赤ちゃんの歯茎が白い?考えられる病気とは

赤ちゃん 歯茎 白い

赤ちゃんの歯茎が白い?考えられる病気とは

赤ちゃんに乳歯が生えてくるのは、お父さんやお母さんにとっても、子どもの成長が感じられてうれしいものですよね。そのため、赤ちゃんのお口の中を観察することも多くなってくることでしょう。そこで、もし歯茎に白いものがあるのを見つけたら…、これが乳歯なのか、病気なのか、なかなか判断がつかないかもしれません。この記事では、赤ちゃんの歯茎が白い原因をいくつかご紹介し、その対処法なども合わせてお伝えしていきます。間違ったケアや不要な心配をしないためにも、正しい知識を身につけていきましょう。

13,379 View

赤ちゃん 歯茎 白い

赤ちゃんの歯茎が白い理由とは?

さまざまな理由で歯茎が白くなる

赤ちゃんの歯茎はさまざまな理由で白くなります。その原因はミルクなどの食べカスであることも多く、その場合は薄めたお茶を飲ませてお口の中をきれいにしたり、ガーゼなどでやさしく撫でるなどすれば、きれいになることもあります。しかし、そうではない場合は、歯医者さんに行かなければいけない病気である可能性もありえます。いつもと様子が違ったり、ガーゼなどで撫でても取れない場合などは、歯医者さんに相談してみてください。

歯茎が白くなる病気とは?

ここではまず、歯茎が白くなる病気について知っていきましょう。赤ちゃんの歯茎が白くなる場合、以下のような病気が考えられます。

・上皮真珠
・先天性歯
・その他の口腔内の病気

次章以降では、それぞれの病気や症状ごとに、詳細や特徴などをあげていきます。赤ちゃんの歯茎の状態と照らし合わせてみてくださいね。そのほかの病気の中には、高熱に発展するものや感染症である可能性もあります。軽く考えずに、きちんと歯茎が白い原因を突き止めるようにしておきましょう。

歯茎の白いできものは上皮真珠?

上皮真珠の特徴

上皮真珠とは、白色やクリーム色をした半球形の粒のような形をしており、まさに見た目が真珠のようにも見えます。始めて見たときは、なにごとかとびっくりするかもしれません。上皮真珠は、ひとつだけではなく、歯茎に数個程度現れることもあります。触っても硬さがあるわけでなく、痛みやかゆみもないことが多いです。

上皮真珠が発生する原因とは

乳歯は細胞や組織から作られますが、そのうち吸収されずに歯茎に残ってしまったものが上皮真珠です。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるとき、細胞分裂を繰り返しさまざまな組織を形成しますが、なかには完全に形にならないまま残ってしまうことがあるのです。そのため、上皮真珠は赤ちゃんの時期にしかみられません。

上皮真珠を見つけたらどうすればいい?

上皮真珠は病気というわけではありません。そのため、基本的には治療する必要はないものです。ただ、気になって触ったりすることで、歯茎の部分に傷がついて炎症になることもあります。上皮真珠ができたらむやみに触れないようにし、傷をつけないように見守りましょう。上皮真珠は基本的には数週間でなくなります。それ以上残ってしまっている、炎症を起こしてしまったなどの異例の事態があれば、そのときは速やかに歯医者さんに相談するようにしてください。

生まれる前からある乳歯?先天性歯

先天性歯の特徴

生まれたての新生児には、基本的に歯は生えていません。しかし、まれに新生児のころから歯が生えていることがあります。それが先天性歯です。通常は生後6〜8か月ごろに乳歯が生えてきますが、先天性歯の場合は、生まれたときにすでに生えているか、生まれて間もない新生児期などに生えてくるのです。また、しっかりとは生えていないまでも、歯茎の肉が透けて、歯らしきものが見えるといった状態のこともあります。

先天性歯の歯は、一般的に生えてくる歯の形よりもいびつであったり、変色していたりすることがあります。また、歯根がなく、すぐに抜けてしまうこともありますが、これは、先天性歯が通常の乳歯同様に発育できず、未発達なまま歯茎から出てきたことの表れです。

先天性歯の問題点

先天性歯があると、授乳時に乳首を噛んでしまい、お母さんが乳腺炎を起こすなどのリスクが出てきます。

グラついた先天性歯の場合は、大人が知らない間に抜けてしまって赤ちゃんが誤飲する恐れがあります。また、抜けてしまった場合、その乳歯が新たに生えてくることがありません。ただし、永久歯はちゃんと生えてくるので心配はいりません。

ほかにも、尖った先天性歯を持っている赤ちゃんの場合は、その尖った部分がお口の中の粘膜や舌に当たり、炎症を起こしたり、何らかの刺激を受けることがあります。ひどい場合はその尖った歯の尖端で舌の裏側に潰瘍を作ってしまうリガフェーデ病などに発展する可能性もあるので注意が必要です。

先天性歯を見つけたらどうすればいい?

まずは歯医者さんに診てもらいましょう。まれに永久歯も欠如していることがあるため、先天性歯の場合はきちんとレントゲン検査などを行って、精密に検査した方がよさそうです。勝手に抜けて誤飲してしまいそうなら抜歯をすることもあります。また、尖っている、欠けているような歯の場合は、コーティングをしたり、歯の先を削って丸くするなどの加工を施し、お口の中を傷つけないようにする治療が行われます。

歯茎が白い原因は病気かも?

口腔カンジダ病

ここからは、歯茎が白くなる原因として考えられる病気をあげていきます。
まずは、口腔カンジダ病です。この病気は、抵抗力のない赤ちゃんにみられることが多く、カビが原因で発生します。特徴は、ミルクカスのようなやわらかく白いものが付着するということ。頬側の歯茎など、一見しただけではなかなか見つけられない場所に繁殖することもあるので、日ごろからよく観察をすることが早期発見につながるでしょう。また、二次感染の場合は痛みが出る可能性もあります。これらの症状が見られたら、必ず歯医者さんに診てもらい治療するようにしましょう。

口内炎や歯肉炎

赤ちゃんの歯茎は、ちょっとした外的要因や体調の変化から、さまざまな影響を受けてしまいます。
例えば、歯みがきなどでお口の中にちょっとした傷がついただけでも、口内炎や歯肉炎に発展してしまうこともあります。ほかには、ストレスやビタミン不足などの栄養不足が原因である可能性もゼロではありません。さらに、口の中に食べかすなどが溜まっていて、歯垢や歯石がたくさん付着したことが原因で、歯肉炎が発生する可能性もあります。痛みを感じる素振りなどがあれば口内炎を疑ってみましょう。

ヘルパンギーナや手足口病

ヘルパンギーナは喉などを中心に小水疱ができる病気です。また、手足口病になると、口の中だけでなく手足にも水疱ができます。この2つの病気の共通点は水疱ですが、これが歯茎にできると白っぽく見えたりします。この2つの病気は夏に発症しやすいのも特徴です。エンテロウイルスが原因で起こり、飛沫感染と接触感染で広がります。大人にも感染するので、赤ちゃんのオムツ交換などの際には注意が必要です。

また、ヘルパンギーナは39度などの高熱になる恐れがあります。手足口病も高熱まではいきませんが、38度以下の微熱になることがあるようです。赤ちゃんの機嫌が悪い、いつもと様子が違うなどの異変があれば、小児科などの病院へとすぐに連れていきましょう。

まとめ

赤ちゃん 歯茎 白い

歯茎が白いのはミルクカスである可能性もありますが、取れにくかったり、いつもの汚れと違うと思う場合は、歯医者さんで診てもらった方がよいでしょう。前もって、赤ちゃんが痛みを感じている様子がないか、歯茎に腫れがないか、歯茎がブヨブヨしていないか、出血していないかなどの症状を確認してみてください。もし、これらの症状があれば、すぐにでもお医者さんに連れて行く必要があります」。放っておけば感染症が広がる可能性もありますので、軽視せず適切に対応するようにしてください。

不正確な情報を報告

赤ちゃんの歯茎が白い?考えられる病気とは

監修医 遠藤三樹夫先生

遠藤歯科クリニック

住所
大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目12-26 三鈴ビル2階