治療内容｜小田歯科医院（豊中市）

通院されている患者さまには、次の診察日の1カ月以内の予約でしたら、診察が終わった後に受付で予約を入れていただいています。患者さまそれぞれの症状や、口腔内の環境は違いますので、診察の予約の間隔も患者さまにより、1週間後や、1カ月以上の時もございます。リコール期間は患者さまごとに変わり長い方で半年間、短い方ですと2、3カ月の方もおり、2カ月～6カ月間隔があいている患者さまには、こちらからハガキでお知らせをさせていただいております。ハガキを見て、当院を思いだしていただき、しばらく来院していなかったと気付いていただくだけでも良いという思いがあります。

私の歯科医師としての基本姿勢は、削らない抜かないこと、可能な限り天然な歯は残したいという思いがあり、歯を保存するということを心がけて、治療をしています。ただ、緊急性があり、非常に強い痛みが伴う場合ですと、かなり神経の近くまで近づいている状況（専門的には軟化象牙質といいます）にありますので、悪いところを取り除かなくてはいけなくなります。その場合でも、なるべくタービン（ドリル）を使わずに、手動で削る方法を選択しています。時間はかかりますが、手動で削りますと歯を残すこともでき、銀歯の補綴も必要なくなるケースがあります。

歯周病の悪化による歯の喪失を防ぐため、当院では患者さまにお口の現状をしっかりと自覚していただくことを重視しています。

歯周病は重篤化しない限りは、痛みなどの症状が出にくい病気です。「特に痛みはないが歯茎が腫れている」「歯を磨くと出血する」というのが、症状が悪化してきているサインになります。その状態で放置すると抜歯に至ることを、患者さまに把握してもらった上で、当院のコンセプトである「天然歯を長く残すための治療」を行うか否かを決めていただいています。

当院では重篤化した歯周病を残すための、外科的な処置を行える準備をしております。患者さまと話し合い、ご要望に応じて処置をいたしますので、重度の歯周病にお悩みの方は、一度ご相談ください。

お子さまの歯を虫歯から守るために大切なのは、歯科医院で予防や治療処置を受けることに併せて、親御さまにご協力いただくことです。幼いお子さまだけでお口のケアはできませんし、何かあった際に自分で歯科医院へ訪れることも不可能です。そのため、親御さまがお口に関する知識を持つことが重要なのです。

当院では、親御さまにお口の健康に関するアドバイスをすることで、お子さまの口内にトラブルがあった際に、すぐに当院へお連れいただけるようにしています。

診療の際は、お子さまが自ら診療台に座ってお口を開けるようになるまでは触らず、必要なケースのみ応急処置を行います。お時間がかかる場合もありますが、お子さまが歯科医院嫌いにならないために必要なことであると、親御さまにもご理解をいただければ幸いです。

歯を失った場合の治療法として入れ歯がありますが、当院でも入れ歯のさまざまな部材をご用意して、患者さまのご要望に添えるように努めています。ですが、初めて入れ歯が必要になった患者さまには、レジン床から始めていただいています。レジン床は多く利用されている部材であり、保険適用のため廉価な義歯ですので、入れ歯がどのようなものかを患者さまに知っていただき、慣れていただくためには良い素材だと考えています。レジン床を使用することでメリット、デメリットも生じます。しっかりご理解いただくことで、他の素材のメリット、デメリットの説明もわかりやすくなると考えます。

過去に歯科治療を受けた状態を放置したことで、経年やお口の癖などで環境が変化し、噛み合わせが崩れてしまっている患者さまが時々いらっしゃいます。当院ではこの噛み合わせの調整にも対応しています。お口全体を見て、バランスを整えていきます。

噛み合わせの調整をする際には、可能な限り歯を削らないことを心がけています。長年バランスが崩れていた部分が急に変わると、新しいトラブルのもとになるおそれがあるからです。まずは顎の筋肉のバランスを見て、位置を調整し、自然な形で噛み合わせの改善を目指します。

上記の方法で改善が見込めない場合には、かぶせ物の形を整えるなど、患者さまに負担の少ない方法での調節に切り替えます。