「入れ歯」を想像するとき、歯並びがきれいで左右対称な形をイメージされると思います。実際、入れ歯作りを学ぶ際も左右対称の入れ歯を作るように習います。しかし、顎(あご)の動きに合った入れ歯を作るとき、形が左右対称であるとは限らないものです。
当院の入れ歯の作製では、まず患者さまの顎の動きの左右差を検査します。噛み合わせなどを考慮しながら入れ歯を作りますが、そこで左右対称に作った場合、顎の動きの左右差と合わずにきちんと噛めなくなってしまう可能性があります。きれいな歯並びは見た目的には優れていますが、それは人間の感覚的なものであって、身体の機能に合っているわけではありません。
当院では個人の顎の特徴を考慮することで、顎にかかる力のバランスを崩さず、しっかりと噛める入れ歯の作製を目指しております。
お子さまの歯並びは、発育・成長の過程で自然にできていきます。その後の人生の中で、左右どちら側の歯を重点的につかって噛んでいたかなどにより、少しずつ変化していきます。
そのため当院で入れ歯を作る際には、その成長過程をなぞるように口腔内に合わせた入れ歯の作製を心がけております。お子さまの歯並びを整えるのも、入れ歯を作るのも「噛める歯にする」という点では大本が同じです。生きていく中でお口をつかって行う食事や呼吸は重要な行為ですので、「子供の歯の治療」も「ご年配の方の入れ歯作り」も、同じ考えをベースに行っています。
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