田中矯正歯科こども歯科

矯正です。でも実は私、大学6年の時、「自分は歯科医師に向いてないな」と悩んでいたんです。そんな時、恩師の先生が「矯正をやってみないか。体力さえあればきっと大丈夫！」と声をかけてくださったんですね。

言われるがままに始めてみたんですが、見かけ以上に器用さが求められるんです。ワイヤーをちゃんと曲げるのが大変で。そこで、手先の不器用さは頭でカバーするしかないと思い、勉強はかなりやりました。そうしたら、ワイヤーの扱い方もぐんぐん上達しましたね。

今は人に教える立場になりましたが、理屈っぽい分、教えるのは得意だったみたいです。不器用な分、努力につながったと思います。

歯磨きがしやすいお口にし、長く歯を残すということですね。

そもそも、私が予防に力を入れるようになったのは、入れ歯を使っていらっしゃる方の話を聞いたからでした。歯がなくなってしまった方に話を聞くと、大抵「歯を磨いてなかった」「上手に歯磨きできなかった」と言われるんですね。逆に、ご年配の方でも歯磨きがしっかりできていると、たくさん歯を残せているんです。

将来的な差を見ると、やはり虫歯はつくらないに越したことはないな、と思えました。実例を見て予防できるのは分かっていたので、ぜひ力を入れたいと考えるようになりました。

キッズルームですね。今のお子さまたちは、身体を存分に動かせる機会が少ないと思うんですよ。外でそういうチャンスがないなら、せめて当院では思い切り遊んでほしくて、キッズルームはかなり大がかりなものにしました。

ある時、お誕生日だというお子さまが来たので「誕生日なのに治療なんてごめんね」と言ったんです。そしたら、お母さまが「いえ、この子、朝から歯医者さん行きたいって言ってたんです」と仰ってくれて。何だかとってもほっこりして、嬉しい気持ちになりましたね。

みんな真面目だし、勉強熱心なので、こちらから教育するようなことはありませんね。自分たちの意見もどんどん言ってくれて、医院を良くしようっていう思いが伝わってきます。本当、感謝していますよ。

それは患者さまファーストかどうかで決まると思います。インプラント治療に4Sコンセプトという理念があるんですけど、「SAFE」「SIMPLE」「SMALL」「SHORT」の四つの英単語の頭文字からその名が付いているんですね。

それぞれの単語には意味があるんですが、総括すれば、いかに患者さまのことを考えているかが大事になるんです。私自身も、この理念に基づいて診療をしていきたいですね。

入れ歯の方を減らしていきたいですね。自分の歯でしっかり噛めるご年配の方を増やしていきたいと考えています。最後に残る楽しみはやはり食べることだと思いますから。そのために、今後ますます予防に力を入れていきたいです。

何とか生きているうちに、日本人の歯に対する意識を高めたいですね。まだまだ、この国の歯並びに関する意識は高くないのが現実です。経済的には大国かもしれませんが、歯に対する意識は国際的に出遅れている気がします。

歯がキレイに並ぶと歯ブラシが当てやすくなるし、物を噛む機能も促進されます。つまり、歯並びとお口の健康とは、密接な関係があるのです。だからこそ、その大切さをもっと多くの方に知っていただきたいと思います。