たちかわ歯科医院

私自身、幼い頃は虫歯に苦労して、歯科医院のお世話になることが結構ありました。しかし、医師や歯科医師に対して抵抗はありませんでした。親戚に医療関係の仕事をしている方が多く、彼らの働く姿をよく見ていたからです。その後、祖母から歯科医療の道をすすめられたこともあり、歯科医師の道に進みました。

なるべく一回の診療に時間をかけないようにすることです。診療台に座っている時間が長くなってしまっては、患者さまのストレスになってしまい、その後足が遠のいてしまう恐れがあります。そうなると、その方の歯を守ることが難しくなってしまいます。

風邪をひいたのであれば、病院に通わずとも改善することはできるでしょう。しかし、お口の中の問題は、患者さま自身では改善できないことです。定期的に通院いただくことがお口の健康を守ることになるので、患者さまが苦痛を感じずに通えるように配慮しています。

感染予防には徹底しており、治療器具は滅菌・消毒を行っています。患者さまに病気を感染させない、感染源にしないためです。空気清浄機も設置して、院内の空気から清潔な状態を保っています。

また、歯科医院に行くと緊張してしまう方もいらっしゃいますので、院内はアットホームで親しみやすい空間にしています。ご自宅で診療を受けていただいているような雰囲気になっていますので、リラックスして治療に臨んでいただけると思います。

10年に一回くらいしか行かないのですが、この間8年ぶりくらいに行きました。そのときは、以前入れた前歯が欠けてしまい、その修復をしていただきました。

そこで感じたのが、老化現象は避けられないということです。お口に関する知識は多く持っているので、自宅でのケアはしっかりと行えます。それでも歯茎が下がってきていたので、避けられないことだと改めて実感しました。患者さまにも同じようなことが起こるということをお伝えし、先のことまで見据えてサポートをしています。

歯科医師と患者さまでは、考え方にギャップがあるように感じます。以前も妊婦の方が来院され、治療で抗生剤を処方しようとしたら抵抗されたことがあります。そのときはしっかりと説明をし、納得していただいて治療を行いました。

私たちは患者さまに良くなっていただきたいと思っています。そのため、お身体に障るようなものは処方しません。そのときの状態、生活背景なども考慮し、より良い選択を行っています。分からないことがあればお応えしますので、しっかりと理解・納得してから治療を選択していただきたいと思います。

久しくお越しいただいていなかった患者さまが来院されて、痛みを訴えてきたときは残念に感じました。途中で治療をやめてしまうと、せっかく改善に向かっていた症状も再び悪化しかねません。

歯科医師は患者さまの健康をサポートする立場です。だからこそ治療を「受ける」のではなく「一緒に取り組むことが大切だ」とお伝えするようにしています。