中島歯科医院

当院は治療の痛みに不安を感じている方に、表面麻酔や電動麻酔器を使用して麻酔時の痛みを可能な限りコントロールしています。

また、患者さまの体調や人間が痛みを感じる痛点の位置を考慮した麻酔も、痛みの感じ方を変える手段です。注射針をはじめとした治療器具が目に入ると恐怖や不安が増幅されてしまうといった理由からお顔にタオルをかけて治療することが多いのですが、視覚を遮断されると聴覚が研ぎ澄まされてトレーに治療器具を置く音にまで敏感に反応してしまう患者さまもいらっしゃいます。

当院では、音が出ないトレーを使い、視覚、聴覚から痛みにつながる情報が入らないよう配慮しています。さらに、虫歯の再発や歯周病に対して不安を感じていらっしゃる方には、手軽に始められる歯ブラシの交換や保管方法をご提案しています。歯はしっかり磨いて大事に使えば維持できることをお伝えして、できることから始めてもらうことで和らげられるよう心がけています。

小児歯科では説明することを重視しています。歯がなかなか生えてこないというご相談に対しては、レントゲンの内容に応じて生えてくる時期をご案内することもありますし、虫歯で来られた際には再発防止のために磨き残しが発生しやすい歯茎部のケアについても教えています。また、生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいこともあまり知られていないようなのでご説明するようにしています。

また、お子さまの歯科恐怖症を防ぐため、押さえつけたり、無理に処置を行ったりしないようにしています。3回から4回は診察室にある物に触れるなどの練習をして、お子さまが歯科医院の雰囲気に慣れてから治療を始めます。歯を削る際もタービンを5倍速という低速回転にして、痛みや不快な音を抑えるようにしています。

お子さまに取って、当院での経験がいい思い出になるよう接しています。こちらが手を振ったら笑顔で返してくれるような、いい気持ちで治療を終えられるようこれからも工夫を重ねていきます。

皆さまの大切な健康をお預かりする場所だからこそ、衛生面にはこだわっています。
毎日の清掃はもちろん、チェアサイドにはごみ箱を置かずにすぐ回収することや、歯を削った際に出た粉じんを口腔外バキュームで吸引することで患者さまの健康を守ると同時に、診療空間をクリーンに保っています。

また、使用した治療器具は患者さまごとにオートクレーブにかけて高圧の蒸気で滅菌し、個別にパッキングして保管しています。そうすることで、患者さまはもとより治療に携わるスタッフも気持ちよく過ごせる院内環境となっています。

当院には、先代のころから通院してくださる方がたくさんいらっしゃいます。これからもさまざまな年代の方から慕われる歯科医院でありたいという思いから、リニューアル時に手すりを設け、土足でお入りいただけるようにして移動や靴の着脱負担をおかけしないようにしました。小さなことの積み重ねではありますが、患者さまが気兼ねなく通院できる環境を整えることは私どもの使命だと感じています。

患者さまの本当の思いは、問診票からは分からないことが多いです。
始めての来院では問診票をお書きいただきますが、当院では問診票には表れない患者さまの思いを探るために「会話」を大切にしています。そうすることで「ほかの歯科医院で歯を抜いた方が良いと言われたのだけれど、抜きたくない」といった患者さまのお気持ちを知ることができます。

そのお気持ちに寄り添った治療を行うためにはしっかりとした根拠が必要になりますので、口腔内カメラやレントゲンで撮った画像をモニターに映し出して分かりやすく丁寧に説明し、治療のメリットやデメリットをしっかりとお伝えします。そのうえで、患者さまに治療の選択を委ねていますので、納得しないままの治療になることはありません。たとえ治療を選択されなくても、時間が経ち同じ症状が出たときに再度ご説明することで徐々に意識は変わっていきますので、患者さまが納得できるペースでの治療が可能となります。

患者さまのお気持ちを優先しますので、ぜひ思いをお話しください。