かわの歯科

噛み合わせと顎関節に関する治療です。簡単に言うと、顎と上下の歯の位置が口の健康にどう影響するかを調べる研究をしてきました。

調査には根気と膨大な量のデータ採取が必要でした。しかしそれを乗り越えたからこそ、忍耐力と知識には自信がつきました。その成果を、これからも患者さまに還元させていただきます。

患者さまの緊張をほどき、リラックスしていただけるように努めています。一説によると、診療台に座っただけで血圧が10近く上がってしまう方もいらっしゃるそうです。それだけ医院という空間は、患者さまにとって緊張感のある場所なんだと思います。

そのため私は、精一杯お話ししやすい雰囲気を作っているつもりです。まずは世間話といった治療に関係ない話題からはじめ、患者さまに心を開いていただけるようにしています。

カウンセリングとは、患者さまに病状や治療法を理解していただくためにあるものです。そこで私は分かりやすくそれらについて説明するために、3つのパートに分けました。

まずはお口の現状をお伝えします。そうすることで患者さまに、今ご自身のお口の中で起こっていることについて正しい認識を持ってもらえるようにしました。次に放置した場合にどうなるかの説明を行い、治療の必要性を理解していただいています。

最後は治療の選択肢を提示し、症状に対して私たちができることをお話しします。こうすることで、患者さまがご自身のお考えに合ったものを選んでいただければと思っています。

とにかく、楽しみながら治療を受けてもらえるような工夫をしています。まず前提として、よほど急を要さない限りいきなり治療はしません。はじめは診療台に座ってもらったり、治療で使う機械で一緒に遊んだりして、医院の雰囲気に馴染んでもらいます。多少時間はかかっても、そのほうがお子さまが楽に治療を受けられると考えているからです。

お子さまの治療では、横にベンチが置いてある診療台をよく使います。ご家族の方にはこのベンチに座ってもらって、処置の様子を見守ってもらいます。そうすることで、少しでもお子さまに落ち着いていただけるようにしました。お子さまにとって親身になれる医院を目指しています。

病気にはならないに越したことはないとの考えから、予防に注力したいと思っています。また、それと関連して再生療法にも力を入れていきます。虫歯や歯周病で失われた組織を修復できると、予防の幅を広げることができるからです。

広々としたゆとりある空間になるよう設計しました。例えば、診療チェアの周りも余裕を持たせています。また、待合室は患者さまにリラックスしていただくために天井を高くし、中庭が見える作りにしました。ホテルのロビーをイメージしたので、旅先でのように、のんびりくつろいでいただければと思います。

コミュニケーション能力の高さが自慢です。人と打ち解けるのが得意なものばかりだと思います。私が引き出せなかった患者さまの気持ちを汲み取って、代わりに伝えてくれることもあり、本当に助かっています。

また、当院には歯科技工士もいるのですが、その働きにも目を見張るものがあります。外部の歯科技工所に依頼せずにすむなど、患者さまの時間的・経済的な負担を軽減するにあたって欠かせない人材です。

中学校まではこの近くに通っていたこともあり、島之内は故郷も同然のとても思い入れのある土地です。

また、今通ってくれているお子さまは、私にとっては後輩のようなもので、とても親しみが持てます。昔の同級生の子どもが来てくれることもあり、そんなときは「彼も昔はこんな顔つきだったな」と過ぎた日を思い出しています。この土地で医院を開けたのも何かのご縁でしょうし、地域の方々に私なりの方法で恩返しができたら良いなと思っています。