こばやし歯科クリニック

私は大学病院の歯科理工学という材料系の講座で、機械でセラミックの歯を作るセラミック治療システムの研究をしていました。その経験から、歯科治療に使う素材に関する知識は多いと自負しています。そういった背景からセラミック治療システムを使った歯の修復に力を入れており、歯を削ってから短くて1日でつめ物・かぶせ物をお口に入れるというシステムにも携わっています。

ご説明の際には、口内の写真やレントゲン画像、マイクロスコープで撮影した動画などを使って、患者さまが目で見て分かりやすく伝えることを重視しています。今まで静止画やレントゲン画像での説明しか受けてこなかった患者さまには、お口の様子を拡大撮影した動画を見ると驚かれています。

私は「こばやし歯科クリニック」を町の大学病院にすることを目指しています。大学病院は対応できる範囲が広いけれど、敷居が高い、診療の予定をとりつけにくい、費用が高いというイメージを持たれている方が多いと思います。しかし、町のクリニックで幅広い診療が行えれば、お口のささいなことで悩んだ時でも、気兼ねなく相談できる歯科医院となれるのではないでしょうか。

大学病院は二次医療機関であり、クリニックは一次医療機関と称されます。当クリニックは、その中間である1.5次医療機関になることを目指して、来院された患者さま以外にも、訪問歯科診療をご利用の方にも対応できる準備を整えました。

診療時間は9時半から19時まで、土日祝日にも診療を行うことにより、さまざまな生活スタイルの方にもご利用しやすくなっております。

高齢者社会となった現在を鑑みて、口腔機能低下症に対するお口の機能検査が保険適用できるようになったことから、ご年配の方の口内機能を維持するサポートに力を入れたいと考えています。

患者さまのお口の機能が低下していると、誤嚥性肺炎などの危険な病気の原因となります。歯科医師が早期の機能低下に気が付くことは、患者さまのお口の健康だけでなく、命を守ることにもつながるのです。

単に虫歯を治療するだけが歯科医院の役割ではないと患者さまにも気が付いていただけるように、検査室や機材などの設備を整えて、皆さまをお待ちしています。

幅広い年代やさまざまな状況の方が来院しやすい設備にして、院内はバリアフリー設計にしました。以前は入り口でスリッパに履き替えていただいていたのですが、バリアフリーの一環で床を張り替えて、現在では土足でお入りいただけるようになっています。足腰が弱い方や、ブーツを履いて来られる方、スリッパの使用に拒否感がある方にとっても、足を運びやすい環境になれたと思います。

また、院内は木目とテーマカラーのオレンジを活かしたデザインになっております。歯科医院を苦手とされている方は多いようですが、来院してくださった方が少しでもリラックスしていただけるような配色を意識しました。

当院は約100人を超えるスタッフが所属しています。スタッフ同士は仲が良く、新型コロナウイルス感染症が流行する前には、院内のさまざまなイベントを開催して交流を楽しんでいました。

例えば、院内のキッチンで管理栄養士が毎日お味噌汁とご飯を作ってくれており、唐揚げメインの食事会をしたりと、スタッフ間の親睦が深まる催しがありました。

情報共有はコミュニケーションツールを用より、各部署で意見交換を行ったり、院長に対してもスタッフから直接連絡を取れるようになっています。

私が思う歯科医院選びのポイントは、全ての患者さまに対して根管治療の際にラバーダムを使用しているか、ということです。ラバーダムとは、根管治療をする歯の周りにゴムの膜を取り付けて、歯内に唾液が流入しないように防ぐための器具です。唾液には大量の細菌が含まれているため、流入を防ぐことが根管治療をスムーズに進めるためには重要であるといえます。

しかし、ラバーダムは日本の保険制度では点数として認められないため、使わない歯科医院が多い器具です。それを踏まえて、利にならなくてもラバーダムを使っている歯科医院は、患者さまのことを考えて治療を行っている印象があります。