治療内容｜稲葉歯科医院

初診の際は基本的な診査を行い、口腔内写真とレントゲン撮影の画像をもとに、口腔内のどこが悪く、どこが悪くないのかを患者さまと共に確認します。その後、患者さまがどの程度まで治療していきたいのかをお聞きし、治療プランをご提案します。
しかし、そこで避けるべきは歯科医師が一方的に、患者さまに選択肢を与えることもせず、治療方法を押し付けることです。そうなってしまえば、患者さまの希望は反映されません。これでは納得のいく治療が受けられないばかりか、歯科医師への不信感が増すばかりです。
当院では、治療プランや内容をご説明する場合、治療することのメリットばかりではなく、デメリットも正直にお話します。患者さまにはご自身で納得できる治療方法を選んでいただきたいと考えています。
患者さまと密着したコミュニケーションが良い治療の第一歩です。

ただし、痛みがひどくて来院される方や急患の方には痛みやトラブルを取り除くことを優先いたしますので、お気軽にご相談ください。

当院では、歯科衛生士が虫歯や歯周病を予防するためのブラッシング指導をいたします。
歯磨きは、我流のままでは歯の汚れを完璧に落とすことはできません。
そこで患者さまには、ご自宅でご自身で思う歯磨きをしてもらった後、歯磨き道具を持参して来院してもらいます。
当院の歯科衛生士がお口のなかで汚れが目立つ箇所を確認し、患者さまがブラッシングをする際の課題や癖をご指摘し、歯磨きの改善に努めていただきます。
虫歯や歯周病の予防の観点からすれば、ブラッシングは大事な治療行為のひとつです。ぜひ、当院で今までのブラッシングよりさらに良い方法を学んでください。

下顎はものを噛む際、上下左右に動かせます。しかし、歯列の状態が悪く、歯同士がぶつかり顎がうまく動かせなければ、顎に無理な規制がかかってしまいます。当院ではこれを解消し、思い描いた顎の位置へと改善していきます。
顎のポジションが悪いと、起床時に口が開かないということもあります。また、顎の疲れから喉がつまって息苦しくなることもありえます。
当院では患者さまの歯型を取って作製した、プラスティック製のマウスピース状のスプリントを使用した治療をします。これを使うことで、噛んだ際の力がすべての歯に均等にかかるようになります。
これによって、顎関節へ強くかかる偏った力を防ぐことができ、徐々に関節内部の構造も改善され、下顎の位置も安定します。顎の位置を改善することで、無理のない咀嚼ができるようになります。

当院では口腔環境が機能的に働くように整えてから、見た目にも美しい歯を目指した治療を行います。
歯がいくら美しくても、正常に機能していなければ意味がありません。
歯茎が下がり歯間が開いて、黒い三角形に見えるブラックトライアングルなどは見た目の面の邪魔をします。これには治療を行い、場合によっては手術が必要な治療も、できるだけ痛みや出血などを少なくする低侵襲の治療に置き換えていきます。
こうした治療を行えば、歯の美しさと機能性を同時に取り戻すことができます。
当院は、機能ありきの歯の美しさを追い求めます。

どこまで歯の白さを追求するのかを患者さまからおうかがいしたうえで、ホワイトニング（※）を行います。
ホワイトニング治療には歯科医師が考える歯の白さと、患者さまが思い描く色が違っていることがありえます。そうした両者の色の違いを改め、お互いに色の仕上がり具合を共有していき、治療を行う必要があります。
当院では、なるべく歯に負担をかけないホワイトニング治療を心がけています。ここでホワイトニングの薬では出せない色を希望される患者さまには、美しさ的な治療を検討頂く場合もございます。
自然に近い健康的な歯の色を目指します。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

当院には、週1回大学から小児歯科治療に力を入れている歯科医師が来院し、診療を行っています。
当院に来ている歯科医師はお子さまの扱いが上手で、わがままを言いがちなお子さまの治療にも非常に手慣れています。治療の際はお子さまを説得して治療のトレーニングをしてもらい、納得してもらったうえで治療にとりかかります。ただ、早期治療を行わなければいけない場合は、親御さまにも協力してもらい、迅速な治療を行うという選択肢も提示します。親御さまがお子さまを連れて何度も通院することがご負担でなければ、説得して治療を受けてもらう方法が基本的におすすめです。

当院では歯周病の治療として、抗菌療法および再生療法を採用しています。
歯周病は歯を支える歯茎や骨が壊されていく病気です。歯茎の内側には歯の根の表面にあるセメント質と骨との間に歯根膜という線維がつながっています。そこで歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えています。歯周病はこれらの組織が壊れてしまい、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
当院は治療をしたあとにも再発しないよう、患者さまには歯のクリーニングの仕方を練習していただきます。治療と毎日の歯のクリーニングで歯周病の解消を目指します。

入れ歯かインプラント（※）、どちらを選択するかは、お口のなかを十分に拝見し熟考を重ねて、患者さまに選択肢をご提示する必要があります。しかし、そこには例外もありえます。
歯科医師が選択肢をご提案することは必要ですが、歯列の状態から見ておすすめの方法があれば、その方法を優先して提示することもあります。歯が一箇所だけ抜けていて、その左右の歯が正常な天然歯である場合は、インプラント治療をおすすめします。同じく、一箇所だけ欠損していても、左右の歯に補てつ処置がしてあるなら、ブリッジが適しているといえます。
もちろん、治療の候補はさまざまに用意していますが、おすすめする方法も合わせて提示して、患者さまをサポートしていきます。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

院内は、お洒落ですっきりとしたある意味病院らしくない待合室となっています。
歯科医院の待合室は、患者さまがどんな治療をされるのかと、不安を抱えながら待つ場所です。ここがなんの工夫も配慮もされず、単に待つだけの無機質な空間だとしたら患者さまの心は穏やかではなく、不安は増す一方でしょう。
来院された方のご不安やご心配が一掃されるよう、落ち着いた配色を用いて空間の演出をし、アロマオイルをたいて心を落ち着かせてもらえるように心がけています。
当院の待合室は、歯科医院特有の張り詰めた緊張感を持たない和やかな空間です。