南2条千葉歯科クリニック

大学を卒業した後も、もっと歯科医師としての勉強がしたかったため、大学院の補綴科に進学しました。歯科治療は、歯を削った部分に被せ物・詰め物を入れる「補綴」をすることで終わる場合が多く、治療が終わるまでの期間は、歯科医師がしっかりとお口の中の管理をする必要があります。また、見た目や機能性に配慮した治療が行えた時には、患者さまにダイレクトにお喜びいただけます。そういった「歯科だからこそ」の治療を得意にしたいと考えて、補綴治療に特に力を入れてきました。

歯科大学6年生になって始めての実習で担当した、90歳くらいの男性のことです。学生時代の私はそれほど真面目ではなかったため、正直に言いますとあまり良い治療ができていませんでした。しかしその方は治療後に、私に対して深々と頭を下げて「ありがとうございました」と言ってくださったのです。その時、今までの自分がとても恥ずかしく感じて、「自分よりも年を重ねた方に頭を下げられるだけの、きちんとした治療ができるようにならなければ」と決意したことが、現在の私に大きな影響を与えています。

院内設備やスタッフの接遇、カウンセリングなどを含めて「ここを選んで良かった」と思っていただけるようなおもてなしをすることです。初めての場所に来ると、緊張するのは当然のことです。少しでもリラックスしていただけるように、初診の患者さまに対しては、特に丁寧なご対応を心がけています。

当院は、定期メンテナンスによって患者さまのお口の健康管理をお手伝いさせていただき、長いお付き合いを重ねていくことをモットーとしています。そのためには、患者さまがご自身のお口の状態を理解して、歯を守る意識を持っていただくことが大切です。レントゲンやお口の検査を用いて、お口の環境を丁寧にお調べして分かりやすくお伝えいたしますので、ぜひご活用ください。

スタッフには「患者さまへのホスピタリティ」を重視して学んでもらっています。歯科衛生士は女性が多いため、結婚や出産、旦那さんの転勤などによって、入れ替わりが少なくありません。その中で一定のレベルの接遇を保つことは大変ですが、患者さまに気持ち良く通っていただくためには環境が大切だと考えて、スタッフの接遇教育に力を入れています。

開業以前は東京都の歯科医院に勤めていたため、東京での開業も考えていたのですが、地元であることと「大きな診療室が作りたい」という夢があったため、札幌での開業を決めました。

実際に作ることになってからは、少しでもリラックスしていただきたいと考えて、広々とした空間作りにこだわりました。おかげさまで現在（2018年）では札幌市内に歯科医院を3院開業することができ、歯科医師として広く地域に貢献させていただいています。

歯科医師の知識や技術は大切かも知れませんが、やはり「人対人」なので、インスピレーションで選ぶことも重要だと思います。実際に気になる歯科医院に足を運んで会話をしてみて、頼りがいがあるかどうかを判断してから治療を受けるかを決めても、遅くはありません。自分自身に合った雰囲気の歯科医院や、人格を持った歯科医師を選んでいただくことをおすすめいたします。

医療は日々進歩しており、昨今では医療業界全体でデジタル化が進んできています。そういった流れに後れを取らず、新しい知識や技術、医療機器の導入をしていくことで、10年、20年先も歯科の第一線で働けるように努めていきたいと考えています。