医療法人社団 前多歯科クリニック

当院は平成4年に開院して以来、今までたくさんの患者さまにご来院いただきました。
歯科大学を卒業したのち、鍼灸整骨や東洋医学を学ぶ縁があり、そこで得た知識を歯科治療に活かすことで、患者さまの現在の症状の理由や、その症状が進むとどうなるか、何をすることで症状を和らげることが出来るかを考えながら治療方針を決めることが出来るようになりました。
このように、歯科医師という立場から、患者さまの抱えている不定愁訴をなくすために何をするべきか考える。これが当院の変わらないコンセプトです。

月に数回、内科や美容整形外科の先生をお招きして治療を行っています。お二人とも栄養に視点を当てた治療を研究されている先生で、体の不調の原因を栄養素の偏りや不足と捉え、不足している栄養を摂取することで身体のバランスを整える治療をおすすめしています。他に原因があり、そのバランスを元に戻すために普段とは違う働きをして、それが症状となって表れているのです。現在では薬を飲んで症状を抑えることが当たり前になっていますが、それでは根本の原因が解明されず薬の作用が切れるとまた症状が現れ、再発したかのように見えるのです。
美容整形外科に関しても東京の美容に関する医療を函館の皆さまに体験してほしいと思い実施しております。皆さまが栄養に対してもっと興味を持っていただければ嬉しいです。

色んな趣味がありますが、家庭菜園に精を出しています。診療後(真夜中になりますが…)でも作業できるようナイター照明を設置した300坪の自慢の菜園です。ここでは無農薬の様々な野菜を作っているため、ほぼ自給自足のような形です。最近はニワトリも飼いだし、養鶏の研究も始めました。
無農薬栽培をしているだけでなく、ビニールハウスを使わずに紫外線を直に浴びて育てているので、ビタミンも豊富だと思います。栄養を摂取して体の調子を整えてく食事療法に関心があり、色々な食材を探す中で、自分で作るということに行き着きました。
また、農園まで足を運んでいただいて農作業の知識をお伝えしたり、出来た野菜を分けたりなど、患者さまとのコミュニケーションにも一役買っています。

私は、「当院に何かしらの魅力を感じていただきたい」という想いがあります。
ここで重要なのは「魅力とは何か」ということです。もちろん治療の技術を向上させたいと思っていますが、これらは数値で測れるものではありません。ですので、「家から近い」「夜遅くまでやってるから通いやすい」といった何かしらの魅力を患者さまに見い出していただきたいと思うのです。数ある歯科医院の中で当院を選んでくださった患者さまに対して、より良い治療を提供することが恩返しにもなりますので、今後も患者さまの期待に応え、魅力を感じていただけるよう尽力していきたいです。

私たち歯科業界が抱える問題として、歯科衛生士・歯科技工士不足が挙げられます。特に歯科技工士の数は深刻で、このペースで減少していくと、次第に義歯の供給が間に合わなくなってしまうとも言われています。
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科技工士とは皆さまのお口の中に入れる入れ歯やかぶせ物を制作しており、歯科衛生士は歯科医療を行う際の補助をする仕事をしています。これらはどちらも国家資格が必要な職業で、かつ歯科医療には欠かせない要素です。
現在は、高齢化や女性の結婚や出産に伴う退職などで減少していることが現状です。私自身もこの問題に歯止めをかけるために働いておりますが、この問題をもっと多くの方に知って欲しいと思う気持ちでいっぱいです。