赤ちゃんの歯茎から出血!その原因と対処法が知りたい

赤ちゃん 歯茎 出血

赤ちゃんの歯茎から出血!その原因と対処法が知りたい

赤ちゃんは生後6か月をすぎると歯が生えてきます。虫歯にならないかと心配な親御さんも多いと思いますが、ときに、赤ちゃんの歯茎が腫れ、出血してしまうことがあるそうです。この記事では、子どもの歯茎に腫れや出血がある場合の、考えられる病気や口内トラブルについて触れていきます。出血というと慌ててしまいがちですが、こんなときこそ冷静に落ち着いた対処が必要です。高熱が出るケースもあるので、赤ちゃんの保健の基礎知識のひとつとして、覚えておきましょう。

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歯茎から出血!どんな病気が考えられる?

不潔性歯肉炎

大人の歯肉炎と同じものです。口の中が不潔な状態になり、歯垢が溜まることで発生してしまいます。赤ちゃんは歯みがきが行き届かないことが多く、それによって歯垢が溜まり、口の中が不衛生なって発生するものです。

萌出性歯肉炎

歯が生えるときに起こる一時的な歯肉炎です。赤ちゃんの歯は歯茎を突き破って生えてきますが、その際に少しのぞいた歯の部分に歯垢が溜まり、歯肉炎となって出血してしまいます。歯ブラシが行き届かず、歯垢も溜まりやすいため、どうしても歯肉炎になりやすいのです。これは、永久歯や奥歯などが生えてくるときにも起こります。

ヘルペス性歯肉炎

ヘルペスウイルスがもととなって起こる感染症です。免疫が落ちている状態で感染することがあり、発熱を伴うのが特徴です。小さな子どもの場合は、風邪の初期症状であることも多いです。歯茎と歯の境目などに歯垢が溜まると歯肉炎になりやすくなりますが、免疫が落ちているときはさらにその危険性が増し、この症状が出ます。このヘルペス性歯肉炎は、2週間ほど症状が続くこともあるため、赤ちゃんがかかると体力の低下など、別の心配も出てきます。歯肉のほかに、喉に痛みが発生することも多いです。

ぶつけるなどの外傷であることも

自分でハイハイや歩けるようになった赤ちゃんは、とても行動的でじっとしていないものです。親御さんが知らないうちに前歯などをぶつけるなどして、歯茎から出血している可能性もあります。

なんらかの内科的な病気であることも

出生後の健康診断や検査でチェックされていることが多いですが、先天的な病気や全身的な病気の一つの症状として歯茎からの出血がある場合もあります。このような病気は総称して出血性素因と言います。歯茎から漫然と出血が続いていたり、歯茎だけではなくて身体に青紫にのアザができやすい、打った場所が内出血しやすい、などの症状はすぐにお医者さんに診察してもらってください。

歯肉炎が起きたときの対処法

不潔性歯肉炎

不潔性歯肉炎の場合は、清潔にすることで症状が治まってきます。歯垢が歯に溜まっている場合は、まずは歯ブラシなどできれいに取り除いてください。人の目では気づきにくい微量な歯垢がついていて、それが歯肉炎の原因になっているケースもありますので、歯や歯茎などに歯ブラシの毛先を当てて、一本一本丁寧に、やさしく小刻みに動かして磨きましょう。歯茎が腫れていると赤ちゃんが嫌がることも多いですが、まずはきれいにしてあげることが大切です。

萌出性歯肉炎

歯が生えてくるときに起こる萌出性歯肉炎は、歯が生えてくれば自然と治まるものです。ただし、歯が生えかけの状態では、歯垢をきれいにしないと不潔性歯肉炎に発展することも考えられます。歯垢を落としてあげることも忘れないようにしてください。もし、赤ちゃんが痛がるようであれば、やさしくブラッシングしてあげることも大切です。どうしても歯みがきできないようであれば、緑茶などを飲ませて口の中の汚れだけでも落とすようにしましょう。

ヘルペス性歯肉炎

ヘルペス性歯肉炎になったら、まずは病院へ行きましょう。抗ウイルス薬を服用することで改善しますので、とにかくお医者さんに診てもらうことが大切です。ヘルペス性歯肉炎は痛みが激しいため、食欲が減退する可能性も考えられます。脱水症状になりやすいため、こまめに水分補給をさせることも忘れないようにしてください。食後は口の中に食べかすなどが残らないようにお茶を飲ませたり、ガーゼ歯みがきなどをすれば、この歯肉炎を乗り切ることができるでしょう。

外傷の場合

歯茎をぶつけたりすると、その後歯の神経が死んでしまう可能性があります。歯茎部分に出血を見つけた場合は、大事を取って歯医者さんや小児科などに相談してください。子どもを四六時中見守ることはなかなか難しいものです。赤ちゃんが不用意にぶつけてしまうことはよくありますので、まずはお医者さんに見てもらい、適切な処置をしてもらいましょう。

歯茎の出血を防止する日常の対策

口内ケアを徹底する

赤ちゃんは唾液の分泌量が多く、虫歯菌などのばい菌が口の中に繁殖しにくいといわれています。でも、歯には食べかすもつきますし、歯垢もつくため、そのまま放置するのは不衛生であることも確かです。大人のように1日3回きっちり磨く必要はないかもしれませんが、食後は、食べかすを流すようにお茶を飲ませたり、就寝前には歯ブラシで歯を磨いたりするなど、簡単にでも口内ケアは行っておいた方がよいでしょう。歯肉炎にすぐなってしまう場合は、特に丁寧に歯垢などの汚れを取るようにしてください。口の中の清潔を心がけていれば、不潔性歯肉炎などは防ぐことができます。

甘いものを与えすぎないように

虫歯菌のエサとなる甘いものをあまり与えすぎると虫歯菌が繁殖して虫歯になりやすくなるばかりではなく、食べカスなどが残りお口の中が極めて不潔になるので歯肉炎を引き起こすバイ菌も増えてしまいます。
そのため、虫歯菌のエサとなる甘いものをあまり与えすぎないようにしてください。1歳に近づくとだんだんおやつなどを与えるようになりますが、その際にも、ちゃんと赤ちゃん用のお菓子を選ぶなど、砂糖がたくさん入っていないものを食べさせるようにしましょう。甘いものを与えたときには、最後にお茶などを飲ませ、口の中に糖分を留まらせないことも大切です。
また与える飲み物も要注意です。機嫌が悪かったり、ぐずったりする子どもをなだめるために不用意に甘いジュースや飲み物を与えると、含まれている糖分が多いために甘い食べ物を与えるのと同じ結果になってしまいます。

歯垢の除去を歯医者さんにしてもらうことも

もし、赤ちゃんが歯肉炎を繰り返すようなことがあれば、それは日ごろのデンタルケア不足かもしれません。歯垢や歯石がつきやすいのであれば、定期的に歯医者さんに診てもらい、ケアを徹底することも大切です。親御さんは歯みがきのプロではありませんので、赤ちゃんや子どもの歯磨きが上手にできなくても当たり前です。赤ちゃんに歯垢が溜まりやすかったり、歯肉炎などのトラブルが多いのであれば、歯医者さんにその旨を伝えて相談にのってもらいましょう。

間違った予防に注意が必要

ゴシゴシ歯みがきで傷を付けないように

さて、ここまで「歯みがきで歯垢を落としてください」と何度も説明してきました。そこで、歯肉炎予防のためにと、一生懸命歯磨きをする親御さんもいるかもしれません。しかし、そのときにゴシゴシと強い力で歯みがきをしてしまうと、それは逆に歯茎を傷つけることにもなりかねません。できるだけ歯茎を傷つけないように、歯ブラシはやさしく握って、汚れをそっとこすり落とすようにしてください。歯茎を傷つければ、それが歯肉炎のもとになることもありますので、とにかくやさしいブラッシングを心がけましょう。

赤ちゃん専用のアイテムで

赤ちゃんの歯をきれいにするなら、ガーゼ歯みがきか赤ちゃん専用の歯ブラシを使うようにしましょう。これらは歯や歯茎を傷めず、磨きやすいため、虫歯や歯肉炎予防に適しています。
赤ちゃんはすすぎうがいが上手にできないため、歯みがき粉を使うのはおすすめできません。もし使うのであれば、赤ちゃんでも使える、専用のジェルタイプの歯みがき粉を使いましょう。また、歯みがき粉はミントなどが含まれたものでは刺激が強いため、大人用の歯みがき粉は使用しないようにしてください。
大人が仕上げ磨きをする際にも、大人用のブラシは使わないようにすることが大切です。必ず赤ちゃん専用の歯ブラシを使うようにしてくださいね。

まとめ

赤ちゃん 歯茎 出血

赤ちゃんの歯肉炎は、多くの親御さんが経験しています。ヘルペス性歯肉炎は生後6か月くらいから3歳くらいまでかかりやすいものなので、このような病気があることを頭に入れて、もし歯茎から出血するようなことがあれば、その症状と子どもの様子を見比べてみてください。毎日のデンタルケアが健康な歯と歯茎を守ることに繋がりますが、勝手な思い込みでケアをしないようにすることも大切です。自分が行っているケアに不安があれば、歯医者さんに診てもらって、正しいケア方法を教えてもらうのがおすすめです。

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監修医 遠藤三樹夫先生

遠藤歯科クリニック

住所
大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目12-26 三鈴ビル2階