ごあいさつ
私は主に「麻酔」を担当しています。歯科の麻酔と聞くと、歯科治療で行う局所麻酔が最初にイメージされると思いますが、これだけではありません。歯科でも、顎の骨折の手術や舌癌などの手術の際は全身麻酔で行いますが、この全身麻酔を行うことが歯科医師にも認められています。しかも、歯科と医科の全身麻酔にほぼ差がなく、方法・使用薬剤も一緒なのです。しかし、歯科の学生時代に学ぶ全身麻酔に必要な知識はごくごくわずかで、歯科医師となってからの知識・技術の修得が必要となります。私は卒業後に4年半、静岡県の富士市立中央病院で、理解のある先生の下で麻酔学に没頭し、たくさんの症例に携わらせていただきました。糖尿病・腎不全・肝不全・心不全などの既往のある患者さんや、妊婦・小児・高齢者などの特殊状態の患者さんの麻酔をするときは、その病態・状況に応じた解剖・生理の知識が必要となります。ここで得た膨大な経験と知識は、現在の私の歯科医業の根本となっております。現在も、富士の病院の他、石岡第一病院・茨城県歯科医師会の口腔センターで、非常勤麻酔医として麻酔に従事し、時代に即した知識・技術の修得に励んでおります。
これらの経験を生かし、全身的な既往のある患者さんや、歯科に対し恐怖心が強くて治療が受けられない患者さんに対しても、心地よい治療を提供できるよう、努めてまいりますので、どうぞ、心配なくご来院ください。