デンタルオフィスクローバー

人と人との距離が近く、温かい土地柄だと思います。アットホームで、お互いに仲良くなりやすい町ですね。 現在は八尾市に住んでいますが、元々私はラーメンでも名前が挙がる奈良県富雄の出身です。スタッフたちに説明するときも、ラーメン屋で例えることがあるんですが、それは地元の影響かもしれません。たとえば、忙しいからとか予約がいっぱいだから、と言い訳にしてはいけないと注意するときには「流行らないタイプのラーメン屋だ」という風に言ったりしています。暇なときはサービスでチャーシューがたくさん入っているけど、忙しいときはチャーシューが入っていないとか、そんなお店はお客さまも嫌がるし、流行りませんよね。ラーメンの味を変えないように、当院もいつでも品質にこだわって丁寧な治療をご提供できるようにしています。

患者さまが歯科医院に本当に求めているのは、単に歯を治してほしいということではないと考えています。虫歯にしろ、歯列矯正にしろ、任せればさっときれいにしてくれる。そんなキラキラした魔法のような存在を、歯科医院に求めているのではないかと、僕自身は思っています。
もちろん、歯科医師は魔法使いではありませんから、実際には治療を行うわけですが、患者さまが本当に求めているものというのは、医療制度の側から考えているだけでは気づけないと思います。ですから、治療を何回も行うのではなく、ご来院いただいたその日のうちに全部終わらせることができるように努めています。
以前、町の人に、上手い歯科医師とはどんな人かと尋ねたときに「麻酔の注射が痛くない」という答えがあったんです。確かに、痛いのを治しに来たのに、痛みを取るための麻酔の針で痛い思いをするというのは本末転倒ですよね。僕自身痛がりですから、自分で練習して、麻酔の痛みを感じないやり方を考えました。麻酔が痛くなければ、その後の治療でもリラックスしていただけますからね。なにより、痛みの軽減は患者さまのキラキラした感激につながります。
患者さまのキラキラした感激や喜びを生む治療を提供できること、これが患者さまが笑顔になる方法だと考えています。

僕は歯科医師になったのが30歳過ぎてからで、遅かったんです。浪人3回して、大学でも留年3回してますから。いわば劣等生でしたね。だから、普通の歯科医師になってはだめだと思ったんです。劣等感も少なからずありましたし、新人の歯科医師としては年齢も上でしたし。だから、できるだけ早く技術を上げないといけないと思ったのがきっかけですね。技術については研鑽に研鑽を重ねました。
でも、人間がチーターのようには走れないように、技術にしても伸びしろには限界があると感じました。自分の足で走るのではなくて、なにか別の方法なり手段を考えないといけない、と。でも、それは他の歯科医師にはない僕のオリジナリティ、独自性になるとも思いました。僕自身の本質的に、ここさえ変えなければ大丈夫だというところは変えずに、チャレンジの連続でしたね。

ご来院いただく主婦の患者さまのなかで、歯を白くしたいと希望されるかたは多いですね。ホワイトニングを受けていただいた患者さまには、歯ぐきの色をきれいにするガムブリーチをお渡ししています。ホワイトニングをする患者さまは、歯を白くするのが目的ではなくて、きれいになりたいのだと僕は考えています。ですから、ガムブリーチはより患者さまがきれいに、幸せになるための、当院からの贈り物です。
歯を白くしたり、歯列矯正で歯並びがきれいになると、今度は歯ぐきの面や色が目立ってきてしまうんです。そういうかたや、歯が生えきっていなくて、歯ぐきが盛り上がってしまっているかたには、こちらから治療をご提案させていただくときもあります。歯ぐきを少し切るだけで、痛みも残らず、とてもきれいな笑顔になりますので、女性の患者さまには大変喜ばれていますね。

普段は僕が歯科治療で魔法をかける側ですが、一度そういう経験がありますね。大学の時に虫歯になって、上司に治してもらったことがありました。今の僕のような独自性のある治療方法ではなく、オーソドックスな学術的な治療でしたが、つめ物を詰めたのがまったくわかりませんでした。このときの経験に、影響を受けているところはあると思います。

昔から八尾の町にあった歯科医院かのように思っていただけたらと思います。歯科医院といえばデンタルオフィスクローバーというように、患者さまにとってごく当たり前の存在になりたいですね。
治療の先にあるもの、ホワイトニングの先にあるもの、矯正の先にあるもの、インプラントの先にあるもの、それらを提供していくのが当院の努めだと考えています。治療して終わりではなく、患者さまのその先の生活や人生に、歯科治療を通してキラキラした豊かさ、楽しさをご提供したいと思います。