歯科・すざきクリニック

大学院では保存科で学んでいました。その当時は、テトラサイクリンという抗生物質の副作用で、歯が変色してしまう方が多かったのです。そのため、変色した歯の表面を削って、そこにベニヤを貼り付けて歯をきれいに見せるという治療方法がはやっていました。

そういった治療法を習得したくて保存科を選択したのです。そこで学んだことを活かして、現在は見た目と機能性に配慮した歯科治療をご提供しています。

最初はやはり、「どんな先生かな？」「痛い治療はいやだな」と、歯科医院に対して恐怖心や不安な気持ちを持っていらっしゃる方が多いと思います。ですから、そういった気持ちをなるべく和らげられるように配慮しています。

分かりやすい説明や痛みの少ない治療は当然ですが、歯科医師やスタッフが患者さまにとって親しみやすい接し方をすることでリラックスできるのではないか、と考えて、お話しする際の言葉遣いや雰囲気に注意して接しています。

難しい専門用語を使い、細かく敬語を使って説明をするのではなく、親しみを持っていただくためにフレンドリーな言葉遣いをすることを心がけています。

昔の歯科医院の治療は削るか抜くかで、治療の際に生じる痛みは避けられないものでした。そのため、今でも歯科治療のイメージが「痛い・怖い」で固定されてるご年配の方は多いと思います。そういった方々の緊張を和らげるためにも、硬い言葉遣いは極力避けています。

特に力を入れて指導しているのは、「患者さまの個人情報をしっかりお守りする」ことです。医療機関にはお名前から生年月日・住所・電話番号など多くの情報が存在するので、それを外部に漏らしてしまうと大変なトラブルを引き起こす可能性があります。患者さまを守るためにも、個人情報は特に力を入れて管理しています。

あとは、電話対応の仕方です。例えば電話一つ切るにしてもこちらからは切らないようにするなど、一般的な範囲での指導を行っています。患者さまが気持ち良く快適に通っていただけるように配慮しつつ、のびのびとしたスタッフ教育を行っています。

私自身のことでしたら、「できる限りのことをしっかりと行う」ようになりました。昔は新しい治療方法などにどんどん挑戦していくようにしていましたが、長い歯科医師経験の中でできることも増えてきたので、現在では安定した方向へ定まった形です。

こちらの地域のことでしたら、ずいぶんと大きく変わっています。開業当初は当院の裏手は田んぼばかりでしたが、今はほとんど住宅になっています。また、以前は患者さまも地域に根付いた方が多かったのですが、現在では移住してきた方が増えてきた印象です。

町田は私の生まれ故郷で、実家もすぐ近くにあります。このあたりにお住まいの方は、すごく穏やかで優しい方が多いので、そういった点ではとても住みやすいと思います。

住み慣れている町ですから愛着がありますが、町のどこかが好きなのではなくて、この地域の雰囲気や人が全体的に好きです。開発によって周りの環境自体は大きく変わってしまいましたが、この地が好き、というその気持ちはずっと変わりません。

歯科医師は体力勝負なところがありますから、ほぼ毎日のジム通いと週に2日ボクシング通いをして身体を整えています。最近は、暗闇の中でフィットネスバイクをこぐ、ジムにはまっています。

クラブ調にライトアップされた暗い空間で、インストラクターがDJみたいにバイクをこいでいる人を音楽にのせてくれるのです。バイクをこぎながらさまざまなポジションをとって、全身をエクササイズできます。体力作りも楽しくすることが、長く続けるコツだと思います。

当院の休診日には他の歯科医院さんへインプラント手術などの出張に行っているので、休日はほとんどありません。水曜日の午後など半休のタイミングでは、ジムに行っています。それ以外だと、映画を見に行ったりちょっとお買い物をしたり、おいしいものを食べに行ったりしています。

まずは「噛めるようにする」こと、それに尽きます。どんなに見た目が良くても噛めなければ食事はできないですし、食事ができなければ、当然健康を維持することは難しくなります。若い方は見た目を重要視されることが多いですが、身体のためにもまず「噛む」機能を取り戻すことが大切だと考えています。

そのため、できるだけ患者さまの天然の歯を保存できる治療を心がけていますが、症状次第ではどうしても抜かなければならないときもあります。歯を失ってしまった場合には入れ歯や義歯、インプラントなどによって補い、残った歯が同じ理由で失われないようにご指導やメンテナンスをすることに力を入れさせていただきます。