江古田ホワイト歯科

私は幼い頃、治療のためにしばらく歯科医院に通った時期がありました。その当時の歯科医院は、私にとって、恐怖と不安の対象でした。とにかく「痛い」「怖い」という思いばかりで、治療を終えた後は通いたいという気持ちなど起こるはずもありません。何とか早く治療を終えたい、歯科医院に通わないで済むようになりたいと思うだけでした。

過去のこのような思い出が、進路について考える際に、歯科医師への道を選ばせるきっかけになりました。過去の私のような、「痛い」「怖い」という思いをしなくても済むような歯科医院、通いたいと思えるような歯科医院をつくりたいと考えたのです。

「患者さまに自分と同じ思いをさせたくない」、この一心で作り上げたのが、現在の当院です。患者さまに笑顔でおいでいただけるようスタッフ一丸となり、わかりやすいご説明や医院の雰囲気づくりに努めています。

通いやすい歯科医院づくりを目指して歯科医師になったものの、最初からそんな希望が叶うはずはありません。さまざまな歯科医院でさまざまな症例を担当させていただき、経験を積みながら、目標を実現するにはどうすれば良いのか考えてきました。

実際にこの歯科医院が視野に入った時、人生のターニングポイントを迎えたという実感がありました。「今全力投球しなければいつするのだ」という気持ちで、懸案事項を乗り越えていったように思います。
おかげさまで今こうして開業し、皆さまをお迎えできることを、改めてありがたく思っています。

ふらっと立ち寄れるカフェのような雰囲気や、白を基調にして落ち着きがありつつも遊び心のある院内環境をと考え、私自身が発案しました。リラックスして過ごしていただける待合室、居心地の良いお手洗いなど、清潔感があり不安なく治療に専念できる環境、歯科医院らしくない空間を目指しました。

診療室内は、患者さまのプライバシーをお守りするため、患者さまとスタッフの動線を分けた設計にしています。院内感染防止のため衛生管理を徹底しているのも、患者さまの不安を解消するための取り組みです。まるでご自宅のようにくつろいでいただきながら、治療やメンテナンスを受けていただける環境づくりに今後も努めてまいります。

普段からスタッフとのコミュニケーションを密に取るように心がけています。スタッフ同士もとても親密で、患者さまの情報をやりとりしています。患者さまに親しくお声がけできているのも、当院のスタッフの良い点ではないでしょうか。

治療やメンテナンスに際して気づいた点や、患者さまのご様子などを細やかに取り次いでくれ、歯科医師と患者さまとの架け橋としての役目もしっかり果たしてくれていると思います。

また、日々の中で改善すべきと思った点、気になることなどをスタッフから挙げてもらうこともあり、私としても彼女たちの意見を重視しています。今後もこうした関係性を持って治療にあたっていきたいと考えています。

小さなお子さまの治療に際しては、無理をしない、無理をさせないことが大切です。成人の患者さまでさえ、歯科医院に対し恐怖心があるのですから、小さなお子さまの場合はなおさらです。「怖い」という思いでいっぱいのお子さまに治療を無理強いしても、何も良いことはありません。

治療に際しては、歯科医院という環境や歯科医師に慣れてもらうことから始めます。まずはユニットに座ったりお口の中をのぞいてみたり、器具で遊ぶなどしながらお口の中に入れてみる練習を行っていきます。

痛みが強い場合は応急処置もいたしますが、歯科医院は怖いというイメージをつくらないためにも、何度かは治療をしないことがあります。親御さまにはもどかしい思いもあるかと存じますが、お子さまが将来、歯科医院に無理せず通える環境をつくるためにも、ぜひご協力ください。

親御さまにぜひご協力いただきたいのは、お子さまの歯磨き後の仕上げ磨きです。お子さまが嫌がらない限り、できるだけ長く仕上げ磨きを行ってください。私としては、小学生のうちは仕上げ磨きが必要だと考えています。

また、歯についての知識を親御さまにお伝えし、知っていただくこともお子さまの歯を守るためには重要です。お子さまが小さいうちは、お口の環境を整えることは親御さまの責任です。自分から定期的に歯科医院に行きたいというお子さまはいません。だからこそ、親御さまにも歯について関心を持っていただき、歯科医師と協力して子どもの歯を守っていこうという意識を持っていただきたいと願っています。

どの歯ブラシが良い、歯間ブラシが良いというのではなく、デンタルグッズの交換頻度を高めてほしいと患者さま方にはお願いしています。毛先が広がってしまった歯ブラシでどれだけ一生懸命磨いても、その成果はなかなかでません。

また、デンタルグッズの使い方についても歯科衛生士からしっかりご説明し、それぞれがうまく機能するような環境をご用意したいと考えています。

歯科医師として診療に全力投球した後は、メリハリを出すという意味でもリラックスできる環境を大事にしています。友人と食事に行ったり、ランニングしたりする時間は、私がリラックスできるひとときです。笑って食事して、身体をめいっぱい動かすことで明日への活力を得ています。

今後は、設備の導入に率先して取り組んでいきたいと考えています。患者さまにご相談いただくことはどんなことでもすぐに対応できる、そんな歯科医院でありたいとの思いがその根底にあります。いずれはお口の中を立体的に把握できる歯科用CTなどの導入も検討しています。

患者さまの視覚に訴えるご説明をより充実させるために、説明用ツールの導入なども考えております。