治療内容｜きらら歯科クリニック

歯周病の原因は、歯に付着するプラーク(歯垢)です。プラークとは、粘り気のある汚れで、たくさんの細菌でできています。歯周病はこの細菌によって歯茎に炎症を起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことです。結果的に歯を失う原因となります。粘着性や糖度の高い食べ物は、細菌の活動を助ける原因となります。お口の中は、身体の中でも微生物や細菌などが多く存在している場所です。歯周病は、歯周病菌と身体の抵抗力（免疫力）のバランスが崩れた時に進行します。ですから抵抗力が落ちた高齢者の方に多い病気です。
糖尿病と関連性があり、糖尿病が歯周病を悪化させるとも、歯周病が糖尿病を悪化させるとも言われています。痛みのないうちに進行するところが恐ろしい歯周病ですが、処置を行っていればコントロール可能な病気でもあります。

歯周病治療は歯石の除去と歯ブラシ指導がメインです。全員ではありませんが、進行具合に応じて必要な場合はレーザーを使うこともあります。レーザーで歯石を飛ばして歯と歯茎から離し、そのあと掻き出します。歯石がついている量というよりも、ついている場所によりレーザー治療を行います。一連の治療が終わった後は、床屋さんや美容院に行く感覚で、3か月に1度ほど定期的に検診とクリーニングにお越しいただいています。歯磨き指導は歯科衛生士が担当しています。歯周病の患者様やその予備軍の方が多いので、気をつけなければいけないと思った方は定期的に歯科医院でチェックを受けられることをおすすめします。おうちでの歯磨きももちろん大切ですが、どうしても歯磨きでは届かない場所があります。若い方はまだしも、ある程度年齢を重ねられた方や歯茎が下がっている方は特に気をつけなければいけません。患者様には洗車に例えてお話ししています。洗車機に何度通してもタイヤの裏側などはきれいになりません。それと同じように、自分で磨き切れない場所を手作業で歯科衛生士がお掃除しているのです。

治療後は定期的なメンテナンスのためにSPTをおすすめしています。SPT(Supportive Periodontal Therapy)とは、おうちでのブラッシングに合わせて、歯科医院で歯垢(プラーク)や歯石の除去や噛み合わせの調整などを行うことです。歯科医師と患者さまが一緒になって歯周病などを予防し、お口の健康を維持していきます。SPTは保険が適用されます。定期検診の頻度は患者さまにより異なりますので、おハガキなどでリマインドさせていただいております。

虫歯の進行度合いによっては削らない訳にはいきませんが、できるだけ歯を削る量を少なくするようにしています。昨今の歯科医療はできるだけ歯を抜かない・削らないというミニマルインターベンションという治療が主流になってきています。当院もそうした考えに基づいて治療を行っています。歯は一度削って治療をしますと、治療を重ねるたびに詰め物が大きくなってしまいます。ですから早期発見のために初期段階での少しの違和感も見逃さないよう、患者さまに呼びかけています。

当院では、部分入れ歯から総入れ歯まで対応しています。なるべく入れ歯という事がわかりにくいものや、「ひっかける部分が前歯に来ないようにしてほしい」などのご要望にも対応しています。女性の方などで、明らかに見えるところに銀歯が来てしまう場合などには、それで大丈夫かどうか確認させていただいています。当院では歯科技工士がいますので、入れ歯が壊れた際、なるべく早く修理や対応が可能です。入れ歯は掃除を怠ると細菌が繁殖しやすく、口腔カンジダ症などを引き起こすことがあります。毎日きちんと義歯用のブラシなどで、きれいに洗うことが大切です。顎の骨は、歯を失うとだんだん減っていく傾向があります。義歯がゆるくなった、ガタついたと感じる前から、定期的に歯科医院で検診を受けることをお勧めします。

皆さまにとって快適な歯科医院であるため、清潔感と入りやすいエントランスの雰囲気にも気を遣っています。院内のレイアウトにもこだわり、プライバシー保護のため診察は個室で行い、患者さま同士が診察室内で顔を合わせない造りになっています。また診察室内にはベビーカーをご用意し、トイレ内にはベビーベッドもございます。チャイルドコーナーには絵本やおもちゃ、ビデオをそろえていますので、お子様連れのお母様にもお気兼ねなくご来院いただけます。滅菌処理にも力を入れて、タービン等器具の滅菌消毒も力を入れております。