ごあいさつ
父は、私が大学を卒業すると同時に他界しました。そのため、一緒に診療した時間はまったくなく、私はこれまで、父の遺したノートを読んでその思いを受け止めてきました。当院にかける父の思いも、ノートを通して教えてもらってきたものです。
ノートには、歯科医療について父が勉強を重ねてきた過程が記されていました。何冊にもわたるそれらのノートを受け継ぎ、自分なりにアレンジして、父の思いを推し量ってきたのです。当時、大学を卒業したばかりの私は、父の姿勢を患者さまから教えていただくこともありました。
そういったかたちで臨床のありかたを学んできたため、患者さまには感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、時代は加速度的に変化していきます。患者さまのお役に立つ技術や知識の研鑽に努めながら、診療にプラスアルファしていきたいと考えています。
過去の流れを踏まえたうえで、これからの技術を患者さまにしっかりご説明しながら診療を行ってまいります。