よしはら歯科医院

保存治療とは、できるだけ歯を抜かずに治療・予防することです。患者さまの大切な歯を維持することはもちろん、しっかりと機能させることを目的とした分野です。

ただ、ぐらぐらになった歯を無理に残すことは、健康な口内にとってデメリットになる場合もあります。そのため私はお口のバランスや患者さまのライフスタイル、将来のことまで考慮した「包括的治療」を心がけています。

また当院の診療方針は「セルフケアが容易なお口の環境に整えること」です。ケアしやすい口内環境を作り、セルフケアでは足りない部分を私たちが補うというスタンスで日々診療にあたっています。

定期的なクリーニングと毎日のセルフケアで、健康な口内環境を維持することが目標です。お口の中にある歯石に細菌が繁殖することで、虫歯や歯周病になります。そのため当院は歯石取りを治療の一つとして位置づけ、歯科衛生士が中心となってクリーニングを行っています。1回の治療に45分ほどかけ、お口の中を隅々まで確認して歯石を除去していきます。

またセルフケア方法や、普段の生活で気をつけていただきたいことをアドバイスしています。良い状態を維持するために、3～4カ月に1回のペースで通院することを心がけるようにしましょう。

5年後、10年後も健康な口内環境を維持できるような治療プランを作ることです。患者さまがしっかりとセルフケアができ、歳を重ねても健康な歯で食事を楽しめる、そのようなサポートをすることが目標です。

また、インフォームド・コンセントも重視しています。要点を絞って分かりやすくご説明し、患者さまの意思を尊重して治療計画を立てています。

私は訪問歯科診療に長く携わってきましたが、その時にお口全体のバランスと将来まで見据えた治療方法を考える習慣が身につきました。そこで得たものを活かし、将来の状態まで考慮した治療を行うことを大切にしています。

長らく車椅子で生活していた方を担当していたのですが、最初はなかなか受け入れてもらえず、治療がうまく行えませんでした。しかし、何度も訪問を重ねていくうちに私のことを受け入れてくれて、治療ができたことが印象に残っています。

訪問歯科診療に携われたことで、将来まで見据えた治療を提供することの大切さを学べたので貴重な時間でした。

入れ歯の重要性に気付くきっかけになったのは、認知症を患われている方が入居している施設を担当した時です。

インプラント（※）を入れている方がいらっしゃったのですが、不具合が生じて痛みが出てくると暴れてしまうことがありました。一方、長く入れ歯を使用されている方の場合は、治療をスムーズに行うことができました。

そのようなことがきっかけとなり、入れ歯治療について見直し始めました。そして患者さまの生活をお守りできるよう、安定した入れ歯を作り、残っている歯を長持ちさせるという考えを持つようになりました。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

介護保険制度が導入された当初は、保険の適用範囲や条件などについて、詳しく理解している方がほとんどいらっしゃいませんでした。ちょうどその頃に、私は訪問歯科診療に携わっていたので、患者さまはもちろん、スタッフのためにも役立つのではないかと思い、資格を取りました。

今でも、介護保険が適用される歯科治療について相談を受けることがあります。アドバイスできることもあると思いますので、気になっていることがあればぜひご相談ください。

休日は家族と過ごしています。運転が好きなので、家族全員でドライブ旅行によく行きますね。

また子どもが3人いるのですが、それぞれ性格が違います。当院にお越しになるお子さまを見ていても一人ひとりの性格や習慣が異なるので、歯みがき指導一つとっても一辺倒ではいけないと感じます。家族と過ごす中で実感したことを日々の診療に活かしていければと思っています。

しっかりセルフケアができる口内環境作りを継続していきたいと思っています。何かの事情で歯科医院を変える必要がある場合でも、健康なお口の環境を維持しやすくなるからです。

ケアの方法がよく分からないという時は、ぜひ当院にお越しください。当院では、患者さま一人ひとりのお口の環境に合わせたブラッシング指導や、ていねいなクリーニングを行っています。

よりよい毎日を送るためには、「噛める歯」を残すことが大切です。そのサポートをいたしますので、何でもご相談ください。