表側・裏側矯正の良いとこ取り!ハーフリンガル矯正を徹底紹介

矯正を考えているなら、なるべく目立たないようにしたいと考える方も多いはずです。特に、日本ではこうしたニーズが多く、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正も、世界に先駆けて日本で実用化されたものです。しかし、上下の歯を裏側矯正する場合には、違和感が強くなるなどのデメリットがあります。そこで、考案されたのがハーフリンガル矯正です。
この記事では、ハーフリンガル矯正の特徴やメリット、デメリットをはじめ、治療期間の短縮が見込める先進の装置などについて、詳しくご紹介します。

目立ちにくく違和感の少ないハーフリンガル矯正

 

ハーフリンガル矯正とは?

ハーフリンガル矯正は、歯にブラケットという器具を付け、そこにワイヤーを固定するブラケット矯正の一つです。上の歯はリンガル矯正(ブラケットを歯の裏側に付ける矯正法)にして、下の歯は表側にブラケットを付けるもので、上半分だけリンガル矯正にすることから、ハーフリンガル矯正と呼ばれています。

難症例にも幅広く対応

ブラケット矯正は、叢生(歯が重なり合うような不正咬合)を伴うことが多い日本人の複雑な不正咬合に、幅広く対応できるというメリットがあります。裏側矯正は、表側矯正と比較すると、適用範囲が狭く治療期間が長くなると言われていますが、近年では、その差が縮まりつつあります。

治療期間や費用はどのくらい?

一般的にリンガル矯正は、表側矯正の治療期間の目安となるおよそ2年から3年よりも、長くかかるものです。従って、ハーフリンガル矯正では通常の表側矯正より、若干治療期間が長くなります。しかし、近年は技術が向上し、歯医者さんによっては表側矯正と変わらない治療期間を実現しているところもあります。費用に関しては、表側矯正より高く、フルリンガル矯正(上下の歯の裏側矯正)よりも割安になります。

ハーフリンガル矯正のメリットとデメリット

ハーフリンガル矯正の大きなメリットは、目立ちにくいことと、フルリンガル矯正よりも割安にできるということです。主なメリットとデメリットを列挙してみましょう。

【メリット】

装置が目立ちにくい

話したり笑ったりするときに、もっとも目立つ上の歯をリンガル矯正にすることで、装置が見えることはほとんどありません。一方、下の歯は装置を表側につけるので、人目に触れるのは避けられませんが、透明のプラスチックや白いセラミック製のブラケット、白いワイヤーなどを使うことで、かなり目立たなくできます。

フルリンガル矯正よりも割安

下の歯は通常の表側矯正にしているので、フルリンガル矯正よりも割安にできます。あくまで目安ですが、フルリンガル矯正よりも、およそ1割程度割安になります。

違和感が少ない

フルリンガル矯正のデメリットは、舌が装置に当たるので、表側矯正と比べて違和感が大きいことです。ハーフリンガル矯正の場合、下の歯の装置が表側についているので、舌が触れる違和感を軽減できます。

発音への影響が少ない

フルリンガル矯正では、舌が装置に触れるため、特にさ行、た行、ら行などが発音しにくくなる問題があり、慣れるまでに1週間から1ヶ月かかる場合もあります。ハーフリンガル矯正は、こうした話にくさも軽減されます。

装着中も口元が突出しない

上の歯を表側矯正にした場合には、歯を見せたときに装置が目立つだけでなく、口を閉じているときにも、上唇が盛り上がって見えてしまいます。ハーフリンガル矯正であれば、こうした口元の突出も避けることができます。

上の前歯を後方に動かしやすい

リンガル矯正のメリットとして、前方に出た前歯を引っ張りやすいことが上げられます。ハーフリンガル矯正では、上の前歯が出ているといった症例などを改善しややすくなります。

舌癖に良い影響を与えることもある

上の前歯を舌で押すような癖がある人は、出っ歯になりやすいものです。ハーフリンガル矯正では、上の歯の装置が舌に当たるので、自然とこうした舌癖が改善されやすくなり、舌が正しいポジション(舌先が上の前歯の少し手前に触れる位置)に収まるようになることもあります。

【デメリット】

表側矯正よりも割高

上下の歯を表側矯正にする場合と比べると、ハーフリンガル矯正の方が割高になります。裏側に装置を装着するには、事前に歯型を取って、あらかじめ装置を組んでおくなど、製作の手間や装着の技術力を要するからです。

装着直後は多少違和感がある

上下表側矯正と比べると、上の歯は装置が舌側にあるので、口内に多少の違和感があります。食べにくさや話しづらさもありますが、早い方ではおよそ1週間程度で慣れてくるものです。

上の歯に食べかすが溜まりやすい

歯の裏側にある装置には、特に、食べかすが溜まりやすく、気持ち悪さを感じるもので、人前で食事をするのも最初はためらってしまうものです。しかし、上の歯は食べかすが溜まっても、目立ちにくく、食事中の違和感にも、次第に慣れてくるものです。

舌がワイヤーに引っ掛かる

歯の裏側に装置があると、舌がワイヤーに引っかかることもあり、舌を傷つけてしまう場合もあります。舌が収まる上顎の部分が、装置によって狭く感じる違和感もあります。

ブラッシングをしにくくなる

下の歯は装置が見えているので、装置の間にたまった食べかすや歯垢などが見やすいものですが、装置が裏側にある上の歯は、ブラッシングをしにくくなります。磨きやすいコンパクトな歯ブラシを使うなど、工夫をすれば解決できます。

先進の裏側矯正装置との併用も可能

表側矯正と比較すると違和感の多いリンガル矯正ですが、近年の装置は、薄く滑らかなブラケットになっているものや、矯正効果の高いものもあります。また、人目につく下の歯を審美ブラケットにするなど、自由な組み合わせが可能です。

【上の歯のリンガル矯正】

インコグニト

違和感の少ないリンガル矯正システムの一つが、インコグニトです。その人の歯型の3次元データを元に、1本1本の歯の形状に合わせ、可能な限り薄くて滑らかで強度の高い、ブラケットを製作できます。ワイヤーの曲げ加工もロボットが行い、自分にぴったりの装置をカスタムメイドしてくれるシステムです。

ハーモニー

インコグニト同様に、歯型のデジタルデータを元に、装置の設計から製作までシステムが行うリンガル矯正システムです。ハーモニーは、ワイヤーをブラケットに固定せず自由に動く、先進のセルフライゲーションブラケットを使っており、弱い力で効果的に歯を動かすことが可能です。

【下の歯の表側矯正】

審美ブラケット

金属のブラケットは、もっとも薄く加工でき、強度の優れたものですが、銀色なので見た目が悪くなります。審美ブラケットは、樹脂製の透明なブラケットやセラミック製の白いブラケット、白や透明のワイヤーなどを使い装置を目立たなくするものです。銀色のギラギラした見た目がなくなり、明るい印象を与えます。

ハーフリンガル矯正の治療の流れ

カウンセリング

歯並びや噛み合わせなどのさまざまな悩みや、矯正に関する不安や疑問など、患者さんの相談に応えます。

精密検査

患者さんの要望に合った治療プランを立てるために、レントゲン撮影や口内のスキャン、歯型の採取などを行います。

診断と治療プランの説明

精密検査を元にして、歯の現状の診断と矯正の治療プランを説明します。費用の見積もりも提示し、矯正治療を行うかどうかを患者さんに決めてもらいます。

矯正装置の製作

採取した歯型などをベースにして、矯正装置を製作します。リンガル矯正となる部分は、歯型の模型を作り、ブラケットの装着位置を決め、ワイヤーの曲げ加工をして、事前に装置を組みます。

装置装着

組み上がった装置を、歯に接着します。装置をつけた後は、1ヶ月に1回程度通院して、ワイヤーの調整や装置のチェックなどを行います。

装置の除去と保定

装置を取り外した後は、後戻り(元の歯列に戻ってしまうこと)を防ぐために、マウスピースなどを使って、保定を行います。

まとめ

ハーフリンガル矯正は、いわば表側矯正とリンガル矯正の良いところを組み合わせ、それぞれのデメリットを軽減できる矯正法です。表側矯正では装置の見た目が気になるし、かといって、フルリンガル矯正は費用が高いと感じる方にもおすすめです。また、先進の矯正装置を組み合わせることで、治療期間の短縮も見込めます。リンガル矯正に興味がある方は、ハーフリンガル矯正も1つの選択肢として、検討してみてください。

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監修医 本部悠一郎先生

東葉デンタルオフィス

住所
千葉県船橋市本町7丁目23番地12号 東海神駅前ビル1F
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