もり歯科医院

小さい頃はレゴブロックでいろいろ組み立てることが大好きでした。小学生の頃には、ナイフを使って果物の皮を剥くのが上手くなっていたので、手先が器用な子どもだったのだと思います。それもあってか、大学に進学するときには、工学部を受けたんです。

実は若い頃はオーディオマニアで、電子工学をやってみたいと思っていたんです。ですが工学部に合格することができず、1年浪人することになりました。1年真面目に勉強した結果、医学部を受けられるほど学力が上がりまして、工学部を目指していたのですが、医学部受験を進められたんです。
医療の道、というは少なからず当時の私の中にありました。私の祖母は助産師で、母も助産院をやっていたので、子どもの頃から身近に人の命や医療というものがあって、人生においてとても影響を受けていたからです。そしていろいろ考えた末に医療の道を、さらに自分の得意としている手先の器用さを活かせる道として歯学部を選択しました。

2013年に医院を改装しました。改装にあたりこだわったのは、個室のケアルームです。以前からホワイトニングやメンテナンスと、治療を同じ診療室で行うことに違和感があったんです。治療しているとどうしても歯を削るウィーンっていう嫌な音が気になりますし、患者さまにとって落ち着かないのではないかと。だからデンタルケアと治療は、場所を分けようと思い、個室を新設したのです。
個室でゆっくりマッサージを受けながら、お口の中をきれいにする。歯科医院で受けるデンタルケアが、患者さまのリラックスタイムになればいいな、と思っています。
また広めのキッズルームも新たに設けました。火曜日と金曜日の午前中には保育士が来ているので、治療を受けたい親御さまはお子さまを預けて、気兼ねなく診療することができます。

多くの歯科医師は、口の中の環境が全身の環境に大きな影響を与えていると言うことを、意識して治療している、ということですかね。
口は、身体の入り口ですよね。口からお尻の穴まで、ざっくり言うと人間はひとつの管でつながっています。だから、入り口である口が汚れていたら、全部の管が汚れてしまうわけです。口内に悪い菌がたくさんいたら、どんどん身体の中に入っていくのは、当たり前のことなんですよね。
口内をきれいに健康に保つことは、定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことで可能となります。虫歯や歯周病が悪くなってからでないと真剣に治療しない人が多いのですが、健康維持の一歩として、歯科医院に来てもらえる人が増えるとうれしいですね。

将来的には小児歯科の医院を併設したいな、と思っています。大人が治療している横でお子さまの治療を行うのは、お子さまにとってもストレスが多いと思うんです。なんだか怖い音がするし、治療器具も痛そうだし。お子さまがリラックスして治療できるよう、小児歯科も分けられればいいなと思っています。あとは、まだまだこの地域ではインプラント治療に前向きな患者さまは残念ながら多くないと言えます。インプラントがとても意義のある治療であることをたくさんの方に知ってもらえるよう、啓蒙を続けていかなければと思っています。また当院では口元の美容など、お口周りのトータルケアを含めたデンタルエステも行っているので、お口全体がきれいになれる歯医者さんとして知っていただけるよう、アピールしていきたいと思っています。