矮小歯は治療するべき?症状に合った適切な治療法を学ぼう

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永久歯として生えてきた矮小歯は、比較的大きな影響が出にくい症状です。しかし、バランスが崩れ歯並びやかみ合わせに影響がでるだけでなく、すきっ歯など見た目にも影響を与えます。できれば治療しておきたい矮小歯の治療法について詳しくみていきましょう。

この記事の目次

1.矮小歯の治療法

永久歯にもかかわらず明らかに小さい歯ということで、歯並びや噛み合わせを狂わせる原因となってしまう矮小歯。お子さんに矮小歯が見つかると心配になりますが、基本的には治療せず様子を見る場合がほとんどです。 しかし症状によっては治療が必要になることもありますので、ここでは矮小歯の治療法についてみていきましょう。

1-1 歯並びに影響する場合は矯正

歯の大きさが揃っていないことは、歯並びや噛み合わせのバランスを崩してしまう原因になります。見た目への影響だけでなく、体や顔の歪み・口内環境の悪化などが心配されるため、矯正して改善する場合もあります。

1-2 ラミネートベニアで補修

審美的な問題で歯の隙間を埋めたいという場合には、ラミネートベニアという治療法があります。こちらは保険外の治療になります。歯の表面を少し削り、チップを歯科用接着剤で貼り付けることで隙間を埋める治療法で、短時間で終了し負担も軽いのが特徴です。

1-3 レジン(プラスチック)での補修

レジン(プラスチック)での治療は、もっとも早く簡単な方法です。歯に直接コンポジットレジンと呼ばれる樹脂を接着することで、見た目を整える治療法ですが、強度や耐久性が低いため長期の使用には向いていません。虫歯がない場合は、保険外になることがあります。

1-4 クラウンを被せる

ラミネートベニアは歯の表面に貼り付けるだけですが、クラウンは歯をかなり削ってから被せる差し歯です。価格的な面も含め負担が大きくなりがちですが耐久性も高く、ケアを行えば20年以上使い続けることもできます。

1-5 抜歯の可能性もある

歯並びやかみ合わせへの影響など、状態によっては矮小歯を抜歯することもあります。歯並びがデコボコしていてスペースが足りない場合に行われますが、抜歯は体への負担やリスクが大きい方法です。抜歯後のケアや他の方法について歯医者さんとよく相談することが大切です。

2.まとめ

基本的に様子を見ることが多い矮小歯ですが、審美的な問題や歯並びの影響で治療が必要な場合もあります。方法は1つではありませんので、自分にあった方法を歯医者さんと一緒に考えましょう。

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監修医

貝塚 浩二先生

コージ歯科 院長

経歴

1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る

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