気になる不正咬合を矯正で治そう！

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

迷ったらこれ！ブラケット矯正

ブラケット矯正とは

矯正治療をしている人が歯に金属の器具をつけているのを見たことがある、という方も多いと思います。それが、矯正治療において最も一般的である、「ブラケット矯正」です。ブラケット矯正は、矯正器具を歯に装着し、少しずつ歯を動かして整える歯列矯正です。症状によっては抜歯をしたり、外科手術を併用することもあります。
また、歯の表側（唇側）に器具をつける治療を「表側矯正」、歯の裏側（舌側）に器具をつける治療を「裏側矯正」と呼びます。ほかには、歯の一部分だけを矯正する「部分矯正」も出来ます。

治療期間・費用

治療期間はおおよそ、2年から3年程度、費用は10万円～150万円ほどです。矯正治療は基本的に自由診療のため、保険が適用されず、費用も歯医者さんによって多少異なります。また、裏側矯正は、表側矯正に比べて費用が1.5倍ほど高くなります。
これは、歯の裏側が表側と比べて複雑な形をしているため、矯正器具をオーダーメイドしなければならないからです。矯正器具が出来上がるまでに1ヶ月ほどかかるため、治療期間も少々裏側矯のほうが長い、という場合もあります。

メリット・デメリット

ブラケット矯正は最も一般的な矯正治療のため、幅広い症状に対応でき、また実績もあるため安心して治療を受けることができます。デメリットとしては、どうしても矯正器具を装着した歯の見た目が悪いことがあげられます。
ただ、裏側矯正ならば、装着しても矯正器具が目立つことがありませんし、そのほかにも、白色や透明で目立ちにくい「審美ブラケット」というものもあります。
また、器具をつけることによって歯みがきがしにくくなり、食べカスも溜まりやすくなるため、注意が必要です。

治療の流れ

矯正治療は基本的にまず、カウンセリングをして症状や患者さんの現状を聞き、歯の精密検査を行い、治療計画を立て、自分に合った治療法を決めます。次に歯をきれいに洗浄し、歯みがき指導を受け、矯正器具を装着する治療が始まります。
この期間中3週間から6週間に1回の頻度で通院する必要があります。矯正器具を外したら、治療が終わり……というわけではなく、動かした歯を安定させるための保定期間に入ります。
1年半から2年半ほどかけて保定装置（リテーナー）をつけて歯並びを安定させて、治療完了です。この間も2カ月から6か月に1度ほど通院します。

こんな人におすすめ！

ブラケット矯正は出っ歯や受け口、乱杭歯、八重歯、あまりにも深い噛み合わせ、歯の上下のずれなど、色んな症状に対応できます。一般的で実績のある治療法なので、確実に不正咬合を治したいという方におすすめできます。
また、裏側矯正も表側矯正と同じように幅広い症状に対応できます。ブラケット矯正をしたいけれど、見た目が気になるという方は、裏側矯正を考えてみてはどうでしょうか？

自分で取り外しが出来る！マウスピース矯正

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、アライナーと呼ばれる透明な薄いプラスチックの矯正器具をつけて矯正する歯列矯正です。歯が動くたびに新しいマウスピースに取り換えて治療することや、自身で矯正器具を取り外しできることが特徴です。また、ブラケット矯正と同じように、部分矯正をすることもできます。

治療期間・費用

治療期間は1～2年程度。費用は部分矯正ならば、安価に済むことがありますが、長期に渡った上下の歯の矯正治療になると15万円～120万円ほどになり、ブラケット矯正とさほど変わらない値段になります。また、矯正器具であるマウスピースの種類よっても値段が異なります。

メリット・デメリット

マウスピース矯正は見た目が透明なので、ブラケット矯正のように目立つことがありません。また、自身で取り外しができるため、歯みがきがしやすく、器具に食べカスが溜まることもないため、虫歯になりにくいのがメリットです。
ただ、取り外しができると言っても、一日のうちに20時間ほど装着していなければならず、その時間を守らないと効果が出辛いという欠点もあります。
ただし、マウスピースの種類によっては装着時間が8～10時間で済むものもあります。

治療の流れ

基本的にはブラケット矯正と同じくカウンセリングと歯の精密検査や治療計画を行います。その後、歯の型をとり、アライナー（マウスピース）を作成し、治療期間に入ります。1日20時間ほど装着し、2週間に1度マウスピースを交換します。治療期間が終わると、保定期間に入り、保定用のマウスピースを装着します。

こんな人におすすめ！

マウスピース矯正の最大の利点はやはり、取り外しができることです。目立つ矯正器具をつけたくない、矯正中も歯みがきをし、食事を楽しみたいという方や、仕事上冠婚葬祭に関するイベントが多かったり、人前に出る必要があるという方におすすめです。ブラケット矯正ほど幅広い症状に対応できませんが、出っ歯や空きっ歯、深い噛み合わせの方に有効です。

審美性ピカイチ！セラミック矯正

セラミック矯正とは

セラミック矯正はブラケット矯正やマウスピース矯正のような器具によって歯を動かして矯正をする「歯列矯正」ではありません。自身の歯を削り、その上にセラミックの被せ物をして歯並びを矯正する「補綴（ほてつ）矯正」です。症状によっては神経の治療をしたり、抜歯をする必要があります。

治療期間・費用

セラミック矯正は「スピード矯正」、「クイック矯正」と呼ばれており、治療期間が1ヶ月から3ヶ月ほど、と短いのが特徴です。費用は歯1本の場合、4万円～13万円ほどで、矯正する歯が増えるごとに、値段が加算されます。また、セラミック矯正の種類や、使う素材によっても値段が変わります。

メリット・デメリット

前述したように、セラミック矯正は治療期間が短いのが利点です。また、歯の色を白くしたり、歪な形を整えたり、大きさを変更したりすることも出来ます。早く、美しい歯を手に入れることが出来るのです。けれど、歯を正しい位置に動かすような矯正ではないため、噛み合わせが悪い場合には根本的な解決にはなりません。
また、治療において歯を削る必要があるため、健康だった歯が脆くなってしまう、というリスクがあります。

治療の流れ

ほかの矯正と同じく、カウンセリングを行い、治療計画を立てます。次に歯の型を取り、セラミッククラウン（被り物のセラミックの歯）の土台となる自身の歯を削ります。その後、セラミッククラウンが出来るまで、仮歯をつけることになります。
歯医者によってはカウンセリングから仮歯の装着までを1日でやってくれるところもあります。その後1週間から10日ほどでセラミッククラウンが完成し、装着します。
2週間ほどセラミックの歯で過ごしてもらい、問題が無いか確認して治療が終了します。セラミックの歯は人口物のため、経年劣化しますので、定期的にメンテナンスにいくと良いでしょう。

こんな人におすすめ！

セラミック矯正は出っ歯や空きっ歯に有効です。そして、早くきれいな歯に仕上がるのが最大のメリットなので、まさに忙しい女性のための矯正治療と言えます。また、結婚式を迎える花嫁様のために、「ブライダルキャンペーン」としてセラミック矯正をおすすめしている歯医者さんもあります。

矯正器具不要！ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは

ダイレクトボンディングとは歯に直接、歯科用のプラスチックやレジンを盛り付けて、歯の間の隙間を埋める治療方法です。セラミック矯正に比べて、自身の歯を削る量は少なくすませることができ、欠けてしまった歯や、歪んでしまっている歯の形を整えることができるため、部分的な治療に適しています。
また、小さな虫歯であればダイレクトボンディングで治療が可能です。

治療期間・費用

費用は治したい歯の本数や範囲によりますが、1万円～6万円ほどです。治療内容に虫歯が含まれている場合、保険が適応されます。治療期間は数日程度で済み、早ければ1日で治療が終了する場合もあります。期間が短いのはもちろん、通院回数も少なくて済むのが特徴です。

メリット・デメリット

治療期間が短い上に、セラミック矯正のように歯を沢山削る必要がありません。また、歯の形を整えることが出来るため、審美性が高い治療と言えます。ただ、セラミックと比べるとダイレクトボンディングは劣化し、変色しやすく、汚れが付きやすいというデメリットがあります。

治療の流れ

初診でカウンセリングをし、患者さんの要望などを聞いて、ダイレクトボンディングについて説明し、必要であれば、歯の型を取ります。元の歯に歯科用のプラスチックやレジンを盛り付け、削ったりなどして形を整えて、最終確認をし、治療が完了します。ここまでの工程を1日、もしくは2～3回ほどの通院で行います。

こんな人におすすめ！

歯を削るのは怖いけれど、色や形、大きさを短い時間で整えたいという方におすすめの矯正治療です。前歯のすきっ歯に有効な治療法ですが、小さい奥歯の虫歯も治すことができ、その場合は保険が適応されることもあるため、不正咬合で虫歯もあるという方は治療法の候補として入れてみてはいかがでしょうか？

抜歯をしなくていい!?インプラント矯正

インプラント矯正とは

インプラント矯正で使われるインプラント（体に埋め込む器具）は歯科矯正用アンカースクリューという小さなネジと歯科矯正用アンカープレートというプレートです。これらを歯茎の骨の部分に埋め込んで、歯を動かします。主にブラケット矯正と併用される矯正治療です。
歯を1本だけ動かすこともできるので、部分矯正に向いています。

治療期間・費用

通常のブラケット矯正は2～3年ほどかかりますが、インプラント矯正は半年ほどで治療が済む場合があります。自由診療のため、歯医者によって費用は異なりますが、60万円～150万円ほどで、歯全体の矯正の場合はブラケット矯正以上の費用がかかってしまう場合もあります。

メリット・デメリット

治療期間が短くて済むこともメリットですが、インプラント、特にアンカースクリューを埋め込む手術自体も1本15分程度で終わります。また、インプラント矯正は抜歯をする必要が低く、ほかの矯正治療では動かしにくい歯でも動かして矯正することができます。これによって幅広い症状に対応できます。
ただ、埋め込んだアンカースクリューが折れやすかったり、自然と抜けてしまう、ネジが歯の根を傷つけてしまう、ということもあります。

治療の流れ

基本的にはブラケット矯正と同じ流れで治療が進みます。インプラント矯正の場合は、矯正治療にインプラントの埋め込み手術が組み込まれます。これによって、矯正器具をつけている期間を格段に減らすことができます。
矯正器具を外し、保定期間に入る前に、インプラントも抜きます。抜く際には痛みを伴うこともほとんどなく、簡単に取り外せます。

こんな人におすすめ！

インプラント矯正は歯並びがガタガタしている場合や、開咬（上下の歯を閉じているのに前歯が閉まらない症状）、ガミースマイル（歯よりも歯茎が長いために笑ったときや話しているときなどに、歯茎が目立って見えてしまう口元）や出っ歯などに有効です。
また、動かしにくい歯でも矯正することができるため、「歯並びが酷くて治療が難しい」と言われてしまった方におすすめです。

まとめ

不正咬合に種類があるように、矯正にもさまざまな種類があります。そして、不正咬合が心身に与える影響はとても大きいです。歯並びが改善されると、噛み合わせが良くなり、食事をよく噛んで食べられるようになりますし、歯みがきもしやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクが減るのです。
何より、見た目が良くなり、心が晴れやかになりますから、ぜひ、自分に合った矯正方法を選んで、歯医者さんに相談してみてくださいね！

気になる不正咬合を矯正で治そう！

2022-08-16更新

2022-08-16T13:52:22+00:00