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この記事の目次

噛み合わせが影響する?意外な症状・現象

噛み合わせが原因となる主な症状

噛み合わせが悪いと、以下のような症状が身体に表れることがあります。

・肩こり
・めまい
・頭痛
・腰痛
・虫歯や歯周病
・鼻づまり
・目のかすみ
・膝の痛み
・耳鳴り
・難聴
・顎関節症
・手のしびれ

思い当たる症状はありませんか?次では、これらの影響がどうして起こるのか、その理由を解説していきます。

悪い噛み合わせが全身へ影響を与える理由

悪い噛み合わせが全身へと影響を与えるメカニズムには、以下のようなものが考えられます。

・全身のバランスが崩れる

噛み合わせが悪いと、物を噛んだり、口を開閉したりする際の左右のバランスが悪くなります。最初は顎周りの骨の歪みですが、そのまま生活していくことで、左右の重心がズレた状態で身体のバランスを維持することに…。
左右のバランスがいい状態なら重い頭部も問題なく支えられますが、そのバランスが崩れることによって、重い頭部を支えることが大変になります。それが肩や腰などに負担がかかる原因になり、肩こりや腰痛などの症状として表れるのです。

・骨格のバランスが崩れる

顎関節の左右バランスが乱れると、全身の骨格にも乱れが生じます。脊椎、股関節等にも影響が出てくるため、それが腰や膝などの関節の痛みにつながるのです。

・筋肉のつくバランスが崩れる

骨格などのバランスがズレると、そのバランスの崩れをカバーしようと筋肉に負担がかかるようになります。一部の筋肉は緊張状態が過度に続いて負担になり、痛みなどが生じることも…。これが長期的に続けば、筋肉のバランスも崩れていきます。
上記に触れたようなバランスの乱れは、脳に影響があるとの見解もあります。噛み合わせが悪いと脳への血流のバランスが偏る、または頭の重心がずれて脊髄がゆがみ神経を圧迫し、それが目や鼻、耳などの知覚機能に影響が現れたり、腕や足などの運動機能にも影響が現れるようです。
めまいや耳鳴り、鼻づまりなどの症状は、脳への血流の偏りによるものと言えるでしょう。

噛み合わせが悪くなる原因とは

遺伝によるもの

遺伝によって噛み合わせが悪くなりやすい人がいます。顎の関節の状態や歯並びが悪いなど、その状況には個人差も。また、顎が前に出るなどの特徴が遺伝することもあり、生まれながらに噛み合わせが悪くなる傾向の人も少なくありません。

虫歯

虫歯菌は酸を出して歯を溶かしていきます。虫歯があるのをそのままにしていると、歯が酸によって溶けてしまい、歯の形が変形することにつながります。歯が変形してしまえば、それが噛み合わせにも影響を及ぼすことは言うまでもありません。

歯周病

歯周病になると、歯の根元が弱くなってぐらついてしまいます。それによって、噛み合わせや歯並びが変わることがあるのです。歯の根元が下がるのは、歯周病の症状でもありますが、老化現象のひとつともいえます。

常日頃からの悪癖

うつぶせで寝る、頬づえ、正しくない舌の位置、子供の頃の指しゃぶりや爪噛みなど、日常でやりがちな癖は、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼします。
頬杖は、顎に負担をかける原因になり、顎関節症などの原因にもなりえます。また、舌で前歯を押し出してしまう癖があれば、それが原因で前歯が突出してしまうことも…。
子どもの頃におしゃぶりをしていた人は、大人になっても当時の影響で歯並びが崩れている場合もありますし、爪噛みなどをしている人は、顎や歯に負担がかかっている可能性もあります。
また、口呼吸が癖になっている人も、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因です。
口呼吸の人は口を開けたままになりがちですが、それが口周りの筋肉のバランスが崩れる原因になります。口周りの筋肉のバランスが崩れると、それが影響して噛み合わせにも影響が出てくるのです。

食習慣

柔らかいものばかり食べて固いものを食べないと、顎の骨格が弱くなり、噛み合わせが悪くなります。かつてはお煎餅や豆、魚の骨など、咀嚼に力のいる食べ物を多く食べていた日本の食文化でしたが、食の欧米化が進み、柔らかい食べ物がずいぶん多くなりました。
小さな頃からの食生活であまりに柔らかいものばかり食べていると、口周りの骨格や筋肉が鍛えられずに、噛み合わせが悪くなります。

悪い姿勢を続ける

姿勢が悪いままで生活していると、それが身体のバランスに影響を及ぼします。顎の骨格や筋肉にも影響して、噛み合わせが悪くなることが考えられます。

繰り返し同じ動作を行う

機械的な仕事をするなど、繰り返し同じ動作続けていると身体のバランスを崩します。左右どちらかの身体の一部だけを酷使したり、筋肉に負担がかかったりすれば、それが原因で噛み合わせに悪影響が及ぶ可能性も。

歯が抜けたまま放置している

歯が何らかの理由で抜けてしまったのを放っておくと、歯並びが悪くなったり、上下の顎の噛み合わせのバランスが崩れます。
上下の歯がきちんと対応することで噛み合わせは維持されますが、例えば下の歯が抜けてしまったら、上の歯が対応する歯を失うことになり、周辺の歯への力のかかり方が変わってしまうのです。
自分では大したことと思わなくても、あとあとで大きな影響が出ることがありますので注意しましょう。

正しい噛み合わせとは?

頭蓋骨の位置からチェック

鏡などを前に立ったときに、全身のバランスが左右で傾いたりしていないことがまず第一のチェックポイントです。正しい姿勢では、人間の身体を横から見たときに、頭、肩、骨盤、膝、かかとが縦に一直線に結ばれますが、噛み合わせなど、身体のバランスに問題があると、頭蓋骨が前や後ろに倒れるような状態になります。
頭がきちんと一直線上にあるかを確かめましょう。

顎の中心(オトガイ)の位置

オトガイとは、下顎の先端部分のことです。このオトガイがきちんと身体の正中にきているかをチェックしましょう。もし、左右どちらかに傾いていることがあれば、顎や噛み合わせに問題がある可能性があります。

肩の高さも重要

まっすぐに立ったときに、左右の肩の高さが床と平行になっているか調べてみましょう。どちらかに傾いているようなら、もしかすると噛み合わせに影響が出ているかもしれません。

肩甲骨と骨盤の歪み

肩甲骨が左右にズレていたり、骨盤が左右でバランスが違ったりしないかをチェックしていみましょう。自分で調べるのは難しいので、誰かに確かめてもらうのがおすすめです。
まっすぐ立ったときに背中側からチェックしてもらったときに、左右どちらかに傾いているなどの症状があれば、噛み合わせにも影響があるかもしれません。

噛み合わせを悪化させない予防法とは

姿勢に気をつける

姿勢と噛み合わせは、それぞれが影響を受け合います。そのため、普段の生活でも姿勢に気をつけて過ごすようにして、姿勢の悪さが噛み合わせに影響しないように心がけるようにしてください。たとえ歯列矯正をしても、姿勢が悪ければ全身への悪影響は止められません。

悪癖を正して

舌の位置が悪い、爪を噛む、頬づえをつくなどの悪い癖があれば、それが歯並びを悪化させる原因になります。日常の悪い癖は、正すように努力していきましょう。まずは意識して、習慣を見直してみましょう。

左右のバランスを意識

咀嚼するとき、何か荷物を持つときなど、左右のバランスを気にするようにしてみましょう。片方ばかりで咀嚼を続けたり、片方ばかりでバッグを持ったりしていれば、それが身体のバランスの乱れに繋がります。偏った負担が顎の骨、関節に影響が及ぼしますので、左右差に気をつけて生活をしていきましょう。

ストレッチやマッサージを受ける

筋肉が緊張しがちな部位は、ストレッチやマッサージでほぐしてみましょう。筋肉のバランスが崩れないように気をつけながら、耳の舌など顎の周り、そしてそこからつながる肩や上背をもみほぐします。

歯列矯正などで噛み合わせを矯正する

噛み合わせの悪影響を全身に広めないためには、噛み合わせ自体を整えることが大切です。歯並びは自力でどうにかなるものではありませんので、すでに噛み合わせや歯並びが悪いなら、歯医者さんによる歯列矯正などで噛み合わせを正していきましょう。

まとめ

噛み合わせと全身の関係についてお分かりいただけましたか?肩こりや頭痛など、顎に比較的近いところで起こる悪影響はまだ関連性を想像できるかもしれませんが、腰痛や膝の痛みなど、一見噛み合わせと関連性のない不調もあります。
もしあなたが原因不明の不調を抱えているのなら、一度歯医者さんに診てもらい、噛み合わせとの関連性がないか調べてみるのがおすすめです。今は平気でも、いつ不調が表れるかわかりませんので、噛み合わせの乱れは早めに正しておくといいですね。

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2022-08-16T13:31:09+00:00