有馬歯科医院

私は患者さんの声にしっかり耳を傾けることを大切にしております。子供であれ、大人であれ、多くの方が歯科医院には怖いというイメージを持っています。 恐怖を感じるのは、きっと痛いんだろうな、というイメージやどのような治療を行なうのか分からない点に集約されているといっても過言ではありません。

だからこそ、患者さんの本当に求めていることを引き出すためには、じっくりお話を聞くことと同時に、痛みや不明な点についてしっかりと説明し、不安な気持ちを和らげていく必要があります。そして当院では、恐怖を払拭できた、理解してくれたから、といって拙速に治療に進むことはありません。

一通り説明が終わった後は、患者さんの判断を待つことになります。決して判断を急かしたり、こちらから治療方針を押し付けたりすることはありません。 判断のための情報を過不足無く提供し、患者さんご自身の選択をじっくり待つ。このような患者さんに寄り添った対応が心がけるべきことだと思っています。

お子さまの治療に臨む際は、まず女性のスタッフの方に対応してもらうようにしています。お子さまは大人以上に歯の治療に対して恐怖を抱きがちです。 そのため湧き上がる恐怖を抑えるためには、女性目線での優しさが必要なんだと思っています。子供といつも一緒にいるのは、だいたい女性であるお母さんだったりしますからね。

お子さまが抱く歯の治療に対する恐怖をできる限り払拭し、どこが痛いのか、何が怖いのかを引き出してから、次に進むことになりますが、泣き止まないお子さまはずっと泣き続ける場合もあります。 それは痛さなのか、はたまたやっぱりその場の雰囲気や歯科医師である私の見た目が怖いのか。理由はさまざまだと思いますが、泣き続ける子供を無理に治療することはありません。

場合によっては、治療せず帰宅していただく場合もあります。治療を無理強いして、歯科医院が怖いところであるというイメージが定着してしまうと、歯医者嫌いになってしまう可能性は高くなってしまいますからね。 そうなると、大人になっても歯がかなり悪くなってからしか歯科医院に行かなくなるなど、子供たちの将来に悪影響が出てしまいます。お子さまの治療も大人同様に、怖さで声が震えていてもしっかり耳を傾け、怖くないよと説明したうえで治療に進む、そんな一連の流れを大切にしています。

昨今は、インターネットなので歯科治療に関する治療情報もたくさん流れているためか、来院された患者さんの多くが豊富な情報をお持ちだったりします。 しかしネットの情報だけを信じて、自由治療に誤解を持たれている患者さんがいらっしゃることもまた事実です。

たとえば、被せ物でも料金の差は素材だけの違いによる、などですね。もちろん、素材も料金差に関係してはいるのですが、素材によって治療に必要な技術が異なれば、生体に対する優しさも変わってくるものです。 高い治療には高いなりの理由があり、なぜ高いのかを知ることで、自由治療のメリットがはっきりと見えてくることになります。

なかには自由治療をすると決めて来院される方もいらっしゃいますが、そういった方にも改めて自由治療のメリットやデメリットを説明し、場合によっては保険治療でまかなえる可能性があれば、そのこともはっきりとお伝えするようにしています。 先程のご質問への回答と重複するかもしれませんが、自由治療に関しても、患者さんの声にしっかり耳を傾け、こちらから判断材料を余すこと無く提供し、最後は患者さんご自身の判断を待つ、という一連の流れは同じだといえるのではないでしょうか。

勤務していた時に比べて治療のやり方等、自由に出来ることは増えましたが、
歯科治療に対しての考えは基本的には変わっていません。ただ、この地に開業してから地域の人に愛される歯科医院にしたいという気持ちはあります。

仕事以外でも地域の行事ごとに参加する機会もありますので、そういうことも通して地域の一員として出来ることはないかと考えています。

勤務医時代と比べてると、地域に貢献したいという意識の違いはあります。

当院は開業から15年以上、この地で診療を行っております。開業時に掲げたモットーは、「地域の皆さまに愛される歯科医院にする」ということ。地域の行事にできるだけ参加し、地域の皆さまと交流を図っているのも、その思いが根底にあるからだといえます 。今後も、ただひたすらに、いち歯科医師として地域の発展に微力ながら貢献していきたいと思っています。

当院は、入りやすい、相談しやすい、話を聞いてくれる、そんな頼りになる歯科医院を目指しています。歯にまつわる悩みがあれば、気兼ねなくお越しください。 できればあまり足を運びたくない場所だとは思いますが、皆さまとお会いできる日をスタッフ一同楽しみにしています。