※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
舌側矯正ってどんなもの?
舌側矯正(ぜっそくきょうせい)
舌側矯正とは、歯の裏側に矯正器具をつけて歯を矯正する方法です。あまり目立たせずに矯正することができるため、大人に人気の矯正ですが、通常の矯正よりも費用が少し高くなることが多くあります。
痛みはあるの?
舌側という名の通り、舌のほうに器具がつくため、「口内炎ができるのでは?」「痛いんじゃないの?」という質問が出てきそうです。確かに痛みはありますが、ワックスを使って緩和させたりしているうちに慣れるようです。
舌側矯正のメリット
舌側矯正のメリットは、なんといっても、表側に器具がないので、見た目がきれいということではないでしょうか?矯正期間は1年~4年程度かかることもありますので、いくらその後、きれいな歯並びになったとしても、その間の見た目が悪いのはいやだという人に向いています。
装置に食べ物のカスがついていたりすると、食事会にも参加できないですよね。
舌側矯正のデメリット
舌側に器具がついているため、舌に常に器具があたって痛かったり、傷が出来たりします。また、発音がしにくかったり、食べづらかったりもします。歯の表側の矯正よりも費用が一般的に高くなります。歯磨きがしにくくなるため、歯周病や虫歯にも注意しなくてはなりません。
舌側矯正はまずは歯医者さんに相談から
舌側矯正を希望する場合は、まず治療方針や最終的なゴール状況などを、歯医者さんと相談し、治療計画を作ってもらうところからスタートしましょう。費用も、あとから増えないように、しっかり前もって確認しておく必要があります。
舌側矯正の基本的な治療方法と値段
初診料金 0円~5000円
初診料金は無料で設定している歯医者さんも多いですが、一般的には、1回5000円です。最初は問診と、先生からのカウンセリング料金となります。
検査料金 3万円~10万円
検査の内容によって異なりますが、一般的な矯正の検査は、状況の確認、レントゲン、歯の模型を作るなどです。子供の場合だと両親の歯並び写真を撮影して、将来の歯並びをシュミレーションする歯科もあります。
リンガル矯正費用80万円~150万円
リンガル矯正は、ドイツで開発された最新の舌側矯正器具です。ブラケット部分が薄くなっているのでより違和感が少ないと言われています。その中のアリアス裏側矯正装置は、ワイヤーを装置に結び付ける箇所をなくすことで、よりシンプルになり、違和感を軽減できる装置です。
矯正処置料5,000円程度
ワイヤーをしめなおして、少しずつきつくすることにより、歯を移動させるため、1か月1度程度、矯正器具の調整が必要です。またワイヤーが切れたり、お口の中にトラブルが起きたときや、抜歯があった場合の術後の経過を見てもらうためにも診察してもらって、器具の調整をしてもらえば、この矯正処置料金がかかります。
保定料 4万円~
矯正が終わった後、元に戻らないようにする装置のことで、リテーナーや、マウスピースなどがあり、素材や使う器具によっても価格がかわってきます。リテーナーで、4万円程度、マウスピースリテーナーは、片方の顎用で40万~60万しますので、保定には安価なリテーナーのほうがおすすめです。また、歯の裏側にボンテッドワイヤーを入れる場合もあります。
基本の治療費以外にかかる費用ってあるの?
抜歯
抜く歯の状況によって異なりますが、1本2000円~1万円くらいとなります。矯正に抜歯が必要な場合は、矯正基本費用外として実費となるので要注意です。
虫歯・歯周病などの治療費用
矯正の途中で虫歯になってしまったり、歯周病になってしまったりした場合、治療を行う必要があります。こちらは保険診療で、通常の初期の虫歯で1500円程度です。
インプラントなどの装置
舌側矯正の途中でも欠損歯があるなどで、インプラントなどが必要になる場合は、自由診療で費用が必要です。メーカーや材質により値段が大きく異なりますが、1本で15万円~50万ほどの費用がかかってしまいます。
保定装置(リテーナー)料金
矯正した後の歯が元に戻らないように、リテーナーという保定装置を使うことがあり、だいたい上顎4万円以上、下顎4万円以上の費用が基本矯正費用とは別にかかることもあります。
また、とても壊れやすいため取り扱いには注意が必要で、壊れて作り直す場合も、やはり同じ金額がかかってしまうので注意が必要です。
セカンドオピニオン料金
期間も長いですし、費用も膨大なので、別の歯医者さんの意見も聞きたいということもあるかと思います。その場合、セカンドオピニオン料金5000円程度を設定している歯医者さんもありますから、心配な場合はぜひ積極的に利用してみましょう。
後から後悔しないために
抜歯してしまったら元に戻せない
抜歯を一度してしまうと元に戻せません。抜歯を伴う舌側矯正の場合、ほかの歯医者さんのセカンドオピニオンをもらうと、より後悔しない矯正ができます。
思った通りに歯が動かない場合もある?
成長期に舌側矯正を行うと、思い通りに歯が動かないこともあります。途中で別の治療法が入ると、それに伴い費用が増えていくことがあります。例えば、歯が動かないため抜歯が入ると、抜歯の費用で1万円以上追加になる可能性も。
ほかにも途中で親知らずが生えてしまい、計画が変わることもあります。
下顎のほうは表側の矯正でもいい?
口を開けると下顎のほうは、裏側でも矯正器具が見えてしまいますので、下側だけは外側に矯正器具を設置するということもできます。設置した後からは容易に変更することができませんので、あらかじめしっかり歯医者さんと話し合う必要があります。
舌側矯正よりも、表側の矯正のほうが価格は少し安くなります。
途中で辞めると後悔する?
舌側矯正は、きちんと期間最後まで行わないと、元に戻ってしまうことがあります。治療を途中でやめてしまい、後悔する人が後を絶ちません。
あまり遠い場所にある矯正歯科を選んでしまうと、通うのが億劫になり、途中で辞めるなどの問題が出る場合がありますので、自宅や職場に近い通いやすい歯科医院を選ぶ必要があります。
舌側矯正の値段が最初の想定と違う?
舌側矯正の場合、期間がどうしても長くなりますので、途中でイレギュラーなことが起きる場合があります。親知らずが生えてしまったり、虫歯や歯周病になってしまったり、都度治療が必要となり、期間が長くなったり費用が変わることも珍しくありません。
予算ぎりぎりで決定してしまうと、お金がなくて最後まで矯正治療ができなくなる可能性もあるので注意が必要です。
舌側矯正の値段の負担を減らすには
複数の歯医者さんで相見積もりを取る
病院によって治療法や使う器具、費用設定が異なりますので、複数の歯医者さんで相見積もりを取るといいでしょう。余分な費用がのっていないか、治療法の違いなどを確認することができます。
デンタルローンなどを活用する
銀行や信用金庫などのデンタルローンを活用すると、全体の費用の多少の上ぶれで、治療を断念することなく、最後まで続けることが可能となります。ただし18%などの高い金利のものもあるので、しっかり見極めることが重要です。
部分矯正が可能か?確認してみる
全体を舌側矯正する場合と、一部分だけ舌側矯正する場合では、かなり費用が異なってきます。簡単に部分的に矯正できるかどうか、歯医者さんで確認してみましょう。歯を削ったり抜いたりする矯正は、顎全体に影響しますので要注意です。
医療費控除制度をしっかり活用する
医療費控除制度をしっかり活用し、戻ってくるお金を確認しましょう。医療費控除制度は、1月1日~12月31日までに利用した医療費を確定申告で申告すれば、年収に合わせた費用が戻ってくるという制度です。家族全員の医療費を合算することができます。
歯医者さんとしっかりコミュニケーション
わからないことや、疑問に思うことがあれば、遠慮なく歯医者さんに確認し、きちんと理解した上で治療を始めることにより、後から後悔することが少なくて済みます。長期にわたる、決して安い治療ではないため、あらかじめきちんとリサーチしてから始めたいですね。
まとめ
舌側矯正は、通常の矯正より費用が高めで、矯正期間も長い傾向にあります。また、途中痛みなどの負担があるのも避けられません。なので歯医者さんと相談してしっかり治療方針を決定し、途中で辞めなくてもいいように費用面もチェックしておくことが重要ですね。
不正確な情報を報告
- 矯正歯科まとめはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
-
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。
- 舌側矯正治療にかかる費用
-