ながはら歯科クリニック

患者さま一人ひとりとの間にエピソードがありますが、中でも、根っこが膿んで苦しんでいた患者さまのことが印象的ですね。もともと大学病院で治療をしていた方なのですが、大学病院では予約がなかなか取れず、治療が思うように進まないという理由で、当院においでになりました。結果、根っこの治療を当院が行い、その先の手術を大学病院でという連携を取ることに。メンテナンスを当院で行うなど、さまざまな側面から患者さまのご負担を軽減でき、お喜びいただけたのが印象に残っています。

患者さまにとって入りやすい空間であること、その一点に尽きます。できる限り親しみを感じていただける歯科医院、ちょっとした問題が起こったとき、お悩みがあるときに、相談できる歯科医院でありたいと、院内のデザインや空間にもこだわってきました。
バリアフリーや、診療室内にキッズスペースを配置した設計などもその一つです。車いすやベビーカーのまま、土足で入っていただける空間、治療中にもお子さまに目の行き届く空間は、あらゆる年代の患者さまにとって過ごしやすく、居心地の良い空間を目指してきた結果です。今後も、患者さまのご意見に耳を傾け、より親しみやすい歯科医院づくりにまい進してまいります。

患者さまのお悩みをしっかり伺い、どのような治療を必要とされているのかを把握すること、そして、その分野でより深い知識を有する歯科医師に振り分けるようにしています。全ての治療を自分で行おうとすると、自分の得意な分野に患者さまを振り分けてしまいがちになります。しかしそれは、歯科医師が自分本位になっている姿と捉えることもできるでしょう。その分野の歯科医師に任せられる度量を持ち、自分の手にあまるものは他の医療機関をご紹介する――こういった連携を持つことで、他の歯科医師の目に映っても恥ずかしくない治療をしたいという思いが生まれ、腕も磨かれやすくなります。

当院のスタッフはそれぞれ、自分の仕事に誇りを持ち、その知識と技術を磨くことに熱心な人材ばかりです。自分が得意とする分野をさらに深め、それぞれがより力を発揮できる空間づくりに努めてくれています。
院長である私は、そうした環境づくりをサポートしつつ、患者さまとより良い関係性を築くことに専念でき、非常に助けられています。今後も、スタッフと密なコミュニケーションを取りながら、より居心地の良い歯科医院づくりをしてまいりますので、ご期待ください。

当院では、歯科医院や歯科医師に不安感を募らせているお子さまに、治療を無理強いするようなことはいたしません。まずは、歯科医院という環境、歯科医師という存在に慣れていただくことが先決だと考えています。こちらのペースを優先させることが、お子さまにとっての大きなトラウマにもなりかねないからです。
たとえ虫歯があったとしても、歯科医院を嫌いにならない環境づくりに重点を置くのは、こうした環境にお子さまが安堵し、リラックスできることが、10年後、20年後のお口の健康をお守りすることにつながるからです。ファミリー向けの診療室内にキッズスペースを設けているのは、親御さまが治療を受けている姿をお子さまの目に焼きつけていただくためでもあります。治療を受けるのは恐ろしいことではなく、むしろ心地良いものなのだと視覚から理解できれば、歯科医院や歯科医師に対するハードルがおのずと下がります。こうした取り組みを通して、歯科医院に気負わずに通える環境づくりを行っていきたいと考えています。

ご年配の患者さまに限ったことではありませんが、まずは患者さまのご要望を伺うことに徹しています。ご年配の患者さまにおいて特に心がけているのは、一人ひとりの思いに寄り添った治療方法をご提案することです。お年を重ねて身体が不自由になり、通いづらさを感じているのではないか、最終的なゴールをどこに定めているのか。患者さまの思いは人それぞれです。
さらに、身体的な問題から通院が難しくなった場合も想定し、よりお手入れのしやすい治療方法へシフトさせるなど、本当の意味で長期的な視野に立った歯科医療を行っていきたいと考えています。

患者さま一人ひとりで、口内環境や治療への思いはまったく異なります。どのような段階まで治療を行いたいのか、どういった治療をお望みなのかしっかりお聞きすることで、患者さま一人ひとりのご要望に添った治療方法の立案、より良い口内環境の実現に全力を尽くしています。
より専門的な知識と技術が必要とされる分野においては、外部から呼んだ歯科医師と連携して治療に当たるなど、患者さまのニーズにお応えすることを最優先に考えています。お口に関する不安や疑問、何らかの痛みや腫れなどがある場合は、どのようなことでも結構です。どうぞご相談ください。