虫歯や歯周病予防のためと、明確な目的を持って定期検診にお越しになる患者さまもいらっしゃいますが、日々の予防には無頓着で、悪くなってからご来院される方がいらっしゃるのもまた現実です。
そのため当院は、検査・診断を行い、患者さまにきちんとその結果を把握していただくことを重視しています。そういったご説明をした後、歯石をとるためにSRP(スケーリングやルートプレーニングといった歯石を取るための処置)を行います。それと合わせて磨き残しなどを確認しながら、適したブラッシングができるように丁寧に指導しています。またその際には、患者さまの状態やケアの傾向もそれぞれですので、ご本人に合った指導を行うことを重要視しています。そのため必要に応じて、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方もレクチャーしています。
お子さまの虫歯予防に対しては、フッ素の塗布やシーラントの処置も行い、保護者の方への仕上げ磨きの指導も行っています。予防の大切さと、自分に合った予防を知ることで、歯を健康に保ち再治療のリスクを軽減していきたいと思っています。
歯周病の検査には、様々な機器やツールを使用しています。例えば、200g程度の圧力をかけて歯周ポケットの深さを測ることのできる機器を使って、歯周病の進行度合いを調べています。多少チクリとする刺激を感じる方もいらっしゃいますが、その刺激を感じる方ほど歯周病が進行している場合が多いようです。確認した結果は手鏡などを使いながら患者さまにきちんと把握していただくようにしています。
歯周病菌の生息域や量、磨けている箇所の広さなどは個々の患者さまごとに千差万別です。ブラッシングはある程度できていても歯間のケアが不足している方、左右で大きく傾向が違う方など、本当に様々な方がいらっしゃいますので、その方に合った指導が必要です。
当院では、データに基づき患者さまごとに予防や治療の内容を組み立てることで、本当にその方に合った治療・処置をご提供できるように努めています。
ケア方法の指導にあたっては、特に歯間部の清掃ができているかどうか、に気を使っています。歯ブラシだけでは頑張っても50~60%程度しか磨けませんし、虫歯や歯周病は歯間部の磨き残しなどに起因することが多いからです。このためブラッシングと並行して歯間ブラシやデンタルフロスなどを使うことが、虫歯や歯周病を予防するためには重要です。
また患者さまの中には、磨いているつもりでも磨けていない、という方がいらっしゃいます。そのような場合はその事実を確認、把握していただくことが大事ですので、手鏡などで具体的に汚れが残っている部分を把握していただいています。ご自分では気づかなかった問題に気づき、よりしっかりとお口の中を清潔に保っていただけるようになってほしいと思っています。
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