前原歯科のりこクリニック

小さなお子さまの治療には特に力を入れて学んできました。大人の方であれば理性的なコミュニケーションによって治療を進めるのに対して、お子さま相手の治療では「やったー！」「いえーい！」と明るく進めていくという点において、日々の診療に楽しさを感じていますね。

歯科治療ではどうしても痛いことをする場合があるため、お子さまを泣かせてしまいがちです。子供が好きな歯科医師は、そういった点に心苦しさを感じているのだと思います。しかし、私自身は特段子供好きというわけではなく、泣いているお子さまやテンションの高いお子さまに対して感情移入し過ぎずに接することができるため、小児歯科を続けるのに向いているのだと思います。

定期的に歯のお掃除へ通ってくださっている方もいれば、痛い時にしか来院されない方もいらっしゃいます。しかし、少し遠くにお住まいの場合や、何年も通院していなかった場合でも、何かあればまた当院に来てくださる方が多い傾向がありますね。

また、代替わりをしてリニューアルしたのは2020年のことですが、私自身は10年以上この医院で働いてからのバトンタッチでしたので、患者さまにとっても戸惑いが少なかったのではないでしょうか。前院長である父も一緒に仕事をしていますので、「大先生の方が良い」という方がいらっしゃれば、今まで通りの対応を続けることが可能です。そういった点からも、長く足を運べる歯科医院となれるよう努めています。

仲が良くて、気持ちの良い雰囲気をつくってくれている点が自慢できますね。年齢層も幅広く、各々がお互いを尊重しながら仕事にあたってくれています。

長く働き続けてくれるスタッフが多いため、通院歴が長い患者さまが来院されると、カルテを見なくても名前が分かることもあります。患者さまにもスタッフの顔と名前を覚えていただけており、親しみを持って接していただいていますよ。

今後は、患者さまからの幅広いニーズにお応えできる歯科医院にしていきたいと考えています。現在は虫歯や歯周病治療、小児歯科や入れ歯などの一般的な歯科治療をメインに取り扱っているため、インプラントや矯正治療が必要な患者さまは、他院へご紹介している状態です。そのため、できれば月に何度かの頻度でインプラント治療などを得意とする歯科医師を招致して、院内で対応できるようにしたいと思っています。

また、お子さまにできるだけ恐怖心を与えない治療を続けていくことで、将来的にこの地域に歯科医院嫌いの方がいない状態にしていきたいですね。

「歯科医院が怖くて行けない」という方でも無理なく治療を受けられるよう、親身な姿勢で診療を行うことです。

歯科医院嫌いの大人の方の多くは、小さい頃に受けた治療で怖い思いをしています。中には、来院すると恐怖心で動悸が激しくなる方もおられるようです。そこまでの怖さを感じていない方であっても、私が女性歯科医師であるという点から、「少しでも優しそうな先生がいる所を探して来た」とおっしゃる患者さまが当院にはいらっしゃいます。

そのような患者さまの助けになりたいと考えて、なるべく恐怖感を与えない治療に努めています。中でも特に気を配っているのが、治療中のお声がけです。「お水が出ますよ」「お口の奥を吸いますよ」といったように動作ごとに一言お伝えして、心の準備ができるように配慮をしています。