治療内容｜日浅歯科医院

当院では、全ての歯科医療の診療や工程に対して、「基本を忠実に行うこと」をもっとも大切にしております。歯科医院で行う診療において、予防歯科ももちろん重要ですが、まずはご来院いただく患者さまの虫歯の治療が重要です。虫歯治療における処理に関して、当たり前のことを当たりまえに行う、ということが大切だと考えております。

例えば、虫歯を削った後に行う詰め物や被せ物等の処理（光重合レジン修復）や、インレー、オンレー、クラウンによる修復においては、除去しなければいけないところを除去し、残さなければいけないところを残すという基本を大切にしています。
また、印象を採取するにあたっては歯科技工士との連携が重要となります。それらを丁寧に行うことで患者さまに合う技工物ができ、さらに基本に忠実な装着作業を行うことで精度を高めることができると考えています。
根管治療においては、まず歯髄を取る取らないの判断、しっかり根尖まで拡大して根管充填を行う、そしてクラウンブリッジによる少数歯欠損の治療、また多数歯欠損に対する可撤式の義歯による治療、またやむおえず抜歯しなければいけなくなった場合の外科処置など歯科のベーシックな治療が大切だと考えております。

歯科医療において、こういった基本的な工程を基礎にのっとって忠実かつ丁寧に行うことで、治療した部分の長期保存や健康維持につながります。

歯周病はお口のなかに存在する歯周病菌によって引き起こされる感染症です。初期段階においては目立った自覚症状はありませんが、症状が重症化すると歯を支えている歯槽骨が溶かされ、やがて支えを失った歯が抜け落ちてしまいます。中高年世代の方が歯を失ってしまう原因のなかでもとくに多いのがこの歯周病です。歯周病の診断は歯と歯茎の境目の歯周ポケットの深さを測ることで行います。歯周組織が健康な方の歯周ポケットの深さは1～2mm程度ですが、歯周病の症状が進んで中程度の歯肉炎が見られる方の歯周ポケットの深さは3～5mmになります。さらに重症化した歯周病の方の歯周ポケットの深さは6mm以上に達します。中程度の歯周病の治療はお口のクリーニングと歯の表面に付着した歯石を取り除くスケーリングによって行います。また、患者さまにもご家庭で正しいブラッシングを行っていただけるようあわせてブラッシング指導も行ってまいります。クリーニングやスケーリングによって歯周環境を改善することができますが、症状が改善した後もしっかりとお口のケアに取り組んで歯周病の再発を防ぐことが大切です。ご家庭におけるセルフケアにくわえて歯科医院で定期的にお口のメンテナンスを受けることで歯周病を予防することができます。1本でも多くの歯を残してしっかり噛める状態を長く保つことを目指して歯科医院のメンテナンスを活用していただきたいと思います。

毎日のお口のケアの際には、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスなどのケア用品を使用することでお口の汚れを取り除きやすくなります。当院では歯間ブラシやフロスの使用方法についても患者さまにお伝えしております。歯と歯の隙間とのサイズが合っていない歯間ブラシは歯や歯肉を傷付けてしまう場合があるため、患者さまに合ったサイズの歯間ブラシをお使いいただきたいと思います。とくに若い世代の方は歯と歯の隙間が狭いため、歯間ブラシよりもフロスの使用が望ましいケースがほとんどです。お口に合ったケア用品で予防に取り組んでいただきたいと思います。

顎の骨の発達が十分に進んでいないお子さまは顎が狭い状態であるため、顎の骨の上に並びきれない歯が前後に倒れて歯並びに乱れが生じます。したがって小さなお子さまの矯正治療は1本1本の歯の並び方だけに介入するのではなく、顎の骨を拡げることによって歯が並ぶスペースを取ったうえで歯並びの改善を目指します。お子さまの歯並びの状態に不安を感じている親御さまから矯正治療（※）の開始時期についてご質問をいただくことが多くなっております。また、矯正治療を行うにあたって抜歯を行う必要があるのかどうかといったことも親御さまから大きな関心が寄せられるポイントです。当院では抜歯を伴わない矯正治療を目指しておりますが、治療の開始が遅いほど抜歯の必要性が高まるため、できるかぎり早めに矯正治療を開始していただくようご案内しております。6～7歳までに矯正治療を始め、中学生になったころに仕上げの治療を行うことで歯並びをきれいに整えやすくなります。お子さまに矯正治療をお考えの方は当院まで一度ご相談いただきたいと思います。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

小児矯正（※）の治療はお子さまの歯並びを心配する親御さまのお気持ちによって開始されるケースがほとんどで、お子さまが自発的に矯正治療を望むことはまれです。そのため矯正治療を受けることに対してお子さまの心の準備が十分にできていないことも珍しくありません。そのような場合には全顎にわたる矯正治療ではなく、部分的に矯正治療を開始することができます。その場合は、部分的な矯正治療にお子さまが十分に慣れてからお口全体にわたる矯正治療に移行いたします。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

セラミックなどの素材を使って歯の色や形状に強くこだわった治療を行うことができますが、とくに歯の形状は歯の機能性に大きな影響を及ぼすため、美しさと機能性の両方を損なうことがないように治療の内容を検討することが大切です。当院では患者さまに医学的な根拠に基づいて歯の形状をご提案しながら、美しさと高い機能性を兼ね備えた治療を目指してまいります。また、保険診療において銀歯を使用して治療を行う場合にも形状にしっかりこだわることで治療歯がより長持ちするようにしております。

歯を失ってしまった場合には入れ歯治療を行って歯の噛む機能を取り戻すことができます。入れ歯はしっかり噛める状態を取り戻すことを目指した治療方法ですが、しっかり噛めない入れ歯にお困りの方は多く、違和感や痛みに不満をお持ちの方も少なくありません。お口によく馴染む使い心地の良い入れ歯の多くは、噛み合わせが合っています。当院では噛み合わせにこだわって入れ歯を設計することでしっかり噛める入れ歯治療を行ってまいります。保険診療による入れ歯治療の場合も噛み合わせを十分に考慮しながら、できるかぎり快適な入れ歯を目指してまいります。

当院は患者さまにリラックスしてお越しいただけるアットホームな雰囲気のなかで診療を行っております。どのようなことでも気軽に相談していただけるよう明るく患者さまに接するように心がけておりますので、お口の悩みや治療について不安に感じることはご遠慮なくお伝えいただきたいと思います。院内にはオルゴールの音色のBGMを流しております。診療前の緊張しがちな気持ちをリラックスさせてゆったりと治療に取り組んでいただければと思います。