※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
1.連休に受診できる歯医者さんを探す
休日でも診療受付している最寄りの歯医者さん
近年では年中無休の歯医者さんや、24時間診療受付をする歯医者さんが登場しています。
自宅近くに連休中や深夜でも受診ができる歯医者さんがないか探してみましょう。
診療時間が長く設けられている歯医者さんの中には、小児歯科に対応しているところも増えてきています。
休日や深夜に受診すると時間外や深夜加算がされるため、費用は割高になる傾向です。
保険料3割負担の場合、通常の費用に加え最大1500円ほどかかるのが一般的です。
しかし、しっかりとした治療を受ければ、痛みの根本原因を取り除くことができます。
痛みがなくなれば噛み合わせにも好影響ですし、食事もスムーズに取れます。
今日診療している全国の小児歯科一覧
※受診できるかを必ずご確認の上、ご利用いただきますようお願いいたします
夜間・休日救急センター
「夜間・休日救急センター」は、市区町村と地域の医師会が連携して運営する診療所です。
地域によって名前が異なり、「夜休日歯科応急診療」や「休日急患診療所」と呼ぶこともあります。
日曜、祭日、連休中に急患対応をしてくれます。
保健所内や担当の先生の医院など、診療所となる場所は様々です。
各地域の市区町村HPや歯科医師会HPで、診療日時や場所に関する詳細を確認することができます。
「お住まいのエリア」+「夜間・休日救急センター」で検索してみましょう。
基本的に、「夜間・休日救急センター」での治療は応急処置となります。
落ち着いたら、かかりつけの歯医者さんを受診するようにしましょう。
保険証は忘れずに持って行きましょう。
「夜間・休日救急センター」での治療に対しても時間外加算がされ、通常の治療費と比べれば割高になります。
保険証を忘れると、一時的に全顎自己負担となる場合があります。
お薬手帳があれば、そちらも携帯しましょう。歯科医が診療する際にスムーズです。
小児救急電話相談
お子さんがとても痛がっており、どうしたらいいかわからない場合は、#8000に電話してください。
この番号は、小児救急電話相談につながります。
小児科医や看護師が、適切な対応方法や受診するべき病院の相談に乗ってくれます。
歯の痛み以外にも、子どもの症状全般の相談が可能です。
全国で利用できますが、自治体によって利用できる時間が異なります。
お住まいの地域の利用時間体は、こどもの救急HPで確認してから利用するようにしましょう。
2.いますぐできる応急処置は?【子どもの虫歯編】
冷やす
痛みのある箇所を確認したら、外側(頬)に冷やしたタオルを当てましょう。
氷で冷やしたものではなく、水を絞ったくらいの冷たすぎないタオルを用意することが大切です。
おでこに貼る冷却シートを代用しても支障ありません。
ただし、冷やしすぎると逆効果です。
過剰に冷やすことによって、血行障害が起こる恐れがあります。
子供用の痛みどめを飲ませる
錠剤タイプの鎮静剤
痛みが強ければ、市販の鎮痛剤を飲ませましょう。
子ども用で、効能に「歯痛」や「抜歯後の疼痛(うずくような痛み)」と書かれている薬を選ぶと良いでしょう。
歯に塗る鎮静剤
液体やジェルタイプの鎮静剤の中には、子どもに使用しても問題ないものがあります。
痛む歯の表面に鎮静剤を塗ったり、鎮静剤を含ませた綿を虫歯の穴に詰めたりすることで痛みの緩和が期待できます。
口内を清潔にする
食後に痛み出した場合は、痛みを感じる歯に刺激を与えないように注意しながら、食べカスを取り除いてあげましょう。
食べカスが神経や歯を圧迫し、痛みが発生している場合があります。
柔らかいブラシによるブラッシングや、デンタルリンスでのうがい、デンタルフロスで食べカスを取り除けば、痛みが軽減できます。
歯の痛みに効くツボを押してあげる
手の甲を上にし、人差し指と親指の骨が合わさるところに歯の痛みに効果がある「合谷(ごうこく)」というツボがあります。
痛がらない強さで、ゆっくりと押してあげましょう。
甘いお菓子やジュース、刺激のある食事を控える
虫歯による痛みがあるときに、甘いお菓子やジュースは厳禁です。
冷たすぎたり熱すぎたりする食事も虫歯には刺激となるため、控えた方が良い食事です。
柔らかい食事を与える
虫歯が痛むと、しっかり噛むことが難しくなったり、歯ごたえのあるものを噛むと振動で痛みが増したりする場合があります。
スープやゼリー飲料など、噛まなくても飲み込める食事を与えるようにしましょう。
3.いますぐできる応急処置は?【子どもが矯正中】
痛みが強ければ痛みどめを飲ませてOK
矯正装置を装着したことによって強い痛みが生じている場合は、痛み止めを服用させて問題ない場合がほとんどです。
矯正装置による痛みや、矯正装置が触れることによってできる傷や口内炎があれば、かかりつけの歯医者さんに相談しましょう。
矯正器具の調整や、傷や口内炎に対する薬の処方をおこなってくれます。
柔らかい食事、食材を細かく切る工夫
矯正装置をつけ始めて数日中は、歯が動くことで痛みを感じたり、噛めないほど痛みを感じたりすることがあります。
なるべく噛む負担にならないように食材を細かく切ったり、柔らかい食材で食事を作ってあげると良いでしょう。
4.子供の歯が痛いときにしてはいけないこと
暖める
患部を暖めることはもちろん、入浴や運動によって身体を暖めることも避けた方が良いでしょう。
患部を暖めることで炎症が悪化する恐れがあるほか、血流がよくなることで痛みが増すことが考えられます。
患部を冷やしすぎる
暖めてはいけないからといって、患部を冷やしすぎるのもよくありません。
過度に冷やしすぎると血行不良を起こし、その後の治療に悪影響を与えることがあります。
必要以上に触る
子どもが痛がるため気になってしまいますが、患部を触りすぎないようにしましょう。
押したり触ったりすることは刺激の一つであるほか、手についた雑菌が患部に入り込むことが考えられます。
必要以上に触った結果、炎症を悪化させ、痛みが強くなる恐れがあります。
大人用の痛みどめを飲ませる
市販薬であっても、子どもには子ども用の薬があります。
大人用の薬は飲ませるべきではありません。
大人用の鎮静剤は子どもには強く作用しすぎて、副作用が現れる危険性が高まります。
5.子供の歯痛…こういうときはどうしたらいい?
痛みどめが効いてない
虫歯や矯正装置以外の痛みの原因が考えられます。
原因が複数ある場合、痛みが強すぎて鎮静剤が効かないことがあります。
冷やしたりツボを押してあげたりして痛みの軽減を図りつつ、できるだけ早めに歯医者さんを受診しましょう。
1章で紹介した「小児救急電話相談(#8000)」に電話し、医師や看護師のアドバイスを受けるのも良いでしょう。
かかりつけの歯医者さんで治療中
治療中であっても、急患として別の歯医者さんにかかることは問題ありません。
別の歯医者さんにかかる際は、治療中であることを事前に申告しておきましょう。
治療中の歯がある場合、別の歯医者さん(かかりつけではない歯医者さん)では、応急処置となるのが一般的です。
かかりつけの歯医者さんを再度受診する際は、応急処置をしてもらったことを話し、痛みの出にくい治療がないか相談すると良いでしょう。
6.まとめ
つい慌ててしまう連休中の子どもの歯痛ですが、応急処置の方法や、連休中でも受診できる歯医者さんを知っておくと心強いです。
せっかくのお休みなので、子どもが歯の痛みに悩まされることなく、家族で楽しい時間を過ごせることがいちばんです。
普段から虫歯予防をおこない、歯の健康を守ることによって特別な時間を痛みで邪魔されないようにしましょう。