歯医者で”痛くない”は可能?麻酔や最新治療・歯医者選びのポイントを解説

  • 80
  • 78
  • 31
  • 8
  • 19

歯が痛くても、歯医者さんで行う治療が痛いので行く勇気が出ないという人はいませんか?歯に痛みを感じた場合はすぐに歯医者さんに行って治療をしてもらうのが有効です。しかし、治療中の痛みが気になり、不安を抱える方も多いと思います。

この記事では、できるだけ痛みのない治療を目指すために生まれた最新の方法を紹介していきます。また、こうした歯医者さんを選ぶコツや痛みのない治療を受ける際に気を付けるべきことなども詳しく解説していきます。

※記事の情報は2016年9月時点のものです。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.痛くない治療を目指すための最新の方法

最近では、痛みを軽減できる最新の治療法が多くあります。この章では、主に行われている5つの治療法を詳しく紹介していくので、参考にしてみて下さい。

1-1 歯の痛みを感じにくい削らない虫歯治療

歯

一昔前は、虫歯があるとその部分を削って治療をするというのが一般的でした。しかし、近年医療も大きく発展をして、歯を削らずに治せる治療法も多く出てきました。

歯を削らず治療をするメリットは、虫歯ではない健康な歯の部分を多く残す事ことで、歯の寿命を延ばす事ができます。

また、虫歯を削るドリルの音が苦手だと感じる人も、削らない治療であれば、そのような不安を感じる必要もなくなり、前向きに治療に臨むことができます。

1-2 『3種類』の局所麻酔

治療中の患者さんの痛みを和らげるために行うのが、部分的に痛みを鈍らせる局所麻酔です。歯医者さんで使われている局所麻酔には以下のようなものが挙げられます。

・「表面麻酔」

麻酔を歯茎の表面に塗布して、歯茎の感覚を麻痺させます。麻酔針などを刺す時に痛みを軽減させる為に使用する事が多いです。

・「浸潤麻酔」

痛みのある部分の歯肉に直接麻酔薬を注射します。昔はこの麻酔じたいがとても痛みがあり、患者さんからは不人気な治療でした。しかし最近では注射する針もとても細くなり、麻酔薬を人肌に温める事で痛みも軽減されます。

また、歯茎に麻酔薬を注入する時に、余計な圧力が加わると痛みも感じやすくなりますが、電動麻酔器を使用すれば、麻酔薬の注入する速度もコントロールできるので痛みのないように一定の速度で注入できます。

・「伝達麻酔」

麻酔が効きにくい下顎の奥歯などで使用する麻酔です。この場所には、浸潤麻酔に加えて伝達麻酔を用いることもあります。親知らずを抜歯する際にも良く使用されます。

1-3 痛みや不安を解消する特殊な方法

pixta_16459126_s

◆笑気麻酔

専用のマスクを鼻にのせてガスを吸入し、少しボンヤリした状態でリラックスして治療が受けられるという方法もあります。この笑気麻酔は副作用などもないので、子供でも安心して受けられます。保険も適用になり3割負担の患者さんであれば1,000円前後が負担額になります。

◆静脈内鎮静法

静脈内鎮静法とは、静脈に点滴をして鎮静剤を注入する方法です。お薬を注入して数分するとウトウトしたような心地よい気分になります。意識はありますが、緊張が和らぐので、痛みを感じにくくなります。

◆レーザー治療

レーザー治療は、虫歯治療でも用いられ痛みが少ないので不快を感じる事なく治療が受けられます。特に日本の歯医者さんで多く見られるのが「炭酸ガスレーザー」です。

炭酸ガスレーザーは、虫歯を高温で蒸発させ消失する事ができます。また虫歯治療だけではなく、止血、歯肉炎、歯周病治療。虫歯予防にも重宝されています。

 

2.痛くない治療を目指している歯医者さんを選ぶ6つのポイント

実際に歯医者さんを選ぶ際にどのようなポイントを見れば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、痛くない治療を目指しているといえる歯医者さんを選ぶ際、大切なポイントを6つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。

2-1 痛くない治療を推進している

痛くない治療を目指すには、専門の技術や知識、器具も必要になります。そのような治療を推進している歯医者さんは痛みを取り除くことに対して、自信があるのだと考えてよいでしょう。

2-2 医師の腕が良い

歯科の医師免許を持っていれば歯科医として働くことができますが、その後の技術などは個人にかかっています。特に痛くない治療を行う場合には、専門の知識、技術、器具の使い方などが必要となってくれるので十分なスキルがある医師を選ぶことが大切です。

2-3 事前に十分な説明をしてくれる

今の歯の状態や、今後どのような事が起こり得るか、どういう治療法が適していて、どのくらいの期間が掛るかなど、詳しい説明をしてくれる歯医者さんは患者さん目線で治療を行ってくれるため、痛みや不安についても相談しやすい環境が整っていると考えられます。

2-3 予防歯科に力を入れている

痛くない虫歯治療だけを行ってもらえば良いという訳ではありません。そもそもきちんと日頃から虫歯にならないように、しっかり予防していれば歯の治療自体を行わずに済みます。

治療以外でも患者さんのことを考え、歯の磨き方、フロスでのお手入れ、歯石の除去など予防歯科に力を入れてくれる歯医者さんは良い歯医者さんといえます。

2-4 衛生管理がしっかりしている

歯医者さんは、口に入れる治療器具などを多く扱っているので、消毒などの衛生管理が徹底されているかどうかは重要になります。外観、院内の待合室やトイレも綺麗に掃除されていると気持ち良く通うことができるはずです。

2-5 治療器具が揃っている

痛くない治療を行うには、様々な治療器具が必要となってきます。例えば拡大鏡を使用する事で、肉眼では見えない細かい部分までしっかり歯の状態を見ることができます。

肉眼で見えるものには限界があるので、拡大鏡を使用して治療を行ってくれる歯医者さんは質の高い治療を受けることができると考えていいでしょう。

その他、電動麻酔器や麻酔液を人肌に温める機器を使って、痛みの少ない治療を目指します。

2-6 利用者の口コミを参考にする

はじめて行く歯医者さんの情報は、利用した事のある人の口コミを見てみましょう。歯医者さんの医師の腕、受付の雰囲気、院内の設備、衛生管理など利用者目線の意見はとても参考になります。

3.痛くない治療を受ける際に気をつける人

3-1 妊娠中の人は受けられない治療法もある

妊娠中は胎児への影響もあり、受けられない治療法もあります。「笑気麻酔」は、妊娠初期は胎児の催奇形作用が出る可能性もあるので使用できません。

また、通常使用される局所麻酔は妊娠中でも胎児に影響はありませんが、悪阻などで体調が悪い時に使用すると具合が悪くなる可能性もあるので、なるべく身体が安定する中期以降に歯科治療を行うことをおすすめします。

3-2 持病をもっている人

高血圧、心臓病、動脈硬化、重篤な糖尿病の持病がある人は、麻酔を使用すると血圧が上昇したり、動悸がしたりと副作用が出てしまう場合があります。必ず治療する前に歯医者さんで医師に持病がある旨を伝えましょう。

治療中の痛みに恐怖感を持つ方でも、現在では削らない虫歯治療や麻酔を使用した方法以外に、静脈内鎮静法やレーザー治療、薬剤治療など最新の治療法も存在します。

また、妊娠中の人や持病がある人は、麻酔などで副作用を起こしてしまう可能性もあるので治療前に医師にその旨をきちんと伝えるようにしましょう。

4.まとめ

治療中の痛みに恐怖感を持つ方でも、現在では削らない虫歯治療や麻酔を使用した方法以外に、静脈内鎮静法やレーザー治療、薬剤治療など最新の治療法も存在します。

また、妊娠中の人や持病がある人は、麻酔などで副作用を起こしてしまう可能性もあるので治療前に医師にその旨をきちんと伝えるようにしましょう。

<全国の歯医者さんを検索!>

 

【あわせて読みたい】

歯医者さんが怖いのはなぜ?その理由とそれに対する歯医者さんの取り組み

歯医者さんの治療時間ってどれくらい?症状別に通院回数の目安も紹介

お住まいの地域の歯科検診情報まとめ「歯科検診N」

監修医

尾上 剛先生

ごうデンタルクリニック 院長

経歴

出身校:神奈川歯科大学
卒業年月日:2009年3月

2010年 新潟大学付属医歯学総合病院 勤務
2011年 神奈川歯科大学付属横浜クリニック 入局
2013年 斉藤歯科クリニック 院長就任

この記事は役にたちましたか?

  • すごく
  • いいね
  • ふつう
  • あまり
  • ぜんぜん
不正確な情報を報告

歯医者さんを探す