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受け口の矯正にマウスピースがいい理由5つ!費用や期間の目安・治療の流れも解説

受け口とは、上の前歯より下の前歯が前に突き出してしまっている状態を指します。受け口は、噛み合わせが悪く見た目にも大きく影響を与えます。ただし、矯正するとなると、「矯正装置が目立つのが嫌」「費用が高そう」「治療期間が長い」など、様々なことが気になるものですよね。マウスピース矯正は、従来の矯正装置に比べて見た目への影響が少なく、生活に支障を与えにくい矯正方法です。ここでは、マウスピース矯正がどのようなものなのかをご紹介していきます。

◆目次
1.マウスピース矯正の費用目安・治療期間・種類
2.マウスピース矯正のメリット2つ
3.ほかの矯正治療とマウスピース矯正を比較した場合のメリット・デメリット
4.マウスピース矯正の治療の流れ
5.マウスピースでは重度の受け口は治せない理由
6.マウスピース矯正で治したい受け口
7.まとめ

マウスピース矯正の費用目安・治療期間・種類

マウスピース矯正とは

「マウスピース矯正」は、マウスピースを歯列にはめて、少しずつ歯を動かしていく方法です。

マウスピース型の矯正装置はアライナーと呼ばれています。
アライナーは軽く、薄く、透明度が高いプラスチックで作られています。
自分で取り外しが出来るため、手軽に矯正を始めることができることがメリットです。

マウスピース 種類

気になるお値段は?

マウスピース矯正は、ほかの矯正方法と比べて費用を抑えることができます。

マウスピースの種類によりますが、費用は平均して40万円ほどです。
1~2本の矯正であれば、10万円程度でできるマウスピース矯正もあります。
ただし、受け口は1~2本の矯正では治らないため、受け口の治療をマウスピースでおこなう場合は、やはり40万円程度の金額を見込んでおきましょう。

しかし、ケースによってはマウスピース矯正の方が高くなることもあります。
大きく乱れた歯の矯正をDENマウスピースでおこなう場合、ブラケット矯正(金属での矯正※)より高価になります。

※ブラケット矯正の金額を70~100円程度とした場合

治療期間はどれくらいかかるの?

マウスピース矯正にかかる期間は、6ヵ月~2年ほどです。

その間、1日20時間ほどマウスピースを装着し、約2週間ごとにマウスピースを交換する必要があります。
しかし、初期の段階で治療に使う全てのマウスピースを製作する方法を選択すれば、まめに通院する必要はありません。
マウスピースの種類によっては、装着時間が1日あたり10時間で済むものもあります。

受け口の程度に加え、ライフスタイルに合ったマウスピースを選ぶと良いでしょう。

マウスピースの種類

マウスピース矯正で使用されるマウスピースには様々な種類があります。

インビザライン

世界的に最も普及しているマウスピース型の矯正装置です。
幅広い症例に対応できます。
薄い素材のため、装着したときの異物感が少ないことが特徴です。

アソアライナー

日本製であることから、日本で最も普及しているマウスピースです。
歯を動かすときの痛みが少ないことが特徴です。

イークライナー

最初に全てのマウスピースを製作します。
マウスピースは歯の動きとともに交換するのが一般的ですが、イークライナーはその必要がないため、通院する回数が少なくて済みます。

DENマウスピース

ほかのマウスピースよりも装着時間が短くて済みます。

オペラグラス

前歯の乱れのような、軽度の歯列矯正に適しています。

アクアシステム

軽度の歯列矯正に適したマウスピースです。
ホワイトニング治療を同時におこなうことができます。

エシックス

1~2本の歯の矯正に適してします。
ほかのマウスピースと比べ、費用が安く済みます。

ムーシールド

乳歯の矯正に適しています。

マウスピース矯正のメリット2つ

目立ちにくい

マウスピースは透明なので、装着していても見た目に影響を与えにくいことがメリットです。
金属の矯正器具に抵抗のある女性や、人と話す機会の多い接客業・営業の仕事をしている方におすすめできる治療法です。

矯正 接客

取り外し可能

マウスピースは、自分で取り外すことが出来ます。
基本的に食事のときはマウスピースを取り外すため、食事内容に気を配る必要がありません。

一方、金属の矯正器具を装着している場合は、固いものや装置にくっついてしまう食品を避けなければいけないことがあります。

歯磨きのときにも外すことが出来るので、口の中を清潔に保ちやすく、虫歯にもなりにくいというメリットがあります。
「結婚式のような大切なイベントのときは外す」といったような対応が可能です。

ほかの矯正治療とマウスピース矯正を比較した場合のメリット・デメリット

ほかの矯正治療とマウスピース矯正の比較①メリット3つ

マウスピース矯正には、ブラケット矯正治療で感じるデメリットがありません。
ブラケット矯正の代表的なデメリットは、以下の3つです。

・見た目に影響を与えやすい
・金属アレルギーの方は選択できない治療法である
・金属が粘膜や舌に当たり口内炎ができることがある

ほかの矯正治療とマウスピース矯正の比較②デメリット3つ

大きく乱れた歯列矯正には向かない

大きく乱れた歯列の治療にはブラケット矯正の方が適している場合があります。
この場合、ブラケット矯正を選択した方が治療期間が短く、安く済みます。
つまり、マウスピース矯正は、適応できる(マウスピース矯正が向いている)症状が限られているということです。

装着時間の自己管理が必要

マウスピースは自分で取り外しができるので、つい装着時間が短くなってしまいがちです。
装着時間をきちんと守らなければ、矯正の効果は薄れてしまいます。
マウスピース矯正の成功は、装着時間を自己管理できるかどうかに左右されます。

症状によって有効な矯正治療は違う

矯正方法によって、メリット・デメリットは異なります。
症状によっては、患者さんが希望する矯正方法が適さないことがあります。
歯医者さんとよく相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。

矯正方法について相談する患者と歯科医師

マウスピース矯正の治療の流れ

カウンセリング

歯医者さんでの矯正治療は、カウンセリングから始まります。
このときに、歯並びの症状や、症状による悩み、アレルギーの有無、生活習慣などをしっかりと相談しましょう。
治療期間や費用についても、この時点で確認しておくと安心です。

精密検査

カウンセリングが終わると、患者さんの歯の状態を確認するための精密検査をおこないます。
口腔内検査、レントゲン撮影、歯の型取りが具体的な検査です。
検査結果を踏まえ、治療の計画書、契約書類が作成されます。

アライナーの作成

治療方針に納得が出来れば、マウスピース矯正の装置「アライナー」が製作されます。
アライナーは、患者さんの歯形や噛み合わせなどを精密に調べ作られます。

一般的に、検査を担当した歯医者さんがアライナー製作会社に依頼し、製作会社が詳しい患者さんの資料を元に作成します。

マウスピースによる治療開始

マウスピースが完成すれば治療が開始されます。

マウスピースは1日20時間以上歯列に装着します。
矯正を始めると歯が正しい位置に動き始めます。

1つのマウスピースで動かせる幅は狭いため、約2週間毎に新しいアライナーに交換する必要があります。
治療中は、1ヵ月半~3ヶ月おきに定期的に通院し、治療の進行状態の確認と口腔内のクリーニングを行います。

治療期間の目安は、6ヵ月~2年ほどです。

保定期間

歯並びが整い、矯正装置を外したら治療が完了するというわけではありません。

矯正には「保定期間(ほていきかん)」というものがあります。
この期間を設けることで、治療前の状態に歯が戻ってしまうことを防ぎます。

保定期間が過ぎるまでは、「リテーナー」という保定装置を装着して過ごすことになります。

マウスピースでは重度の受け口は治せない理由

受け口とは

「受け口」とは、下の前歯が上の前歯より前に出ているために、上下の噛み合わせが逆になっている状態を言います。
別名、反対咬合(はんたいこうごう)、下顎前突(ががくぜんとつ)とも呼ばれています。

正しい噛み合わせは、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態です。

矯正できない症状がある

マウスピース矯正で治せない不正咬合(悪い歯並び)の中には、重度の受け口があります。
マウスピース矯正で治せない重度の受け口とは、たとえば以下の状態を指します。

・顎の骨がずれていることが原因で受け口になっている
・抜歯が必要なくらい激しく歯が乱れている

顎の骨がずれている場合、マウスピース矯正によって歯並びを整えることはできても、顎のしゃくれを改善することはできません

マウスピースでは治療できない受け口の図解

マウスピース矯正は新しい治療法

マウスピース矯正はアメリカで生まれた治療法です。
矯正治療の中でも比較的歴史が浅い治療法のため、ブラケット矯正と比べると実績の少なさを指摘する専門家もいます。
大きく乱れた歯並びをマウスピース矯正で治せない理由の一つは、難しい症状に対する技術が確立していないためです。

しかし、アメリカではすでに主流になっている矯正方法であり、日本でも研究が進んでいます。

日本ではマウスピース矯正はメインじゃない

マウスピース矯正が主流となっている国と比べると、日本ではメインの矯正方法と言えるほど浸透していません。
症状の軽い歯並びを整える、ワイヤー矯正である程度整えてから仕上げに使用する、といった使われ方をする場合もあります。

マウスピース矯正をメインにしている歯医者さんの数は、まだまだ少ないのも事実です。

進化するマウスピース矯正

そうは言っても、日本でのマウスピース矯正は徐々に進化を遂げています。
ブラケット矯正でしか対応できなかった症状を治療できるマウスピース(DENマウスピース)が登場しています。

歯医者さんに相談しよう!

「マウスピースは軽い症状にしか向かないなら意味がない」と感じた方でも、まずは歯医者さんに相談してみましょう。

日本でも、様々な種類のマウスピースを扱っている歯医者さんが増えています。
自己判断で諦めず、まずは歯医者さんに診断してもらうことをおすすめします。

マウスピース矯正で治したい受け口

子どもの受け口

小さい子どもの受け口の原因は主に、「上顎の成長不足」です。
こういった場合、顎の筋肉を鍛える必要があります。

ムーシールドというマウスピースでの矯正は、顎の筋肉トレーニングもできるため、根本的な原因解決になります。

受け口の原因になる要因

受け口になってしまう原因として、以下のものが考えられます。

・両親や親族に受け口の人がいる(顔の形や歯並びは遺伝します)
・上顎の成長が不十分(下顎の成長が上顎の成長を追い越し、顎の骨のバランスが崩れる)
・指しゃぶり、舌の癖、噛み癖、口呼吸などの癖・前歯の生え替わりがスムーズにいかない
・舌小帯(ぜつしょうたい)という、舌の裏側にあるひだが短い(舌で下の前歯を前に押し出してしまうため)
・舌が正しい位置にない(上顎が狭くなるため)

ほかにも、唇や上顎が繋がっていない「唇裂(こうしん)」や、「口蓋裂(こうがいれつ)という先天異常による受け口もあります。

受け口の原因になる指しゃぶりをする子ども

受け口になると様々な悪影響が!

コンプレックス・対人関係への影響

受け口になると顎がしゃくれる、三日月顔になる、への字口になるなど、見た目に大きな影響を与えることになります。
また、発音障害が出ると、特にサ行やタ行の発音がしにくくなります。

歯並びや噛み合わせが悪いことで引き起こされる別の症状

歯並びが乱れると、虫歯や歯周病になる恐れが高まります。
また、噛み合わせの悪さは咀嚼不十分を引き起こし、消化を担当する胃に負担が掛かります。
噛み合わせの乱れは、肩こりや頭痛、顎関節症にも繋がっていきます。

まとめ 

マウスピース矯正では対応できない症状もありますが、メリットが多い矯正治療です。
日本でも、難しい矯正治療にマウスピースで対応できる歯医者さんが増えています。

子どもの受け口なら、マウスピース矯正で対応できる例が多くあります。
マウスピース矯正のメリット・デメリットをしっかり把握し、治療法の一つとして検討してみるのも良いでしょう。

高村歯科医院 高村歯科医院
高村 剛先生 監修
高村先生からのコメント
マウスピース矯正は適応範囲が御座いますので
担当医とよくお話ししたうえで決定してください
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