治療内容｜東松戸歯科クリニック

当院では虫歯や入れ歯などといった地味な治療でも、時間をかけてきっちりと丁寧に治療する事をモットーにしています。地味な治療を疎かにしては、せっかく入れ歯を入れても、もたせることはできません。スポーツにおいても。普段の地味な練習がなければ、華麗なプレーが出来ません。それと同じで、歯科治療でも地味な治療をきちんと積み重ねていく事こそ、後の結果に繋がってくるのです。

早く治療が終わるので、虫歯の治療に、タービンという水が出る、キーンと音のする機械で処置する先生方もいますが、タービンは形を整えるためのものですので、実際に虫歯の溶けている部分が分かりません。当院ではそのようなところはエンジンといって丸いドリルで被せが分かるようなもので、削るようにしています。象牙質という部分の虫歯のところはエンジンで削るよう大学でも指導されています。時間がかかりますので、タービンで代用される医院もあるようですが、細かい所はエンジンを使ったほうがいいと考えています。
当院では、基本に忠実であるよう心がけています。金属を入れるときも、虫歯が再発しやすい形というのがありますので、手間がかかっても深いところはセメントで埋めます。そして金属はあまり熱くしません。金属は一回溶かしてから固めるものですので、見た目ではわかりませんが、熱ければ熱いほど変形が起きます。金属の場合1000℃くらいの熱さにしてから20℃くらいまで一気に冷ますので当然その分変形します。少しの隙間も、私たちの目に見えない細菌にとっては自分の体より大きい空間となりますので、少しでも繁殖を防ぐように気をつけています。手間を惜しまない治療を大切にしています。

虫歯がまだそれ程大きくない場合には、まず虫歯になってしまった所を削り取ります。進行し、神経まで達している場合には神経を取ります。その為、虫歯の状況により治療が長期化する事があります。神経を取った歯は弱くなり、根を通って歯を支える骨に細菌が感染する事があります。それを治療するには時間がかかりますので、出来る限り神経を取らないで済むよう早めの治療をお勧めしています。また、歯の見た目がきれいなお子様でも、レントゲン検査を行って虫歯が見つかるというケースもあります。 お子様の虫歯は進行がたいへん早いので、早めの治療をお勧めします。

結局、虫歯予防にはきちんとした歯磨きをすることです。歯は毎日の食事で汚れるため、やはり歯磨きが大事です。歯科医院で汚れをとっても、月1回のことです。残りの日々はご自身でやらないといけません。「歯を磨いているのに何で虫歯になるんだ」という声を聞きますが、虫歯は大体、歯の溝、歯と歯の間、歯と歯茎の間の3点でできます。ですから歯の表面だけではなく歯茎を磨くようにしていただけるとよいのです。当院では、歯科衛生士が歯の汚れを取り、歯磨きの指導を行います。来院頻度は、その患者様の状態によります。状態が悪い方は毎月の来院が必要ですし、状態がいい方でしたら半年に1回でも結構です。患者様に応じて診療プランを決めています。

歯周病も、原因は歯のプラーク(歯垢)です。治療としましては、基本的にはプラークや歯石の除去と、今後プラークが付かないように歯磨きの指導をします。「歯がもうグラグラだから繋げて支えて使えるようにしましょう」と金属の隣同士の歯を何本も繋げる治療をされている方がいらっしゃいますが、隣同士の歯を繋げると、共倒れを起こてしまうため当院では行いません。
あとは特別なケースで、悪い歯が周りに影響を与えていれば抜歯も行っています。患者様側からすると「抜かれた」と思われるかもしれませんが、無理に残すことはしません。状態の悪い歯はあきらめたほうが良いこともあるのです。他も悪くなるよりはその歯だけがダメになった方がいいという考え方をします。骨は2本の歯で一緒に使っていますので、1本、極端に割れた歯があると、隣の歯の骨までダメになります。そのような状態でしたら、無理に残すよりも健康な歯に影響を与えないように抜いた方がいいのです。その状況は、目視とレントゲンとでわかります。抜いたところには入れ歯やブリッジなど状況に応じた処置をします。