クローバー歯科 (門真市)

当院では患者さまに対して言い訳をしないようにしています。
患者さまも痛みなどに戦っているのですから、我々歯科医師も治療に対して一生懸命でなくてはいけません。ですので、歯科医師1年目の先生であっても言い訳をせずに創意工夫でやり切りなさいという教育をしています。
たとえば、もしラーメン屋さんが暇なときはチャーシューがいっぱいトッピングされた美味しいラーメンを提供してくれるのに、忙しくなるとチャーシューが少なく適当な味のラーメンを出していたとしたら、その店は流行らないでしょう。どんな時でも品質は変えてはいけないと思っています。

それはもう、「キラキラ」した治療をすることですね。「キラキラ」した治療は様々ありますが、教科書にない治療を編み出せたときは本当に爽快な気持ちになります。特に矯正は工夫がしやすいです。装置を付けないとダメと思っている方が多いと思いますが、歯の上にあるものを貼りつけたらこう動くんじゃないかななどの工夫をした結果、矯正の先生が1カ月かけて治すものを、1週間で治せることがあります。そうすると、治療期間が短くで済むのはもちろんですが、治療費も抑えることが出来るので、患者さまのためにもなります。こういったことが「キラキラ」した治療であると考えているので、そういう治療が出来た時はとても嬉しいです。

研修会や合宿ごとに、いくつかテーマを決めて開催しています。例えば神経の治療をしっかり勉強させようと思ったときは、神経の治療に使う道具とトレーニング用の歯を全て用意し、スタッフに除歯を行ってもらいました。
そして、この治療にはなぜこの工程があるのかを丁寧に説明していきます。我々歯科医師がやっている治療をスタッフにも体験してもらうことで、工程をきちんと理解してもらえると考えているためです。
こういった実習を行なうと、スタッフが治療に対して理解したうえで動けるようになりますし、患者さまに「もう少しですよ」と声掛けを行なうときも、次の作業を理解したうえでの声掛けですので説得力が出ますよね。そういう積み重ねが大切だと思っています。

話のきっかけを作る「マジカルチャンス」を生み出せる環境でありたいと思っています。歯科医師だけでなくスタッフにもそういった心がけを持ってもらえるように、こちらから指示を出したりマニュアルを用意するのではなく、人柄や自ら考える力を信じ、ある程度任せるようにしています。実際、フェスタや合宿、記念イベントを行う時も、私が細かく口をはさむことはせず、誰かがリーダーをやって自分たちで考えながら責任をもって取り組んでもらえています。
当院には材料の部会や開発の部会などがあり、一人ひとりに役割を与えるようにしています。たとえば開発の部会が「院内に季節感を出したい」という意見を出せば、何か一つのプランを決めるのではなく、グループである三つの歯科医院がそれぞれ作るようにしています。
ちなみに、当院の内装はスタッフに「好きなようにしていいよ」と任せて今の形になっています。隣のクローバーデンタルクリニックも院長の好きなようにしてもらっていますし、クローバーオフィスも図面をスタッフに書いてもらいました。院内作りから自分たちでやった方が、スタッフ自身も「自分たちの医院だ」という愛着をもって働けると思うんです。
そういった経験があることで、患者さまに対する心構えも変わってきます。より親身に接することが出来るので、患者さまもきっと話しかけやすいと感じていただけるのではないでしょうか。

「歯科医院に行けば魔法のように元のきれいな歯に戻ればいいな」と思っている患者さまも多いと思います。私たちもぜひ、そんな魔法をかけて差し上げたいのですが、実際には治療が必要になってきます。なるべくお体にもご負担のかからない方法を一生懸命模索して治療を行わせていただきます。
医療には、DOSという言葉とPOSという言葉があります。端的に言えばDOSは歯科医師由来の治療、POSは患者さま由来の治療をするという意味です。当院ではPOSを意識し、私たちができるだけ魔法のような治療に近づけるように努力しています。そのために必要な機械を導入し、スタッフ教育を行い、患者様が「キラキラ」した笑顔でご帰宅出来るような、そんな環境を準備してお待ちしています。