毛呂歯科医院

土曜日の診療は、もともと以前から行っていました。この町は、平日仕事の方も多いので、そのような方々が治療に来られるようにと始めました。また、日曜日は矯正を行っています。お子さまの矯正は、親御さまと一緒に相談しますので、日曜日に実施し来院しやすい環境を整えています。

若い頃の話になりますが、ある治療法を強く要望されている患者さまがいらっしゃいました。私としては歯科医師としての立場から別の方法がより合っていると考えていたため、それについて熱心にご説明しました。しかし、患者さまには「それでも自分はこうしたいんだ」という強い希望があり、最終的には患者さまのご要望を受け入れました。この時、「いくら医学的により良かろうが、患者さまにとって良い治療とは限らない」ということを強く認識できました。
治療は歯科医師が1人で行うものではありません。患者さまと歯科医師と2人で築き上げていくものです。もちろん必要不可欠な治療はありますが、そこさえ押さえていれば、患者さまのご要望とすり合わせながら治療方法を構築していくことが大切だと考えるようになりました。
私にとってこれは、治療に対しての考え方が変わった出来事であり、今の診療スタイルにも大きく影響していることで強く印象に残っています。

「最初の治療から最後まで責任を持って診療する」という点にこだわっています。
訪問診療は、当院で治療を行った患者さまが通院できない状態になっても「最後まで診療したい」と思い始めました。初診で出会ったその日から、長い間お付き合いさせていただきたいと考えております。

週に3回、勉強会やミーティングの機会を設けています。アシスタント用の勉強会、歯科衛生士用の勉強会、全体ミーティングを30分ずつ行っています。
それぞれの役割において必要な知識や技術についての勉強と、全体ミーティングにおいては、医院全体として注意しなければならないことや歯科医師の仕事内容についてなど詳しく説明します。歯科医師が何を求めているか、その治療器具を使用する目的は何か、などについて細かく説明することで理解が深まり、業務効率も良くなります。また、患者さまから質問がくることも多いですが、それに対してもわかりやすく回答できるようになり、どんどん仕事が面白くなると思います。

横のつながりを大切にしている町だと思います。今は地元の方だけではなく、新しい方も増えてきて、さまざまな年齢層の方が住んでいます。どこか懐かしい温かい部分が残りつつ、若いご夫婦や小さなお子さまも多く、バランスのとれた住みやすい町でもあります。

私は東京で勤務医をしていました。私の姉は横浜で開業していますが、もともとはその姉にこの地の情報が入りました。私は姉からの声かけがきっかけで見に行くことになり「じゃあ、開業してみようか」という軽い気持ちで開業したという経緯です。この地にゆかりはありませんでしたが、開業当初より地域の皆さまに支えられ、今の「毛呂歯科医院」があります。皆さまとのご縁に心より感謝しております。

技術はどんどん発展しましたが、基本的なコンセプトは変わっていません。そのような意味では「診療」は変わっていないと考えます。
基本的なコンセプトとは『「人間対人間」の関係を大切にしていく』ということです。これは、これから先も変わりません。
今後も患者さまのご要望に対応するためにさまざまな技術を取り入れ、しかし基本的なコンセプトである人間関係の部分は変えず、信頼関係を築いていきたいと考えております。

自宅でくつろいでいる時です。軽くお酒を飲みながら映画鑑賞をしたり、好きな音楽を聴いたりしている時はリラックスできます。

患者さまに治療を通して喜んでいただけることが日々のうれしいことです。他にも幼少期から来院してくれている患者さまが、大学生になっても元気で明るく来院してくれることもうれしく思います。また、しばらく足が遠のいていた患者さまに対しても、「入れ歯の調子が良くて問題なく食事ができているんだな」とうれしく思いますし、来院してくださったらその時は、信頼関係が築けているとうれしい気持ちになります。診療とは関係ありませんが、気持ちよく晴れていることもうれしいですし、「うれしい」「ありがたい」という気持ちは日々たくさんあります。

その歯科医院に行ったことがある人から情報や感想を聞くことです。今はインターネットからも多くの情報を入手できる時代ですが、年齢層や求めていることも一人ひとり違いますから、それだけで判断するよりは、実際に行ったことがある人の「生身の口コミ」が情報として有益だと思います。
例えば、お子さまの治療を検討している時は、同じ母親である友達に相談し「あそこの病院がいいんじゃない？」と教えてもらい、そこで出てきた医院を自分なりにリサーチする、という方法をおすすめします。近所や周囲の友達で、自分と近い感覚や状況の人からの「生身の口コミ」を参考に、総合的に判断することがポイントになると思います。