顎関節症は顎が曲がって、基板がずれることによって起こります。顎の歪みを機械で測定し、ミリ単位で高さや角度を把握したうえで型を作って補綴で歯の高さを調整します。この調整でほとんどの噛み合わせの不具合は補綴、被せ物の調整で改善することが多いです。顎の歪みは痛みを伴います。音がするような方もいますがそのほとんどは補綴を調整することで噛み合わせのより良い状態に戻すことができるのです。
治療前には、患者さまに対して歯や健康のことを、ご説明させていただいておりますが、今後も診療に取り組むために、まずは自分自身が健康の必要があると考えていました。そのため自分自身の健康管理にも十分注意しています。以前は、健康管理のためにマラソンをしていた時期がありましたが、真剣になりすぎてトライアスロンで不整脈になったことがありました。それ以来、負荷の高すぎる運動は控えるようになり、なるべく運動量を抑えて登山やスキーなどを行うようになりました。最近ではロッククライミングを楽しんで健康を維持するように努めています。まずは、自分自身が健康であることにより、患者さまをいつでも受け入れられる環境を整えていければと思っています。
患者さまの中には、これまで歯のことは気にせずにいらした方でも治療を進めていくうちに状態が良くなりますと、しっかりと歯磨きなどをしてもらえるようになります。ご自身でお手入れを進んでしていただけるようになることが治療の第一歩だと考えています。また、治療が完了しても3,4カ月ほどで定期的に検診にきていただく事が大切で、これからもいい状態となった歯を維持していきたいという患者さまの思いが伝わります。定期的にメンテナンスを続けることや、日々の口内ケアにより歯を残すことができるということを、これからもより多くの患者さまに伝えていきたいと考えています。皆さまも健康な歯が残っていれば、有意義なライフスタイルを送ることができるということを忘れないで、健康な歯を維持するための予防の意識を高めていただければと思います。
治療にあたっては患者さまのご理解をいただかなくては治療できません。頼りがいのある歯科医院として思っていただけるように最初にご説明をするようにしています。まずどうしてこの状態になったのか、原因を調べてご説明します。そのような説明を受けたことのない患者さまも多く、驚かれることもありますが、どうしてそのような状態になったのかをわかっていただいた上で治療するべきだと思っているためです。こちらのご説明内容が伝わっていなくて不安になる患者さまもいらっしゃいます。スタッフから、そうしたことを聞いた場合は、不安を解消できる様に説明します。まずは、患者さまと信頼関係を築いて、どのような理由でこの症状になり、こうして治療するということ、そして治療を行う事で、どうなっていくのかということを最初にお伝えするようにしています。