南湖歯科クリニック

口臭のお悩みでいらっしゃった患者さまが、治療を受けて晴れやかなお顔になられるのを見ると、やりがいを実感しますね。

口臭でお悩みの患者さまの中には、気に病むあまり学校を辞めてしまったり仕事に行けなくなったりと、人生そのものが悪い方向に向いてしまう方もいらっしゃいます。そのため口臭治療では、多少精神的な面も含めてお話を進めます。じっくり時間をかけますのでカウンセリングのような要素があると思います。原因を見つけて改善策をご説明すると、希望を持たれた様子がはっきりとお顔に表れますね。

大変なのは、歯の治療の中で思いもよらない方向へ進むことがまれにあり、修正するためにあらゆる手だてを尽くす時です。大学などでは基本的な治療法を教わりますが、症状は人によってさまざまですので、教科書通りにいかないこともたくさんあります。

近年ではレーザー治療などを取り入れ、ブラッシングの仕方も新しくご提案しています。歯周病や歯肉炎の方には「つまようじ法」という磨き方をご紹介するのですが、この方法を実践していただくとかなり状態が良くなってきますね。それに加えて「術者磨き」も実施しています。普段使っている歯ブラシをご持参いただき、歯科医療者が患者さまのお口をブラッシングするのです。このようにいろいろ工夫をして虫歯・歯周病の予防につなげています。

例えば歯だけを治療するために来院された方でも、食生活を含め普段の習慣から問題がある場合が少なくありません。最近では特に食生活の乱れがひどいように感じますね。パン・牛乳、パン・コーヒーだけの繰り返しだったり、毎日コンビニ弁当だったりと、栄養に関心がないように思えます。きっとこれが現状なのでしょう。当クリニックでは口臭治療は全身の問題にも関わると捉え、体調管理のために生活習慣も改善することを意識していただいています。

いびき治療もQOL向上のための取り組みです。いびきの中には睡眠中に呼吸が数十秒も止まる睡眠時無呼吸症候群もあり、日中に突然睡魔に襲われる方や、慢性的なだるさを抱える方もいらっしゃいます。いびき治療では、口呼吸から鼻呼吸へ戻すために、舌や口の周りの筋肉トレーニングをして改善を目指します。最初は慣れないかもしれませんが、ゆっくり根気よく継続することが大切です。

原動力があるとすれば、それは好奇心ではないでしょうか。歯科治療は、基本だと思われていた技術が時代とともにどんどん変わっていきます。

例えば、虫歯の治療で神経を取ったあと、上からかぶせる前にメタルコアという金属の土台を入れます。メタルコアは今まで保険適用で幅広く使用されていましたが、これを長い間使っていると、さびて歯が割れる原因になることがあるのです。しかしグラスファイバーという、歯質に似た曲がり強さを持つ土台を使うと、歯を失うリスクを減らせます。現在ではこれも保険適用になりました。

そうした情報を日々キャッチし、患者さまのために新しい技術を吸収しています。

南湖歯科クリニックの南湖はここの地名ですが、湖にちなんで何かかわいいキャラクターがないかと思い、アヒルにしました。

余談ですが、この辺りは空気が澄んでおり、明治時代から第二次世界大戦の終戦後まで「南湖院」というサナトリウム（結核療養所）があったことで知られています。国木田独歩が療養生活を送ったことで広がったそうです。

気候がいいことですかね。比較的一年を通じて温暖ですし、夏も風がけっこう吹いていて涼しいです。

私が大学に入学する頃にこちらに来ましたが、あの頃は海岸まで空き地がたくさんあって、海からの風が吹きぬけて気持ち良かったことをよく覚えています。今は再開発が進み、建物が込み入ってきていますね。

新しいお店ができては消えていくという移り変わりはあるものの、街全体の雰囲気は落ち着いていると思います。

本当に改善できるのだろうかと半信半疑の方も、お悩みがあるなら思い切って足を運んでみてください。

自分で自分の臭いが分かる方はあまりいません。誰かに指摘されて落ち込んだり、他人のリアクションやしぐさから気になるようになったりと、何らかのきっかけからご自身を追い込んでしまう方が多いです。そんなあいまいな不安要素でモヤモヤとするくらいなら、いっそ治療してみることをご提案します。

質問がありましたらお答えしますので、遠慮なくお問い合わせください。