医療法人かんの歯科クリニック

歯の根っこの治療である根管治療です。もともと根管治療は、治療の中でも大の苦手なものの1つでした。他の分野に関してはある程度自分の技術に自信がありましたが、根管治療だけは本当に話にならないレベルで、失敗が続いてしまい、これではいけないと感じ、根管治療の専門的知識を持った先生の歯科医院へ再就職したことが始まりです。
その歯科医院は主に根管治療をしていましたので、毎日様々な症例に触れ、周りの先生方に朝から晩まで鍛えていただきました。その甲斐あって、根管治療ができる歯科医院を開業するまでに成長することができ、当時の先生方には感謝しかありません。

私は、歯科医院をブルーな気持ちで通う場所から明るく通える場所に変えたいと思っています。実際、当院は患者さまの明るいお声に満ちています。このように明るい雰囲気が保てているのはスタッフの力が大きく影響しています。
患者さまを第一に思うことは当然です。私は、その患者さまを大切に思ってくれるスタッフを大事にしたいと思っています。患者さまが楽しんで通ってくれる歯科医院であると同時に、良きパートナーであるスタッフにも楽しんで患者さまと接してもらえるような基盤を作ることこそが、私の仕事だと思っています。
もちろん、歯科医院が苦手になる主な原因である治療時の痛みを抑えることにも注力していますが、当院の原動力であるスタッフが生き生きと働ける歯科医院にしたいということを心掛け、日々努力しています。

まず、私からの指示がなくても自主的に動いてくれる点です。
各々が何をすべきか、どのように動くべきかを考えてくれています。そのようなスタッフだからこそ、院内のある程度のことは不安なく任せられます。この医院をよくするための提案もしてくれますし、新規スタッフの採用なども引き受けてくれます。
それくらい、スタッフと私の間にはゆるぎない信頼関係が構築されているということです。こうして私が取材を受けている間も、診療が滞りなく行われていることが証拠ではないでしょうか。このようなスタッフとともに仕事ができることが何より嬉しいです。

この地域はその昔深江村と呼ばれ、お伊勢参りをする際の宿場町として栄えた場所だそうで、そのような歴史深いところが好きです。
現在は見てのとおり下町風情がある地域ですが、少し行くとものづくりが有名な地域もあります。そのような地域性もあるかと思いますが、ここにお住まいの方々の結束力は素晴らしいものがあります。最近は再開発が進み新しいマンションも建ち始めて若い世代の方々も多く見られるようになりましたが、参拝者を受け入れてきた歴史があるからか、古くからお住まいの方のどのような方でも受け入れてくれる懐の深さを感じています。
私もまた、受け入れていただいた一人になります。歯科治療に関しても自由診療を選択される患者さまも多く、私としてもさまざまな症例を診ることができて歯科医師冥利に尽きます。

最近は、新しい技術や知識の習得のために勉強していることが多いです。
私は、この歯科医師という仕事が大好きで、この仕事に就くことができて本当に幸せに感じています。患者さまのためにできることを考えると、休日の勉強もまったく苦になりません。ですが、私も3人のかわいい子供の父親ですので休暇が取れたらできる限り家族と一緒に過ごすようにしています。家族と観劇をして腹の底から笑ったり、野球観戦をして子供と一緒に応援をしたり、家族と一緒の時間を楽しんでいます。

日進月歩している歯科業界の技術や知識を習得しているかという点です。
10年前にスタンダードだった技術も今ではそうでないことの方が多いのが歯科業界です。常に頭をフラットにして、どんな知識でも貪欲に吸収するような姿勢を持った歯科医師に出会って欲しいと思います。日々研鑚を積み知識をつけているからこそ、患者さまに対してもしっかりした説明をすることができます。
私自身、勤務医をしていたときとこの歯科医院を開業したばかりのとき、経験を重ねて日々の学びから知識を吸収してきた現在では、同じ症例に対しても患者さまに説明する内容がまったく違います。患者さまには常に新しい「今」の情報をお伝えしたいと思っていますので、知識を吸収し続けることを怠らずにいたいです。

常に先を見据えて治療をしていくことが大事だと思います。10年後にはこのような治療ができるようになっているということを予測し、きたるべきそのときに向けて情報を集め、技術を習得するようにしています。
ある特定の治療だけにとらわれず、どの分野の治療においても新しくて質が良く、患者さまのためになる治療を行うことを目指しています。
また、ここまで私を大きく育ててくれた歯科業界に対して恩返しの意味も込めて、後進の育成にも力を入れています。