同時に、下顎が奥へ凹むように変形してしまいます。
これは、「出っ歯」になる骨格を形成させるだけでなく、将来的に発声に影響を与えたり、歯周病の間接的な原因となったりします。

早めに指しゃぶりを卒業させた方がいいでしょう。

生え変わりが左右対称でない

通常、乳歯から永久歯への生え替わりは、右の前歯から左の前歯というように、左右対称に進んでいきます。
しかし、「右の前歯が生え替わったのに、左の前歯に生え替わりの兆候が見えない」ということがあります。

生え替わりが左右アンバランスに進行すれば、歯の真ん中がずれてしまう恐れがあります。
歯列がずれてしまうと、矯正が必要になることがあります。

生え替わりが左右対称でない場合も、まずは歯医者さんを受診し、歯並びなどを詳しく診察してもらいましょう。

歯の生え変わりの時期のお口ケア

生えたての永久歯は虫歯に弱い

生えたばかりの歯の表面は粗いため汚れがつきやすく、酸に対しても十分な抵抗力がありません。
そのため、虫歯になりやすくなっています。

早い時期に歯医者さんでの「フッ素塗布」を検討するなど、積極的に虫歯を予防することが大切です。

歯医者で定期定期に歯の検査をする子どもの写真

乳歯の虫歯はきちんと治療する

永久歯は、乳歯の下で成長しています。
そのため、永久歯に生え替わるからといって、乳歯の虫歯を放置すると、その後に生えてくる永久歯の歯質や歯並びに影響を及ぼします。

歯茎の炎症を抑える

歯が生えてくる時期は、歯茎が炎症を起こしやすくなっています。
少しずつ歯の頭が出てくるときに、歯茎に汚れが溜まっていると、炎症の原因になります。

炎症を起こしている歯茎に歯ブラシが当たると、痛みが出たり出血したりすることがあります。
痛みでさらに磨きにくくなり、虫歯の原因や炎症の悪化につながります。

フッ素配合歯磨き粉を使用する

フッ素には、歯の質を強くする「歯質強化」の働きがあります。
「歯質強化」とは、歯から溶け出したカルシウムなどを再び歯に沈殿させる効果(再石灰化)や、プラーク(歯垢)の中で酸が作られるのを抑える働き(酸生成の抑制)のことです。
フッ素に期待できる歯質強化は、虫歯予防にも役立ちます。

フッ素入りの歯磨き粉で歯磨きをすることで、歯の生え替わり時期のお口のケアをサポートできます。
フッ素は、歯磨き粉や洗口液(デンタルリンスやマウスウォッシュ)に配合されています。
歯医者さんによるフッ素塗布にも、同様の効果があります。

歯医者さんに行きましょう

大切な歯を守るためには、歯医者さんで定期健診を受けたり、歯磨きの指導を受けたりすることが大切です。
前途したフッ素塗布や、シーラント(歯の溝に樹脂を埋め隙間をなくすことで歯を磨きやすくする治療)も虫歯の予防に効果的です。

生え変わり時期の上手な歯の磨き方

基本の磨き方

小学校中学年までは、親御さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。
歯磨きは、「食べたら磨く」が基本です。

虫歯になりやすい奥歯から磨きましょう。
コツは、毛先を立てて小刻みに動かし、1本1本丁寧に磨くことです。
同じところを繰り返し磨いてしまいがちなので、順番を決めて歯ブラシを動かしていきましょう。

子どもが小学校高学年になれば、自分で磨けるようになりますが、時々、親御さんがお口の中をチェックしてあげてください。

乳歯の虫歯予防のために仕上げ磨きをする親子の写真

6歳臼歯の磨き方

早く生えてくる「6歳臼歯」は、手前の乳歯よりも低いため、歯ブラシが届きにくいです。

磨き残しがあれば、口の横から歯ブラシを入れましょう。
毛先がスムーズに「6歳臼歯」に届くはずです。
ワンタフトブラシの使用も効果的です。

抜けている部分の磨き方

乳歯が抜けてまだ永久歯が生えていない箇所は、抜けた部分に歯ブラシを入れて両側の歯を磨きましょう。
このときに、歯ブラシを縦や斜めにすると磨きやすくなります。

歯並びが悪い所の磨き方

奥に引っ込んでいる歯や、前に飛び出している歯は、歯ブラシを縦にして歯に当てると磨きやすくなります。

前歯の裏の磨き方

前歯の裏は、歯ブラシの角である、かかとの部分を使うのがコツです。
かかとを歯に当てて、小さく動かしながら磨いていきましょう。

永久歯と乳歯の違いと見分け方

乳歯と永久歯は、ぱっと見た感じ同じ白色に見えますが、よく見ると白さに違いがあります。

乳歯:青みがかった白色

永久歯:クリーム色寄りの白色

乳歯は20本、永久歯は28~32本です。
永久歯の歯にバラつきがあるのは、親知らずの数を含めることによって、個人差が発生するためです。

子どもは身体も顎もまだ小さいため、20本の乳歯でお口の中はいっぱいです。
しかし、大人になって顎が大きくなると、永久歯が全部生えてちょうどいいバランスになります。

生まれつき歯の本数が少なく、永久歯の数が28本以下の人もいます。
歯並びや、歯の本数が気になるようなら、早いうちから歯医者さんに相談をしましょう。

乳歯と永久歯の違いを示すイラスト

乳歯は永久歯に比べて、小さくて短いという特徴があり、小ぶりで可愛らしい形をしています。
乳歯の上下の前歯6本は、永久歯と似た形をしていますが、奥側の2本は永久歯とは違う形をしています。

生えてくる場所

永久歯の奥歯は、乳歯がもともと生えていない所から生えてきます。

根の長さ、開き具合

乳歯は根の長さが短く、根の開いている角度が広いという特徴があります。
これは、レントゲン写真で確認することができます。

ただし、「先天的に永久歯が少ない」「永久歯が本来とは違う箇所に埋まっている」という場合もあります。
そのため、成人してからも乳歯が残っているケースは珍しくありません。

まとめ

子どもの歯が抜ける時期には個人差があります。
そして、生え替わる時期にはさまざまなトラブルも考えられます。
この時期の歯の健康は、大人になってからの歯の健康へも繋がってきます。
生え替わりの時期のお口のケアはとても大切です。

生える順番や時期、なかなか生えてこないなど、心配なことがあれば、歯医者さんを受診しましょう。

監修医 福嶋 太郎先生からのコメント

小さいうちから歯の健康を気遣うことは予防接種と同じくお子さんの将来の健康に大きく関わります。
一般的に歯科治療は高額な治療となることが多いですが問題の芽を小さいうちに摘み取ることで、長い目で見た時の経済的な負担も大きく軽減させることができます。
ぜひこの機会に今一度お子さんのお口の健康を見直してみてはいかがでしょうか。

不正確な情報を報告

子どもの歯が抜けるのはいつ?抜ける順番・生える順番・注意点・ケア方法をチェック

監修医 福嶋太郎先生

住所
東京都多摩市馬引沢2-3-29 MAHIKIZAWAf1階